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こんにちは。

現在英語圏で法律を勉強しているのですが、法律の内容がぱっと目に飛び込んでくるよう、端的にノートにまとめたいと思っています。

自分なりに工夫していますが、いまだにうまく表記できてないものの中に、
「〜してもよい (may)」と「〜しなければならない(must/is required to)」があります。

たとえば、以下のような文章(日本語で):

A:「Aさんは関連書類を廃棄することができる」と
B:「Bさんは関連書類を廃棄しなければならない」


これを論理記号やら速記やら調べてみたのですが、いまひとついいものがみつからなくて…。

A = 廃棄(書類)
B => 廃棄(書類)

のようにすると、 「=」は意味が広すぎるし、 一方で「=>」 は十分条件的な意味を生じてしまうので、どちらもはっきりしないなぁ、と。

いいアイディアああれば是非!
どうぞよろしくお願いします!!

A 回答 (2件)

ご質問は、「様相論理(modal logic)」という体系の一種である「義務論理」の話のように思われます。


 様相論理は、命題論理では表せない様々な「様相」のうちで、自己整合性がある(すなわち、ヒトのカンやら常識やらに頼らないで明確に判定できるという意味で、理論的に扱えるような)性質を含めて論理の体系を考えるものです。その典型的な体系では、命題P(Pである)の他に「□P(Pは必然である)」「◇P (Pは可能である)」を用います。(義務論理でもしばしば同じ記号を使いますが、その意味付け(解釈)が異なります。)
 様相論理は古くから研究されており、教科書もいろいろあります。特に、複数の相異なる体系同士の関係についてよく整理されている。なので、自分なりに「オリジナル(我流)の論理体系」を創作したい方は、是非あらかじめ勉強しておくべきです。
 なお、様相論理以外にも、「真偽以外の値」を考えるもの、「真偽の程度」を扱うもの、「時制の違いと関係」を扱うものなど、様々な論理体系が検討されており、これらはひっくるめて「非古典論理」と呼ばれます。それぞれの体系の「数学的な意味での面白さ」や「現実世界で使い物になる程度」は様々です。非古典論理の教科書も多少はあり、あまりうまく行っていない体系について「うまく行かない理由は何か(なぜ難しいのか)」を洞察するのに役立つでしょう。

 老婆心より、もうひとつ。情報科学において「あらゆる法律を論理式で記述しなおして、現在の法体系に内在する矛盾を攫い出そう」という一大プロジェクトが1970年代あたりに構想されました(たしかUSA)が、始まる前に頓挫しました。失敗の理由は明らかです:法律に使われている用語(専門用語に限らず、普通の用語も含めて)の意味が「ヒトのカンやら常識やら」以外にたいした根拠を持たないから。なので、現実に司法判断をする際には、判例(過去の事例において、特定の人たちのカンやら常識やらの反映としての判断結果)、および、現代における「特定の人たちのカンやら常識」だけを頼りにするしかない、というわけです。
 ところで、いかに緻密に見える条文でも、それを現実の状況に厳格に適用すると色々困ったことになる、という状況をコミカルに描き出したのが アイザック・アシモフ「我はロボット(I, robot)」という短編集です。(同名の映画もあるけれど、全くの別物。)上記の一大プロジェクトの構想者たちは、勉強が忙し過ぎてアシモフを読んでいなかったに違いないですよ。
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この回答へのお礼

詳しい解説をありがとうございます。

1970年代のプロジェクトの話、非常に非常に面白いです。いやはや、この手法は全てを網羅せずとも、ある程度(現状よりもずっと多く)組み込まれてしかるべき概念だと思います。

学ぶ前、英語の法律はきっと「論理的」だろうという期待があったのですが、実際に始めてみてその先入観は木っ端微塵に砕け散りました。かつて理系の端くれだった自分の目から見ても絶望的。論理破綻や不備も多いし、表記に一貫性のかけらもないし・・・文章を追えば追うほど概念把握からどんどんと遠ざかるだけなので、ノートを論理記号(のようなもの)を持ち込んでいるわけです。

話を本題に戻しますと、□と◇、これは便利そうです。自分でも少しばかし様相論理の解説を読んでみて、本来の定義とあまりズレないような範囲で自分の表記法へ応用してみたいと思います。

ありがとうございました ^^

お礼日時:2024/02/10 17:05

そのまんまmayとmustがよいと思います。

技術関係の規格書でよく使われる表現です。記号にこだわる意味ないと思いますよ。
https://qiita.com/t_katsumura/items/2eb627c6f518 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。なるほど、技術規格書でそのまま使われるというのは初めて知りました。タメになります。

ただ、私の今回の目標としましては、概念が「一瞬で目に飛び込んでくる」というもののため、できるだけ各部位にパキッと際立ってもらいたいというものがあります。

というのも、学んでいる対象がそもそも英語の法律なので、概要を1行で書いた時に、may/mustという英単語のままだとそれが他の言葉と妙になじんでしまって、一文を「読む」という作業に近くなってしまうのです。

なので、書いたものがスパッと一瞬で目に飛び込んでこないというか・・・たとえば日本語が全部ひらがなで書いてあると読むのに時間がかかるというか、そんな感じになってしまうのです。

極端な例ですが、

「The seller's age is eighteen or older」 と書くよりも
「Age(seller) ≧ 18 」 と書いた方がスパッとコミュニケーションが速いですよね。

できれば、そんな風にメリハリをつけた表記法がないものか、と思っているうちに、だんだんと論理記号(のようなもの)にたどり着いてきた、という状況です ^^

お礼日時:2024/02/10 16:52

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