ミケランジェロの彫刻について

ミケランジェロの彫刻のピエタについて詳しく書かれた本やサイトを探しています。もしご存知の方が居れば教えてください！

No.1 ベストアンサー 回答者： jakyy 回答日時： 2005/01/22 20:38

【ピエタ】

イタリア語で哀れみと表現する言葉です。　
その言葉「ピエタ」は死せるキリストを膝に抱いて嘆き悲しむ聖母マリア像をさすことになりました。
聖母マリアが死せるキリストを抱くという構図は、
ドイツの宗教詩から着想得て１４世紀頃からドイツで始まりました。
その構図がイタリアで大理石の像として製作されるようになりました。
【バチカンのピエタ】
サンピエロ寺院のピエタは、ミケランジェロの初期の傑作ですね。
フランスの枢機卿から頼まれ製作したピエタ像は、
1499年の彼が２３歳の時の作品で、評価が高い作品です。
あまりマリアが若いのでクレームが付いたということです。
また彼の作品であることを示すためにマリアの像のたすきの部分に署名が入っています。
【４つのピエタ像】
ミケランジェロは、生涯に４つのピエタ像を手がけました。
サンピエトロのピエタ（1498年（23歳）着手、1500年（25歳）完成 ）
ドゥオーモのピエタ（1550年（75歳）着手、未完）
パレストリーナのピエタ（1555年（80歳）着手、未完）
ロンダニーニのピエタ（1559年（84歳）着手、未完）
特にロンダニーニのピエタ像は８９歳の死の直前まで彫り続けたといわれています。
かなり未完成の部分が多い、この彫刻はミラノの市内スフォルツェスコ城博物館にあります。
一時修復で未公開となっていますが、最近また公開されています。
死の間際にまで彫刻を続け未完成のまま３作品は終わりました。
これらの未完成の作品はメディチ家、歴教皇からのプレッシャーを感じながらも、
自由と美を求めて戦ったミケランジェロの苦痛が隠されているという学者もいます。

参考URL：http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/gallery/pieta.h …

No.2 回答者： jakyy 回答日時： 2005/01/23 10:03

jakyyです。

書籍検索をしますと下記の書籍が
ミケランジェロの彫刻のピエタに関するもののようです。
都市の図書館でお探しの上、お読み下さい。入手しやすい書籍をあげてきます。
【彫刻家ミケランジェロ】
ヴァレリオ・グァツォーニ著 ; 森田義之, 大宮伸介訳 -- 岩崎美術社 , 1992
沈潜の時代―晩年《ピエタ》群

【ミケランジェロ : その孤独と栄光】
会田雄次著 -- PHP研究所 , 1996 , 234p.
ミケランジェロとその時代（「ピエタ」の訴え；ルネサンス的人間とは何か；ルネサンスと都市の世界；フランス軍侵入　ほか）

【ミケランジェロ】
アンソニー・ヒューズ著 ; 森田義之訳 -- 岩波書店 , 2001 , 351p. -- (岩波世界の美術)
ユリウスは安らげり―教皇墓碑と晩年の絵画と彫刻
いかばかりの血が流されたことか―最晩年の日々
未完の仕事―ミケランジェロ芸術の意義

【芸術における未完成】
J.A.シュモル編 ; 浅井朋子 [ほか] 訳 -- 岩崎美術社 , 1971 , 284p, 図版24枚. -- (美術名著選書 ; 17)
ミケランジェロの作品における未完成なものと完成し得ないもの　断片・怪奇・未完成

参考URL：http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/5/0089280.html