電子書籍の厳選無料作品が豊富!

イオン式を覚えなければいけません。         単原子のイオンの価数は、周期表の縦の族を利用して考えることができますが、多原子のイオンの価数はそれができません。どう考えればいいでしょうか。暗記するしかないのでしょうか。 
例 硫酸イオン SO4 が「2価」の陰イオンである(1価や3価ではない)
 また、多原子SO4は暗記するのが当たり前でしょうか。

A 回答 (2件)

(1)いくつかのよく出てくる多原子イオンは、とりあえず暗記するしかないでしょう。



 SO4[2-] がSO5[4-]だったりSO4[2+]だったりしないのは、物理法則にもとづく必然性がありますが、仮にそれを計算で示すとしたら非常に複雑なことになります。また、SO4[2-]が硫酸イオンという名前で、SO3[2-]が亜硫酸イオンという名前なのは歴史的経緯のあることなので、これもとりあえず覚えるしかありません。

(2)酸化数を利用して、イオンの価数を考えられる場合があります。
非金属元素(O,Fと希ガスを除く)では、周期表の族番号から10を引いたものが最高酸化数になります。SO4[2-]の場合は、Sが最高酸化数の+6をとり、これにO(酸化数-2)を4つつけると (+6)+(-2)×4 = -2 となります。NO3[-]の場合は、Nが最高酸化数の+5をとり、Oを3つつけると(+5)+(-2)×3 = -1 となります。CO3[2-]の場合は、Cが最高酸化数の+4をとし、Oを3つつけると(+4)+(-2)×3 = -2 となります。

これにしても、いつも最高酸化数とは限りません(たとえば、SO3[2-]やNO2[-])。また、なぜOが3つついたり4つついたりするのかについて何の説明もできません。しかし、(1)でちゃんと暗記した上で、酸化・還元の勉強をしたあとでなら、知識を整理するのに役立ちます。

(3)(イオン式の上で)単原子イオンでも、遷移元素では周期表で考えにくいです。
 Fe[2+]、Fe[3+]、Cu[2+]、Ag[+]、Cr[3+]、Mn[2+]などよく出てくるものでさえ、周期表から判断できません。これらも、とりあえずは覚えるしかないでしょう。

(4)イオン式はいろいろなところに出てきます。たとえばSO4[2-]はあちこちに出てきますので、勉強がすすむうちに『SO4[2-]はこんな奴』とイメージが出来上がってくると思います。ちょうど人の名前を覚えるようなものです。また、他の物質と互いに関連していますので、SO4[2-]自体を忘れても、他の知識からすぐ引っ張り出せるようになります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しく教えて下さり、ありがとうございました!!
もっとたくさん勉強して、イメージできるようになるまで頑張ります。

お礼日時:2005/03/06 10:29

硫酸分子H2SO4から、2つの水素イオンH+が取れた形なのでSO4^2-となります。


使っていればそのうち覚えますよ。
ただし間違って使えば間違ったまま覚えるので注意。

最もこのあたりの非常に単純な化学式は化学をするに当たって「覚えているのが当たり前」です。
英語だって基本的な単語は知っているのが当たり前ですよね。それと同じことです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

やはり単語と同じように、覚えるしかないのですね!
たくさん使ってがんばって覚えたいと思います。
分かりやすくご返答下さり、ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/06 10:36

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!