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なぜレバノンは内戦後若者の軍役義務を始めたのか、ご存知の方、もしくは良いサイトをご存知の方、お力添えお願いいたします。

A 回答 (1件)

 まず一般論から。



 内戦をしていた国家の場合、往々にして、国軍も偏った勢力に与して(というか、『国』が1軍閥と化してしまう)、それ自体が民兵組織と変わらなかったりします。
 また、内戦が終わったと言っても、治安を維持する(国内の他の武装勢力残党を討伐することも含め)ことや、国自体を守ることは必要ですから、国軍の整備は必要です。
 しかし、ここで「国軍の軍閥化」が問題になります。志願制を取っていては、特定の人間しか組織に入ってきません。そこで徴兵制にすれば、組織には新しい血が入ってきます。総枠をふやさない限り、それまで居た既製の軍人はどんどん追いだされて退職→軍内部の腐敗勢力のリストラに期待が持てるという物です。
#もっと過激な方法だと、軍を廃止して防衛隊なり武装警察なり(実質的には軍なのだが)をつくってしまうというやり方もあります。中南米によくあるパターンですがクーデターが起きるという諸場の剣。

 また、国民全体に架せられる兵役は国民の統合にもすくなからず役に立つことも否定できません(日本人が「薩摩人」「長州人」「会津人」から「日本国民」になったのは徴兵制が大きかったという言説もあります)。

 例えばカンボジアでは”粛軍”のために徴兵制をわりに最近導入しています。
 また、国民統合のためとしてはマレーシアがマレー系国民を対象に徴兵-実質的にはキャンプに近いらしいが-を行っています。

 ではレバノンではどうなのか。
「レバノン」「徴兵」などで検索すると赤軍シンパやら電波系平和団体のイスラエル関連のページばかりヒットしてしまい、肝腎の徴兵制そのもののページすら発見が困難です。

wikiによると
内戦終結後、多くの民兵組織が解体されたものの、ヒズボラや反PLO系のパレスチナ難民組織(シリアやイランが支援)は未だ武装解除されていない。これは対イスラエル戦略のカードとしてヒズボラを利用したいシリアの思惑がある。政府軍は徴兵制を施行し、年々増強傾向にあるが内実は治安維持程度のものと考えられる。ヒズボラ支配地域やシリア軍駐留地域、パレスチナ難民キャンプではレバノン政府の支配力は未だ限定的なものであり、シリア・イラン(そして、敵対するイスラエル)は、レバノン政府を無視してヒズボラと直接交渉する事がほとんどである。

とありますので、兵力の拡充も念頭に置かれていると思われます。また、徴兵制を取ることで宗教・民族が多岐に渡る国内勢力(宗教は18宗派。政治権力はキリスト教とイスラム2派のトロイカ体制であるとされます)の均衡を図る目的があるとも考えられます。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%90% …
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