腸内細菌をバイオテクノロジーで！ 腸内細菌（フローラ）と免疫力との関係が指摘されてから久しく、相変わ

腸内細菌をバイオテクノロジーで！　
腸内細菌（フローラ）と免疫力との関係が指摘されてから久しく、相変わらずテレビCMでは「生きたまま乳酸菌が腸まで届く！」とかやっています。

私、思うのですが、バイオテクノロジーを使って「最強善玉菌」って作れないのでしょうか？

要するに、胃酸なんか物ともせず腸になだれこむ。悪玉菌も日和見菌も一気に食い尽くす！　絶滅させる。そして自らが善玉菌として働く。

大腸にいくと、大腸菌を殲滅する。なんなら食物繊維を分解して、草食動物のように繊維を栄養化する。

そういう菌ができれば、人間の健康に大きく貢献できると思うのですが、そんな研究をしている企業はありませんか？

No.2 ベストアンサー 回答者： ddeana 回答日時： 2022/07/17 10:44

ddeanaです。

お礼を拝見しました。
出来ない理由を正当化したいわけではなく、まがいなりにも遺伝子学を学んだ者として、どうしても応用化学には限界があるということを申し上げたかったのです。
例えば人の遺伝子は2万とも2万5000ともいわれていますが、その解析および有効と思える遺伝子を治療に使う遺伝子治療がはじまってまだ、20年弱です。また、あなたが興味がある、腸内フローラを使った便微生物移植（Fecal microbiota transplant;FMT）についても最初の論文が出た1958年から現在まで、腸内フローラの数の多さから、実用化のスピードはなかなか進みません。こうした遺伝子や腸内フローラの活用は、どうしても基礎研究に時間がかかってしまうのです。

勿論あなたがおっしゃるように人間にとって有効な菌だけを簡単にピックアップできればどんなにいいだろうと私も思いますが、新陳代謝のない非生物の自動車や宇宙船と違い、生物を相手にするバイオテクノロジーにおいては、一朝一夕に結果を得られることはないというのを、私たちは認めざるを得ないのです。

この回答へのお礼

なるほど、そう言っていただけると素人の私にもよくわかります。どうもありがとうございます。

でも、現実は厳しい、技術的にも、そして商業的はもっと困難、という事実を踏まえた上で、原理的に不可能と決まったわけではないことを忘れないようにしたいものです。

でも、夢がありますよね。
腸内フローラを改善することで、人間の免疫力を桁外れに向上させることができるようになるかもしれない。がんをはじめ様々な病気にかかりにくくなるようになるかもしれない。長寿化、健康寿命の伸長にも役立つかもしれない。

今すぐは無理でも少しずつ研究が進み、まあ私が生きているうちは無理でしょうが、何らかの成果が出せるといいなと思います。

お礼日時：2022/07/17 11:58

No.1 回答者： ddeana 回答日時： 2022/07/17 09:34

>バイオテクノロジーを使って「最強善玉菌」って作れないのでしょうか？

現実的には作れませんし、やってる企業もありません。腸内細菌の数は100兆個もあります。それのどれが善玉でどれが悪玉か決定づけるのに途方もない時間と、人員と費用がかかります。決定づけたとしても腸内フローラの環境が人によってかなり違うのと、年齢によっても違うので、そのどこをターゲットにして、大多数に効果があるような製品にするのか、これまた途方もない年月と人と費用がかかります。
そんな、費用対効果が悪いこと、海外のバイオテクノロジーのトップランナーであればあるほど手は出しません。

この回答へのお礼

なるほど…。でも、出来ない理由をいくら正当化しても意味はありません。

イーロン・マスクがテスラ社を立ち上げ軌道に乗せるまで、世の中は彼に一貫して否定的でした。一時倒産、イーロン・マスク氏の破産なども危ぶまれましたが、その危機を乗り越え、テスラ社はトヨタを上回る株価を誇るようになりました。すると世の中は拍手喝采。ちょっと前まで嘲笑していたことなど綺麗サッパリ忘れます。

まあ、現状があなたのおっしゃるとおりであることはおそらく間違いないのでしょう。

お礼日時：2022/07/17 10:02