四月から、一浪の末大学生になります。
医療系ということで結構忙しいようなのですが、本はたくさん読みたい!と思っています。
皆さんのおすすめ(特に大学生の時に読んでよかった本、読むと良いと思う本)を教えてください。
ちなみに、私の読書傾向は…
好きな作家・ジャンル
恩田陸 森博嗣 森絵都 北村薫 加納朋子 宮部みゆき
ミステリー(特にコージー系)、児童文学
苦手な作家・ジャンル
村上春樹 山田詠美
恋愛小説、歴史小説
最近は、アガサクリスティー全集の新しいものが出ているので、少しずつ読んでいます。
洋書も手を出したいなと考えていて、"Girl With a pearl earring"を先日図書館で借りてきました。
これくらいなら、なんとか辞書なしで読めそうです。
とりとめもなく長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
大学生、卒業目前の者です。
在学中は少なからず本を読みましたが、今思うと、好きな本を気が向くままに読むのではなく、少々難解な本・古典・名著・読むのに気合のいる本等々を、もっと積極的に読んでおけばよかったと思います。
大学では、比較的時間があります。
根気の要る本でも、腰を落ち着けて読むことができます。
また、精神的にもある程度成熟してきているので、名著の良さをきちんと理解することができます。大学の講義によって、そいうった能力も、多少は向上するはずですし。
一般に名著・名作と呼ばれるものは、そう呼ばれるだけの価値があります。
丁寧にきちんと読めば、何らかの発見や感じるものがあるはずです。少なくとも、「教養」「素養」として身につきます。
話題の本・流行の本は、確かにおもしろいのですが(←私もよく読みます)、どうしても「当たり外れ」がありますし、自己向上に必ずしも直結するわけではありません。
ですから、名前は知っているけどちょっと敬遠していた本や、高校のときに読もうとしたけど挫折してしまった本、興味のある社会問題等に関する新書や概説書などを読まれることをお勧めします。
以下、私が個人的に好きで、読みやすい(とっかかりやすい?)作家さんを挙げさせていただきますと…
遠藤周作さん
例えば「沈黙」は、神の存在・信仰の根源というものが一貫したテーマなのですが、背景にはキリシタン迫害という時代があり、日本特有の思想にも巧みに焦点が当てられています。他にも「海と毒草」「白い人・黄色い人」など、すぐれた作品がたくさんあります。
谷崎潤一郎さん
私が一番好きなのは「春琴抄」で、これは盲目の青年と美少女の狂人的恋愛を描いた作品です。
他にも「痴人の愛」や「卍」など、タイトルぐらいはご存知でしょう。ちょっと独特の世界なので、好き嫌いがハッキリ分かれてしまうのですが、一冊読んでみてください。
堀辰雄さん
「伊豆の踊り子」「風立ちぬ」、非常に有名ですね。
評判どおり(?)、ものすごく繊細で爽やかで、それでいて芯のある作品です。ストーリーを追うのではなく、文章ひとつひとつを丁寧に読むと日本語の美しさにはっとさせられます。
三島由紀夫さん
三島由紀夫さんといえば、ちょっと前まではその思想的側面がクローズアップされがちでしたが、純粋に一文学作品として読んでみると、とても好感が持てるものが多いです。
一番読みやすいのはやはり「潮騒」ですね。とても短いし、とても爽やかな作品ですが、「ミシマっぽさ」は薄いかもしれません。
個人的には「春の雪」からはじまる「豊饒の海」四部作(「春の雪」・「奔馬」・「暁の寺」・「天人五衰」)を強くお勧めしたいです。結構長いのですが、ストーリーも重厚ですし、日本語がとても美しくてどんどん読み進められます。
私が求めていたけれど、上手く言葉に出来なかった回答そのものです、ありがとうございます。
そうなんです、少し難解なもの、難しいものにそろそろ取り組んでおくべきかなとも思っていました。
遠藤周作は、高校生の時に友人が読んでいて、気になっていました。「王妃マリー・アントワネット」は読みましたが他の作品は未読です。
「海と毒薬」、興味はあるんですが、読む機会が無くて…。夏の新潮文庫フェアの時にでも買ってみようと思います。
「痴人の愛」、最近読みました。この時代にこういうものを書いたというのがすごいな、と。(観点ずれているかもしれませんが)
そんなに嫌いと言うわけではないですね。どちらかというと太宰のほうが苦手です。
堀辰雄も気にはなっているのですが全く機会がなくて…、と言っていないで、今度機会を作ります。
三島由紀夫は中学生の時に「潮騒」読みました。いい作品ですよね、好きです。
「豊穣の海」四部作、読み応えがありそうですね。
No.6
- 回答日時:
現在、出版社に勤めているものです。
他の方も書かれていますが、現代ものではなく、古典的名著を全部読むくらいのつもりでいたほうが、大学時代に読む本としては適していると思いますよ。
得るものがとても大きいです。
現代ものは社会人になってから、自分に合うものを見つけて読むくらいで十分です。
私が通っていた大学の日本文学科の教授は、「夏目漱石を読んでいない人は文学を語る資格がない」と言っていました。偏った発言ですが一理あると思います。
なので、まずは、
●我が輩は猫である
●こころ
●坊ちゃん
●三四郎
●それから
●門
あたりの王道を読まれたらいかがでしょう。
できたら新潮文庫で出されているものを全部読破されることをおすすめします。
ほかには、森鴎外、三島由紀夫、太宰治、谷口潤一郎、芥川龍之介、川端康成、志賀直哉あたりを、文庫になっているもので、一通り読破されるとよいのでは?
これだけで一年くらいたってしまうと思いますよ。
日本文学の有名な作品を全部読むだけで、相当な量になると思います。
これを読破するのとしないのとでは、大きな差が出るのは間違いないですよ。
上に挙げた以外の作家の本で、メジャーなおすすめ本を挙げると、
●沈黙(遠藤周作)
●海と毒薬(遠藤周作)
●ひかりごけ(武田泰淳)
●友情(武者小路実篤)
●出家とその弟子(倉田百三)
●破戒(島崎藤村)
などがあります。
日本が終わったら海外文学の名著にトライされてはいかがでしょう?
なるほど、やはり名作は一通り押さえておくと良いかもしれませんね。
漱石は中学生の頃に少しかじった程度ですが、当時は良さが分からなかったです。
これから挑戦してみたいと思います。
No.5
- 回答日時:
NO2さんがお勧めですが、私も勧めます。
「ものぐさ精神分析 岸田秀 中公文庫」をお勧めします。いまの年齢で読むのがベストです。この本を読むことであなたの人生が確実に変わります。これまでに感じた人生への疑問への答えの一部がここにあります。
発表されて30年近くなりますがいまだに版を重ねています。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122025 …
No.3
- 回答日時:
大学生であれば、新書を手当たり次第読むことをお薦めします。
私は小説が好きなのでノンフィクション系は好んでは読まないのですが、学生時代に先生に勧められたのが、「岩波新書の新刊を毎月全部読め」ということでした。当時は新書の種類が少なかったので岩波新書になっただけで、岩波でなくてもかまわないと思いますが、ともかく好き嫌いせずに新しいものを毎月3冊読めという意味に解釈していいでしょう。
私は薬学部でしたが、自然科学だけじゃなく、社会科学、人文科学など、あらゆるジャンルを読みました。その結果、さまざまな分野の知識が増えて、ものの見方が変わりました。知識が増えるだけでなく、自分の常識や思いこみとは違う学問レベルでの考え方が、世の中にはたくさんあるということを理解したわけです。
岩波新書の新刊全読みというのは、けっきょく10年くらいやったと思いますが、いまライターという仕事をしているのも、その当時につちかったものがあるからだと思います。
昨日お礼を書いたのですが、送信されていなかったようで…。
遅くなってごめんなさい。
新書、高校生の時に読んでいました。
確かに幅は広がりますよね。
今度はもうちょっと高度なものに挑戦してみようかなと思います。
No.2
- 回答日時:
戦前、少年倶楽部を読み出してから七十年近く、本を読み続けています。
若い頃は何の分野が自分に必要なのかを知りたくて、手当たりしだいの濫読でひたすら数をこなしました。翻って思うに、軽いもの・楽しいもの・現実から逃避できるものは先に回し、若い頃でなくては読めないものを手にされては如何でしよう。私も若い頃は毛沢東とかサルトルなどまで読みましたが、社会に出たらとても時間も気力も余裕が無く、司馬遼太郎クラスがせいぜいでした。老いた今ではシューバル、フリーマントル、チャンドラーなどがやっとですものね。読む本は自分で選んできましたが、推薦されて感嘆しながら熟読した唯一の本を同じように推薦いたします。だまされたと思って読んでみて下さい。「ものぐさ精神分析」 岸田秀著。(専門書ではありません。スケールの大きい社会心理の、咀嚼し易い解説書ですから身構えないで下さい)人生経験豊かな方からのアドバイス、うれしく思います。
>軽いもの・楽しいもの・現実から逃避できるものは先に回し、若い頃でなくては読めないものを手にされては如何でしよう。
私も最近少しそう思うようになってきたので、古典にも徐所に手を染めています。
去年の夏に読んだ、「罪と罰」は月並みですが、良かったです。
森鴎外がわりと好きなので、まずは鴎外読破で…。
No.1
- 回答日時:
小説のおススメ、ってことでしょうか?
ファンタジーですが小野不由美の『十二国記』(講談社文庫)のシリーズとかいかがですか? 一気に読ませるほど面白く、世界のシステムは哲学的でさえあり、読後も楽しめると思います。ミステリ作家でもあり、『東亰異聞』、『屍鬼』(新潮文庫)などもおススメです。抜群の筆力を持ったストーリーテラーですよ。
井上夢人の『ダレカガナカニイル…』(新潮文庫と講談社文庫の両方から出てるのかな?)も大学生のころに読みましたが、読み始めたらとまらず、徹夜でした。岡嶋二人の時代と比べても面白いかも。
海外作品なら、歴史小説は苦手とあるのですが、ロバート・ゴダードの『リオノーラの肖像』(文春文庫)『さよならはいわないで』(扶桑社ミステリー文庫)『千尋の闇』(東京創元社文庫)あたりも、ストーリーテラーのミステリも読まれているようなので、大丈夫と思います。
スティーブン・キングの『グリーン・マイル』(新潮文庫)も映画ともどもおススメですね。キングは有名すぎて、食わず嫌いしてたのですが、そういった自分の読書態度を大きく反省させられたほどの作品です。
児童文学では、オトフリート・プロイスラーの『クラバート』(偕成社、単行本)、ポール・ギャリコの『ほんものの魔法使』(大和書房、単行本)の2つが感動で、一時期児童文学にはまったきっかけを作ってくれました。岡田淳の『二分間の冒険』(偕成社文庫)も好きですね、猫のダレカもかわいいです。
大学時代に読んだものが中心で、ちょっと(いや、かなり)古いですが、参考までにどうぞ。
たくさんのおすすめ、ありがとうございます。
そうですね、小説に限らず幅広く読んでいけたらいいなと思っています。
小野不由美の「十二国記」、友人にも勧められました。
日本人の書くファンタジーはかなり苦手なのですが、ちょっと気になっています。
スティーブン・キング以外は知らない作家ばかりですが、
(グリーン・マイルは読みました)
少しずつ手を付けていきたいと思います。
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