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プラトンの政治哲学は理想的だと言われます。
それに対し、マキャベリの手段を選ばぬ政治の行い方は批判されることが多いようです。
仮に、プラトンが「君主論」を読んだらどのような反論をするでしょうか?又、評価するところもあるでしょうか?

A 回答 (4件)

 はじめに、マキャベリの君主論について簡単に言うと以下のようなことなんです。


 例えばよいと悪いで評価される5個の項目のうちで、勿論ALL5項目良いと評価されたいと思いますよね。しかし人間完璧によくあることはできないんです、時と場合によって。でも「よい」は1項目より3項目、3項目より4項目のほうがいい。人の行いも完璧ではありえないけどできるだけ「良い」方がいいということを君主のあるべきすがたとしてとらえたのです。なぜならすべて「よい」であろうとしても周りに敵は大勢いますからそのようなことも言ってられないのです。実際的な君主のありかた-敷いては人の実際的見地からのあり方をマキャベリは説いたのです。

 一方プラトンのZeroFightさんも仰られている通り理想主義〈イデアリズム〉です。彼は実際の政治の場に失望していました。しかし理想的な世界における政治にはユートピアを信じていたのです。プラトンは、哲人王説を説き、現実の政治を理想どおりにまで変革可能だと信じていたのです。

 以上から、プラトンが「君主論」を読んだらどのような反論をするか?について、(言葉は乱暴ですが)プラトンは現実的政治からユートピア的政治の場にいうなればぶっとび、かつそこから現実世界に哲人王の政治を理想としていたのですから、マキャベリの君主像に悲観し、哲人である王でなければ国は完璧には治まらないと文句を言うのではないでしょうか?

 結構手荒なまとめです。実際そう簡単に比べられるものではありません。慎重に議論をしないといけません。ちなみに私は某大学哲学科でドイツ現象学の勉強をするために大学院を目指しています。
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プラトーンの政治哲学が理想的とは私は思いませんが、


マキァヴェッリは、内容的にはアリストテレースに近いけれど経験的というより思弁的なのはむしろプラトーン的ですよね。
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マキャベリの現実主義と対立させていることから考えると、質問者の〈理想的〉は〈理想主義的〉のことだろうと思います。

〈理想的〉と〈理想主義的〉では、意味が全く違ってしまいますけどね。
プラトンの〈理想主義〉は、本当の意味でのイデアリズムですから、一般に言う理想主義とは異質で、マキャベリの現実主義と対立的に考えることは、出来ません。
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あのぅshinreiさん、プラトンの政治哲学って読まれた事あります?


おそらく「国家」という書物に書いてある事を指しているのだと思いますが
、誰にとって理想的なんですか?
もしプラトンの理想国家が実現するなら全体主義国家ですよ。
民主主義を衆愚政治と断罪しているのですから。
きっとプラトンがマキャベリの「君主論」を読んだら、鼻で笑って「だから
俗人が君主になどなろうとするから、こんな権謀術数に頼らねばならんのだ」
と吐き捨てるでしょうね。
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