No.1ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
反捕鯨国の本音(??)とは、外交上のカードを増やすため一手段であるそうです。
例えば、貿易摩擦が生じて国内産業保護を行わないといけない様なものと「捕鯨は○○してやるから○○(例:農産物や自動車)等をもっと○○(例:関税の撤廃、輸入促進)しろ」と持っていくのです。
ただ、特定の少数国の意見だとカードのパワーが低いので「鯨はかわいいでっしゃろ??」と自然保護団体等を巻き込んで煽って賛同者を拡大する、と言った理論です。
従って「鯨は食べるものではない可愛く賢い動物だから保護しなきゃいけない」との世界的なコンセンサスを形成するのです。
ですから、他の動物でもよかった訳ですが鯨が適任だったってことですね。
(参考例:ソウルオリンピック前の犬肉の排除運動)
牛発言に関しては確か「牛は食べる為に生まれてきて、食べる為に育てている」ではなかったでしょうか??(発言国もアメリカだった様な…??)
取り急ぎ回答まで。
この回答へのお礼
お礼日時:2005/08/26 13:06
なるほど納得です。外交カードでしたか。
全然気付きませんでした。
アメリカだったんでしょうか?
確かドイツでもう少し訳の分からない回答でした。
回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
アメリカでは環境団体などが一定の力を持っていて、それらが議員や議会に圧力を掛けることができるのはご存知の方も多いと思います。
捕鯨問題も同様で、動物愛護の精神やら資源枯渇の可能性という観点から主に日本に対して反対、圧力を加えてきます。ただ、それが純粋なボランティア的なものだけによるかというとそうでもないようです。現在は狂牛病問題がある為に途絶えて久しいですが、日本は「牛肉輸入国」です。本来であれば、大幅に動物性タンパク質をかの国に依拠している立場な訳ですが、この食肉関連の農政・企業を含めた団体によっても「反対」的な活動・支援がとられています。すなわち鯨肉を日本人が消費することは彼らからすれば「客が盗られる」ということを意味するのです。狂牛病問題でもそうですが、日本はアメリカに対してはなかなか強気に出ることはできません。彼らからすればとりあえずアメリカ産の畜産物を日本に買ってもらえることが第一であり、その障害となりうるのであれば「取り除く」というのが彼らなりのスタンスなのです。…捕鯨問題は実はそのような線上にもあるのです。
蛇足ですが、鯨肉の他にも「槍玉」に挙がりそうになった…というかなりつつある、日本人がこよなく愛する動物性タンパク質の存在があります。…それは「本マグロ」です。幸い、欧米でも“SUSHI(寿司)”の食文化が既に定着している為か、彼らの試みは現在のところ失敗に終わっていますが…(しかし今後はどうなるかわかりません)。
以前、アメリカの畜産農家の会合(パーティー)をTVの特集(確かNHKだったと思いますが)で観て自分なりにちょっと唖然としてしまいました。それはカナダからアメリカへの牛肉輸出が再開されて間もない頃の話だったのですが、アメリカの畜産農家のおっさんたちは日本のインタビューに対して「…“フェア”じゃねえっぺ」と答えていました。どういうことかといえば“カナダの安い牛肉がアメリカの市場に流れることで割高なアメリカ産牛肉の国内需要は減ってしまう。故に輸出先を早急に確保しなければならない。…なのに日本は「輸入を見合わせている」。それが“フェア”じゃないっぺ”ということなのです(現地の英語も“なまり亭”でしたので…笑)。
我々日本人からすれば輸出などの問題で何らかの障害がある場合、自らに改善すべき点が残っているのがあらかじめわかっているのならそこからまず直していくのが私たちのスタンスなのでしょうが、向こうの考え方はそれとは全く違うのですね。“fair⇔公平”とか“opportunity⇔機会”とか言葉ひとつとってもみても一見同じ言葉のようにも見えますが実はそのニュアンスはアメリカ人と日本人では微妙に違うのです。
…すみません。ちょっと脱線してしまいました。
この回答へのお礼
お礼日時:2005/08/26 13:25
確かにGMやフォードがそれらの団体を利用していると聞きます。
カナダの方がアメリカより牛肉が安いとは知りませんでした。
回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
反捕鯨国はキリスト教国です。
鯨は聖書にも出てくる神聖な動物ですから、それを食べる(殺すではない)のはけしからん、というものです。信仰の問題ですから手強いんですね。なお、欧米でも鯨は100年くらい前までは獲っていました。食用ではなく、脳の中の油を取るためです。ペリーが日本に開国を迫ったのは捕鯨船の補給基地が欲しかったからです。殺すのは良いが食べるのはいけない、ということですが、自分たちが獲っている間は日本などに文句は言えませんでした。
また、アメリカではエスキモー(イヌイット)が鯨を獲ることは認めています。理屈も何もないんです。
ただ、牛を持ち出すのは戦略的に損です。食用の牛は飼育していますが、鯨は養殖できません。
No.2
- 回答日時:
まず最初にアメリカは昔たくさん鯨をとっていました。
しかし、その目的は、鯨の油です。アメリカは、鯨を食べるわけでもなく、油をとるために捕獲していました。しかも肉は食べるわけでもなく、ほとんどの部分を捨てていました。日本人は、ほとんどの部分を捨てるとこがないくらい有効に利用しています。それをふまえたうえで。
IWC(International Whaling Commission)とアメリカ
さてそのIWC、どんな組織なのかご紹介しましょう。
1996年時点で6つの捕鯨国と33カ国の反捕鯨国が加盟しています。目的は先に延べた通りです。すべての決議はIWC加盟国の4分の3多数決で決まります。そのサブ組織に科学的な見地から鯨の数量、捕獲可能量などを出す科学委員会(Scientific Committee)などがあります。
決議ですが、 捕鯨国と反捕鯨国では意見は真っ二つ。全然相いれません。多数決だから捕鯨国が勝つはずがありません。まったく、捕鯨産業の発展はどこに行ったんだか。
アメリカがこの組織の中で大いに力があります。最初に鯨を守ろうを言い出したのはアメリカで、その音頭の元、たくさんの反捕鯨国が加入したのですから。
1970年代始め、アメリカはベトナム戦争の枯葉剤大量投下から起こった徹底的な環境破壊への懸念、反戦運動、麻薬の蔓延など、いろいろな問題を抱えていました。その人々の目をなんとかよそに向けようとしたのが、自然保護。その象徴が鯨だったのです。
鯨保護はアメリカにとってとても都合の良い物でした。鯨油の産業はもう下火だったし(石油がとって変わりました。)、鯨が自分達の食料にはなり得なかったので、それを擁護することは経済界になんのマイナス要素もなかったのです。
つまりアメリカ得意の自分勝手な都合、から来た偽善にすぎないのです。
しかし、そのアメリカは自国の少数民族のために例外的な捕獲を認めさせてるのです。
一般的に、アメリカ人は鯨がなくても困らないから反対。でも自国の利益は大事にしたい。何から何までアメリカの大国としてのエゴが大きな理由のひちつです。
さらにいうなら、日本人がたくさん鯨を食べたら、数字的には少ないかもしれないけど、相対的に、アメリカ産の牛肉の需要が減ります。そういう意味でもアメリカにメリットがあるんですね。
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