
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
(花の)色は映えているが
(いつしか)散ってしまう
私の(生きる)この世で
誰が永遠であろうか
有為転変のある奥深い山(のようなこの世)を
今日も越えていく
浅い夢を見ることもなく
酔うこともない
意訳です。<あさき~>はsukamasaさんの(2b)解釈に
よります。また、<匂う>は美しく映えているという
意味だと習ったように記憶しています。
以下蛇足
<いろはうた>
一説には弘法大師空海の作という。万葉歌人の柿本人麻呂
の恨みをあらわしたもの(梅原猛の『水底の歌』だったと
思います)とか、暗号が隠されているとか話題には事欠
かない。いろは歌を材にとったミステリに
『猿丸幻視考』(井沢元彦・講談社文庫)というのがあり
ます。
<暗号?>
いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
の沓(各文の末尾)を拾うと「とかなくてしす」つまり
「咎無くて死す」となり「罪が無いのに死んだ」という
メッセージになるという説が有名。
また『仮名手本忠臣蔵』の<仮名手本>とは<いろは歌>の
ことであり、すなわち罪無く死んだいろはの文字数と同じ四十七士
を表しているとか。
No.2
- 回答日時:
「あさきゆめみし」の「し」の解釈については古くから争いがあるところです。
(1) 過去の助動詞「き」の連体形「し」の終止形扱い
>「浅い夢を見たが酔いもしない」
(2) サ変動詞「見す」の連用形「見し」
(2a) 「(浅き夢見し)(酔ひもせず)」 ・・・例えば「侮り、畏れない」と同型
>「浅い夢を見ても、酔いもしない」
(2b) 「(浅き夢見し 酔ひもせ)ず」 ・・・例えば「敬い畏れない」ど同型(cf.憲法38条3項)
>「浅い夢を見もしないし、酔ったりもしない」
(3) 打消推量の助動詞「じ」
>「浅い夢を見まい(見ないだろう)、酔いもしない」
(1)説については、最も分かりやすいのですが、過去の助動詞「き」の終止形に、本来は連体形である「し」を使うようになったのは中世以降であり、少なくとも「いろは歌」の成立期(10世紀)には、そのように解釈されていなかったと思われます。ただし、(2a)説を取れば(1)説と同様の意味になります。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
係り結びでもないのに文末が連...
-
枕草子の品詞分解を教えてくだ...
-
「だったら、~」と「なら、~...
-
ですとますの違い
-
結びの省略を詳しく教えて下さ...
-
品詞分解
-
古文の文法「たり+む(たらむ)...
-
古文の質問です。 雲井よりただ...
-
ねば? ざれば?
-
古文『給へる用意』について
-
古典についてです。 「言ふべき...
-
十訓抄で 時雨のさとしければ(...
-
「知る」の五段活用
-
宇治拾遺物語の中の・・・
-
しようかしまいか しようかすま...
-
古文 文末がなぜ連体形?
-
りゃんせ とは何の意味
-
古典文法について、 ここにも心...
-
「今こそ別れめ」の『め』って...
-
「輝くばかりに」「輝かんばか...
おすすめ情報