先日テレビのクイズ番組で 「江戸時代までの人は着物が乱れないように、今と違って同じ側の手と足を前に出す歩き方をしていた。 現代人のように反対側の手と足を連動する歩き方は 『ねじり歩き』 と言って、洋服が一般化する明治に入ってから」 という解説がありました。
ズボンを履いた現代人のような歩き方をすると着物の前がはだけるから、自然にこのような歩き方になったというものでした。
よく冗談で同じ側の手足を同時に前に出して歩く事がありますが、江戸時代までの人々はこれが普通の歩き方だったというわけです。
でも考えてみたのですが、絵画などから想像する以外、まず誰も実際に江戸時代の人の歩き方を見たわけではないですよね?
それと、そもそも人間を自然の状態で歩かせた場合、「ねじり歩き」 が一番理に叶っているように思うのですが、本当に江戸時代までの人々は同じ側の手足を連動して歩いていたんでしょうか?
もし着物のせいでそうだとしたら、たとえば前合わせの和服が一般化する前の、古墳時代の人々の歩き方はどうだったと考えられますか?
たしか動物の場合でも、ラクダ以外ほとんどの動物は 「ねじり歩き」 ではないかなと思うんですが?
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
幼い子供を見ればわかりますが、人間は自然な状態で歩くと手をほとんど動かしません。
あくまでも手は上半身のバランスをとるために存在しているだけです。江戸時代の絵画を見ると、火災で逃げまどうときなどみんな両手を前に突き出して走っていますが、これは速く逃げなければと思ってもどうすればいいかわからないため、気持ちばかりが焦って両手が前に出るからです。もし「ねじり歩き」ができれば、その延長として手と足を交互に動かす走りもできるはずですから、昔の日本人は「ねじり歩き」ができなかったと思います。では手と足を交互に動かす「ねじり歩き」は存在しなかったのかというと、飛脚など一部の職業では「技術」として存在していました。「ねじり歩き」の利点は早く歩けることですが、一般の人は日常において長い距離をラクに歩く「なんば歩き」は必要であっても、速く歩く必要はほとんどありませんでした。意外かもしれませんが、現代に生きる私たちもスポーツや電車に乗り遅れるといった状況以外では早足になったり走ることがないのと同じです。つまり手と足を交互に動かす「ねじり歩き」というのは長い間「特殊技能」で、明治以降の近大教育によって一般化した歩き方です。
また、着物がなかった古墳時代でも「ねじり歩き」はなかったと思います。狩りをするから走るんじゃないかと思うかもしれませんが、いくら速く走っても動物には勝てませんから、それよりも獲物を探して長い距離を走る「なんば歩き」を自然に使っていたと思われます。
なおヨーロッパなどでは古代から「ねじり歩き」が使われていますが、狩猟民族だからということではなく、古代オリンピアの例を挙げるまでもなく「歩く」ことや「走る」ことが早くから競技として発達し一般化したからだと思います。これはアフリカなどに現存する狩猟部族が「ねじり歩き」の技術を使用していないことからも推測できます。
大変、興味深く拝読致しました。 江戸時代までの人から見れば、私たち現代人の歩き方のほうが変に見えるんでしょうね。 ねじり歩きが人間の自然の姿だと思っていましたが、どうも違うようです。 とても参考になりました。
No.10
- 回答日時:
↑
19世紀までは世界中てんでばらばら、市民皆兵制度化の時代になり学校(体育)教育により世界中が兵隊さん歩きになりました。
http://www.kebab.co.jp/page052.html
オスマントルコ軍楽隊(メフテル)パレード
↑
行進中の動画2本有 ナンバ風の名残が?
とても面白いサイト、有難うございました。 昔の日本人は緊急の際、阿波踊りのような格好で逃げ惑っていたんですねえ。 想像するとおかしくなりますね。 でも 「走れない、急に曲がれない」 とか、明治期の西洋人が感じたようですね。 最初に見た人は驚いたことでしょうねえ。
No.7
- 回答日時:
動物で、馬。
馬はわざと「なんば」にするらしいです。
その方が速く走れるから。前足と後ろ足をくくって訓練させるそうです。
ということは、逆に言うと元は「ねじり」なんでしょうね。
うろ覚えな知識ですみませんけれど。
それから、全然関係ないのですが。
日本人は足を上げて歩きます。これは世界で日本だけなんだそうです。
歩いている人の後ろに立って、足を見ていると、必ず足の裏が見えるような歩き方をします。
他の国では絶対にないんだそうです。
モデルで日本人が少ないのはこの所為らしいですよー。
有難うございました。 たしかに前を歩く人の靴の裏が見えますが、日本だけなんでしょうか ・・・ 海外旅行にも結構行きましたが、現地の人の歩き方に気がつかなかったです。
No.6
- 回答日時:
私は今でもナンバ歩きをしていますよ。
どんな時かというと山歩きをしているときです。
階段なんかでもそうだと思う。
荷物を持ったときもね。
たぶん気づかないだけで皆さんやっていると思うけど。
No.5
- 回答日時:
そもそも江戸時代の人は腕を振って歩く、という習慣が一般的ではなかったようです。
武士は軽く拳を握って、片手には扇子などを持ち、腿の辺りに拳を当てて歩く。町人は腕を腹の前あたりで交差させるようにして歩く。着物というのは袖がふくらんでいますから、むやみに腕を振ると、自分も歩きにくいし、他人にも迷惑です。さらに武士は帯刀していますから腕は振りにくいのです。右手・右足が一緒に出る歩き方、1の方がご指摘の「なんば」は元々「南蛮=西洋風の」という意味で、当時の日本人にとっては珍しい、特殊な歩き方だったようです。だからこそ、名前が付くのです。
No.4
- 回答日時:
阿波踊りでは同じ側の手と足を前に出しながら踊りますね。
確かに着物が乱れにくいのかもしれません。私が昔聞いた話では、もともと歩く際に手を振る習慣は日本人にはなかったが、手足を交互に振る習慣は、明治以降の軍隊の行進練習で普及したって聞いたことがあります(子供の軍隊ごっこでさらに・・・)。
また、腰に刀を差していて、交互に手を振ると刀が抜けないので、と言う説も聞いたことがあります(まぁ実際その通りなんですが・・・武士だけの都合ですよね)。
ほんとのとこはどうなんでしょうね?^-^;
有難うございました。 時代劇の侍が現代風に手足を交互に振って歩くシーンがありますが、これなどは 「大うそ」 のひとつなんでしょうねえ。
No.3
- 回答日時:
その歩き方は,なんば,と呼ばれていて世界陸上に出た末続選手が取り入れています.また古武術を研究,実践しておられる甲野善紀さんの映像でも御覧になれます.
そもそも明治までは皆さん,なんば歩きだったのですから,おそらく映像にも残っているのではないでしょうか? 東海道五十三次の浮世絵を御覧になれば,なんばだ,とお分かりになれます.
それから赤ん坊は親の歩き方を真似るものなので,親がなんばなら,子供もなんばになります.
有難うございました。 やはり 「なんば歩き」 が一般的だったようですねえ。 ところで、この歩き方は世界中かつ歴史上、当時の日本だけだったのでしょうか? ズボンを履いた西洋人とか、あるいは帯で前合わせの着物を締めるような服装でなかった当時の中国人や韓国人の歩き方はどうだったのでしょうか? ちょっと気になりますね。
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