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株式証券と社債の違いは何ですか?
会社が、なぜ新株引受権付社債を発行するのかを資金の安定性や資本コストとの関連で教えてください。

A 回答 (2件)

株式と社債の一番の大きな違いは、株式が返済の義務がないのに対して、社債は返済の義務があるということです。


なぜ、株式は返済する必要がないのか?
それは株式を買う=株主になるということは、その企業にお金を貸したのではなく、その企業を株式の持分だけ所有したことになるからです。
これに対し、社債を買うということは発行企業にお金を貸すということです。

以下は、株式と社債のそれぞれの特色です。
【株式】
  ・出資証券
  ・企業は株主に対して返済の義務なし
  ・株式の換金は売却による
【社債】
  ・借用証券
  ・企業は社債の所有者に対して返済の義務あり
  ・社債の換金は償還もしくは売却による

次に、新株引受権付社債ですが、別名ワラント債ともいいます。
簡単に説明すると、この社債を買った人には、一定の条件に従って、発行会社に「所定の価額」で新株式を発行してもらう権利が与えられます。
ですから、ワラント債を買った後で、株価が上がり、「所定の価額」以上になればワラント債を買った人は儲かります。
そのため通常の社債よりは発行企業にとって有利な条件発行できます。つまり資本コストを削減できるということです。
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新株引受権付社債は発行企業の株式値上がりした場合投資家にとってメリットがあるため普通社債より低い利率で発行でき、また社債部分の調達に加え、新株発行による資金調達もできるため多額の資金調達が可能です。

利息の支払いも少なく、新株発行分は返還する必要がないので借入や社債発行より有利な資金調達方法かもしれません。
しかし、資本コストを考えると必ずしもそうとはいえません。
新株の発行は既存株主資本の希薄化の問題が起こります。超簡略して説明すると、資本金100億(自己資本100%)の会社が10億の利益を上げている状態(自己資本利益率10%)で新株発行で10億の調達をすると11億の利益を稼がないと自己資本利益率10%を維持できません。つまり資本コストは10%です。
株式の発行による調達は返済しなくていいのは間違いありませんがその企業の資本構成(負債+資本)資本利益率などによっては不利になる事もあります。
肝心なのは調達資金でどれだけの利益を稼げるかです。
もっとも、株式の希薄化で損をするのは株主ですので株価を無視すれば発行会社にとって有利な方法でしょう。
もう一つ、社債(普通社債、新株引受権社債の社債部分を含む)の調達コストである支払利息は課税前に控除できるので税率の分だけ資本コストは低くなります。
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