【お題】王手、そして

私は現在塾講師のアルバイトをしています。
数学を教えているのですが、「数学なんてできなくたって人生困らないもん」「数学が人生の何に役立つの?」「四則ができれば生活できるじゃん」などのことをよく生徒から言われます。

これに対して有効な返答ができずに困ってしまうことが多々あります。「解答を導き出すという過程の中で論理的思考力を養う(ものごとを論理的に考えられるようになる)」などと言っても中学生には伝わりません。かと言って「勉強とはそういうものだ」とも言いたくありません。「いやいや、人生何が役立つかわからないよ。もしかしたらあなたが銀行にいるときに銀行強盗が入ってきて“この平方根の問題が解けたやつだけ解放してやる”というかもしれないじゃない、だから役に立たないとは言い切れないでしょ」なんてのも…。

うーん、何か言い返答ができないものですかね?
いいアイディアがありましたらよろしくお願いします。

A 回答 (21件中1~10件)

 昔ここで、同じ様な質問があって書いたものですが、参考までに。



『数学をやると自然の摂理を説明できます、とい高尚なお題目から、数学やらないと高校入試に困るよという脅しまで、これは一貫して数学をやると飴がもらえますよ、という説得の方法です。
 しかし、数学を初めとして学問は何かを得ようとしてやるものではありません。
 音楽は音楽家になるためにやるのではなく、ましてや情操豊かな子どもを育てるために、などといっても子どもには関係のないことです。
 美術も同様。体育も、体を鍛えるためにやるのではありません。
 すべからく、勉強学問、芸術体育は楽しいからやるものです。
 98パーセントの遺伝子が同じ猿と人間を分けるものは、知的興味。面白いからやるという一点に絞られます。安全な棲家と餌のある森を捨て、草原に出た猿だけが人間になった。草原には、ライオンもハイエナも居る。しかし、そこには未知なる何かがある、その未知なる物に興味を抱いた猿だけが人への道を歩きはじめた。未知への興味は、餌や安全さえも捨てるに十分だった。
 だから、人間には、飴という餌がなくても、興味面白ければやるという遺伝子がインプリンティングされています。
 前置きが長くなりましたが面白い教材の開発こそが数学に興味を持つ生徒を増やす道とおもわれます。
 かの日本最初の世界的数学者高木貞治博士が言っています。
 確実なる知識の不足を教授法で補わんとするはなき袖をふるわんとするなり、と。
 数学は面白いんだといえるだけの数学的素養とそれに基づいて開発した面白い教材を生徒に提示すれば、何のために数学を学ぶの、という言葉で数学の無意味性を訴える生徒は確実に少なくなると思われます。』

 ロックなんか聴いたって、情操が豊かになるなんてことは早々あるもんじゃないし、イラストが上手だっていって、それで飯くえる人は少ない、なのに、若者は何でそれにのめ込むのでしょう。楽しいからだと思います。楽しいとき、人は何のためになどと考えないものです。
 くどくどと言いますが、何のためにやるのと人が聞くとき、それは、面白くないぞと言う、生徒の心の言葉なんです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
まさに確信を突かれたような解答です。確かに、生徒がそういうように言ったことの責任は私自身にあるんですよね。そんなことにも気づかずにどうしたらいいかだなんて、本当にお恥ずかしい限りです。
生徒にそんなことを言わせないくらいの授業を展開できるように頑張ります。ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/11 17:55

数学をやってないと損をするから、というのではどうでしょうか?



イギリスで産業革命後に、工場などの労働者に対し、算数などができないことを利用して賃金を安く払っている人が大勢いたそうです。極端な例ですが、四枚の百円玉と一枚の五百円玉、のような感じじゃないでしょうか。それが理由で義務教育のようなものがはじまった、と昔聞いたことがあります(少しネットで調べてみたのですが、見つからなかったので間違いっぽいですが・・・)。

まあ、四則ができればそんなに困ることはないと思います。ですが、みなさんがおっしゃられているように、数学を知らないと将来の選択の幅が大きく減ります。要するに、損します。役に立つ、というより、損をする、という視点で考えると多少はやる気になってもらえないですかね。僕はもう中学生じゃないのでわかりませんが。
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No.17さんは、以下のようにおっしゃっていますが、



>子供達のこの手の質問に対して、「こんなことに役立つ」と答えて効果があるもんなんですか?

>数学が難しい→考えるのが面倒→放棄(数学なんて~)
>だいたいはこんな感じじゃないですかね。
>だったら文面通りに回答しても連中がやる気になるとは思えないけど・・

私は、子供でさえ必要不可欠であると思ったのであれば、やると思いますよ。
「必要」なのですから。
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>そうなんですよね、私も国語・数学・英語と教えているのですが、やはりそういったことを言われるのは数学だけなんですよね…。


>確かに、自分が数学に対して思っている面白さだとかそういったことを素直に伝えてみたら、少しは伝わるものなのかもしれませんね。がんばってみます!

 ですが、英語については何も言ってこないということは、英語は役に立つということを知っているからですよね。では、なぜ数学については言ってくるのか?

 それは、英語と違って、数学は、なぜ役に立つのか分からないからです。「よって、仕事では必要です。」ということを英語と同様にしっかりと分かってもらえれば、この問題はなくなりますよね。

 無論、想像力や論理力を鍛えるには他の学問よりも効果的に鍛えることができるという効果もあるでしょう。

 やらない方が得ということは無いでしょう。
やっておいた方が得です。

 看護婦という職業でも、数学が入試科目として必要らしいですよ。私は、看護婦は数学が不要な職業であると思っていましたが。要るようです。医者も同様らしいですし。
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日本の子供には"目の前にある課題を前向きにこなす"という気概は無くなってしまったのでしょうかね?


"面白くなきゃやらない"という考え方自体が根本的に間違っているような気がします。
せっかくやる気のある人までやる気が無くなりそうです。
所詮"面白さ"を教えても結局は"役に立たない"で片付けられてしまうので、
おまえはそんなに世の中のことを何でもわかっているのか?と、自分の知っていることはごくごく一部であり、まだまだ知らない事がたくさんあるのだということを分かって貰うしかないと思います。
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はじめまして。


子供達のこの手の質問に対して、「こんなことに役立つ」と答えて効果があるもんなんですか?

数学が難しい→考えるのが面倒→放棄(数学なんて~)

だいたいはこんな感じじゃないですかね。
だったら文面通りに回答しても連中がやる気になるとは思えないけど・・
俺なら、「あ~あ、投げ出しちゃった。やーいやーい負け犬~^^」とか「え~、こんな問題もわからないの~^^」とか「へ~、そうなんだ。そうだよね、難しすぎて分からないよね^^」等々と冗談混じりに笑顔で軽~く挑発してみるでしょうね。
相手にもよりけりでしょうが、こういうことを言ってくる連中にはけっこう有効だと思いますよ。ちょこっと自尊心をくすぐってやるのは。

文章力がなく分かりづらいかもしれませんが、誤解せず理解して頂けたらと思います。
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はじめまして、僕も今年の三月から職場を替えて


塾講師のアルバイトを始めました。前の職場は
環境が劣悪だったもので。指導教科は中学数学と
中学理科です。

前の塾で同じような質問をされたこともあり、
今年度最初の授業で僕はまず、次のように言いました。
僕「この中で入院したことあるやついるか?」
生徒A「盲腸で入院したことがあります。」
僕「そうか。昔、といってもたった50年ほど前までは
  盲腸で亡くなる人は珍しくなかったんだよ。」
 「でも最近の医療の発達によって、今ではほとんど
  の人が助かるようになった。みんな、手術室には
  なにがあるか想像できるか?」
生徒B「心電図の機械とか・・・?。」
僕「そう、今の医療がこんなに発達したのは、機械とか
 コンピュータのおかげなんだよな。コンピュータは、
 今みんながこれからやる数学よりはるかに難しくて
 膨大な量の計算をこなしている。これがなかったら、
 Aは今ごろどうなっていたかわかんないな」
 「オレ達はなんで数学を勉強するか、その答えの
 一つは、数学を使っているコンピュータに感謝する
 べきであるからじゃないかな。明日、あさって
 病気になるかもしれないオレ達を、実は数学が
 守ってくれているんだよ」
というような無理矢理な話をしましたが、生徒達は
結構納得している様子でした。
参考になれば幸いです。ご健闘をお祈りします!
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回答になるのかどうなのか自信があまりありませんが。



学生に「何で勉強するのか」や「数学なんて~」系統の回答は結構難しいですよね。

私は社会人なり立てのころ、このような手の答えは、個々人が大人になってから考えて答えを出すべきだと思いました。だって人はなんで生きているのかなんて子供の頃に自分なりの回答は出すのは難しいと思います。

私個人の回答としては、数学に限らず、
1.将来その生徒がどうゆう職業につくのか分からないためにいろいろな勉強をして、基礎の基礎を身につける(義務教育は基礎の基礎を学ぶ場です。社会に出てからその土台に肉付けをしていくものです)
2.過去の偉人が発見・発明した事項を子孫に引き継ぐため(学問も文化や伝統の一部と思います)
3.勉強する方法を学ぶ(社会に出てからも勉強することはたくさんあります。そのための準備です)

他にもいろいろと細かくはあるんですが、大まかに言ってこうゆう理由があるかと思います。

余談ですが、各教科って実は関連性があったりするんですよね。例えばアメリカのアラスカ州は間にカナダがあるのはなんでなのか?とか地層の研究をするとそこの土地の歴史性とか。(これは歴史と地理や地学ですが)
数学だって問題読むのに国語ができないと読めないし・・・。

ちょっとうまくいえませんが。
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以前私も塾で、中学生に英語と数学を教えていました。

同じような質問(というか開き直り?)をされたことは何度かありましたね(^^;

不思議なことに、英語についてはほとんど言ってこないんです。結構現実的な(大人社会をよく観察しているがゆえの)発言なんだなぁと感心しました(笑)

そんなとき、私は人間関係やスポーツ、食べ物なんかを例に出して、そんなのと同じだと思うと伝えました。

聞いてきた子の得意な分野に引きつけてやると分かりやすいと思います。誰とでも仲良くなれる子、サッカーの好きな子、それぞれに合わせて。

おもしろかったり役に立ったり、身体に良かったり楽しかったり、栄養になったりおいしかったり、先にやってきた人間としてよかったと思うから紹介してるつもりだと。

付き合ってみて/食べてみて、嫌だったら「ああ、自分は苦手なんだな」と思っていいけど、とりあえずある程度分かるまで付き合ってみなよ、お薦めするから、というスタンスで接していました。

子供がこういう風に聞いてくるとき、○○に役立つから、という具体的な例を本当に求めているのだろうか、果たして疑問だったのです。

この説明で子供たちが納得したかどうかは分からないのですが(^^;、「センセー、ホントに数学好きだもんね」と笑って終わっちゃう感じです。

学習って、食いついてきてる人に教えるのは、極論しちゃえばなんてことないんですよね。学ぶ意欲の段階の話だから大変なわけで。

あとは「学習者に小さな達成感を味わわせているか」は大事だと思います。子供は、自分がどこまで分かっているのか/いないのか分からず、混乱して立ち止まっていることが多いように感じます。

なんだかいい加減なアドバイスで恐縮です(^^;
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

そうなんですよね、私も国語・数学・英語と教えているのですが、やはりそういったことを言われるのは数学だけなんですよね…。
確かに、自分が数学に対して思っている面白さだとかそういったことを素直に伝えてみたら、少しは伝わるものなのかもしれませんね。がんばってみます!

お礼日時:2005/03/11 18:04

 数学が出来ないと、理数系の仕事には就けませせんよ。

就けても、数学が学生時代に出来た人の下で働くのが関の山です。

 数学に関係ない仕事をするのであれば良いですが。
だから、「数学に関係ない仕事しかしないと、小さい頃に限定できるのですか?」ということですよね。年を取ってから、理数系の仕事をしたくなっても、昔数学をしっかりしていなかったために、道を閉ざされることも現実問題あることです。

 もちろん、理数系の仕事をしてる人が数学が得意かと言えばそうではない人もいます。忘れているんですよね。。。けど、忘れているといっても、昔は出来たはずです。もしくは、入社してから苦しむことになるでしょう。。。

 「数学をする必要があるのか?」という人は、おそらく今までに数学の壁にぶつかった、もしくは、これから数学の壁にぶつかる人が多いと思います。

 そして、数学が苦手な人は、大学入試までに文転して、数学が必要ではない仕事に就く人もいるでしょう。ただ若いときに、無理に選択肢を狭める必要も無いのでは?出来る科目が多いだけ、ギリギリまでやりたい事を先延ばしできます。なりたい職業を見つけたときに、その職業を目指せます。もちろん、小さい頃からしたい仕事が決まっている人がいれば、それに必要な勉強(または、練習)だけをすればいいですが。
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