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檀家になっている寺から「山門の改修費」とかの名目で20万円(戒名によって寄付金のランクはまちまち)の寄付要請が突然郵便でありました。8年ぐらい前にも「本堂の改修費その他」の名目で30万円の寄付要請がありました。前回寄付してから10年もたたないうちにまた20万もの寄付要請…。わずか10年のあいだに50万円もの寄付をさせられることになります。素人目にはかなり立派なお寺で、山門にしても本当に改修が必要なのか疑問のあるところです。要請された金額はこんな不景気な時代においそれと払える金額ではありません。寺では2回の分割も可能といってますが、それにしても大金です。サラ金から借金でもするほかありません。そこまでして払わなければならないものでしょうか。この寄付は断ることはできないのでしょうか。また断った場合、寺との関係はどうなるでしょうか。とにかく金銭的にうるさい寺で、将来的にも再びこのような寄付要請があるかもしれず、檀家でいることにも疑問を感じている今日このごろです。このような寄付に応じた方、断られた方からのアドバイスをお願いします。また僧侶の方のお考えもお聞かせねがえればさいわいです。

A 回答 (5件)

#2です。


現住職の代で募った、本堂建て直しの際に募った寄付についてお話します。
そのときは、金額が大きかったので10年までの分割可と期限を設けました。そして寄付を募った際、期限終了後には寄付してくださった檀家の名前を永久銘盤に刻み、本堂に掲げるとお約束しました。現在は、これまでに完納している方々のお名前を手書きで仮の木版に記入し、お堂に掛けてあります。ですので、寄付に応じられない檀家はそこには名前が載らないことになります。
しかし、そういう檀家と方とは事前によく相談していますから、寄付が未納だからといって寺として対応を変えるとか、そういうことは一切ありません。寺と檀家は何代にもわたるつきあいです。その家の経済状況や家族の抱える問題などわりとよくわかっていますので、即納が無理だと言われても納得しやすい、という背景もあり、自分は副住職の代ですが、住職から事情を聞いていますし、悪い感情は本当に持っていません。
ただ、法事などでその家の親族などから、「どうしてうち(の本家)は名前が載ってないの?」と聞かれることはありますので、そのときには正直にお話します。
実は、10年の期限は昨年終了しているのですが、やはり事情により完納できていない檀家はあります。それでも、もう少し待ってください、あるいは息子の代では必ず、と言われたりすると、仕方ないかなという気持ちになってしまいます。なので、まだ永久銘盤の製作に取り掛かれないでいます。ところが、既に完納している檀家からは、10年の期限は過ぎたのにどうなっているんだ、自分の目の黒いうちに完成を見て安心したいなどとも言われ、寺としても非常に悩ましいところです。
住職一家としても、住職が仏教学校の教員を長年勤めた給料や年金を充てています。寄付をしてくれた檀家、まだ納めきれない檀家など、それぞれに気持ちがわかるので、あまりにもドライことはいたしかねるという思いもありますし、苦しいところを一生懸命寄付してくれた檀家に申し訳ない、という思いもあります。
ただ、期限が過ぎてしまった以上、どこかでけじめをつけないといけないことです。思案のしどころです。
ただ、うちの寺で悩むところは永久銘盤の作成についてだけです。未納の檀家に対しても、普段のお付き合いについては全く問題ありません。まぁ、ときどきは「そろそろ作成に取り掛かりたいのですが・・・」とお伺いをたててみたりはしますが・・・。

以上は、あくまでもうちの寺では、の話です。
寺によっては、寄付に応じた檀家に限って永代供養を引き受けるとか、寄付が出せない場合は法事のお布施に上乗せしてもらうとか、対応は様々なのだと思います。
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寺の者です。

No.2さんも言っていますが寺院は、住職一家の物ではなくその宗教法人たる寺院のものですし、その会計は檀家さんの代表者が審議し、収支は檀家さんにも公開され、維持管理を皆さんで行っています。お寺の維持管理は代々檀家さんがたが行っているのですが、その運営は、檀家さん方の代表者である寺役員・世話人さんがたがおこないます。
住職も宗教法人から(檀家が決めた)給料をもらっているだけですので、単にその仕事として皆さんに不足分の寄付の通知をし法人の窓口として受領するだけです。
ですから、必ずしも一致しませんが、現代的にわかりやすく喩えると、ちょうど、皆さんでお金を出し合って町内会館を作ったように、檀家さんがお金を出し合って造り維持管理しているのです。
また、その後の維持管理も町内会館なら町会で行い、その費用負担は町会の皆さん方が行い、現実の運営は、役員さんが、また、建替え等の予算は、予算を
組んで積み立てるなどし、不足が生じれば、町会の皆さんにご負担願う。ということになります。ほぼ、同じ形態です。寺も余分なお金は必要ありませんが必要なお金は必要な分だけみんなで出し合うということになって維持管理されています。
例えば、突然の本堂雨漏りの修繕費の見積もりが1000万円ならそれを基本的には頭割りで集めるわけです。集まらなければ本堂をつぶすしかありません。
寄付という言葉を用いていても、結局が必要な金額を人数で割っているだけですので、誰かが出せなければ、その分を別の誰かが負担するか、不足分をまたみんなで負担するかしかありませんので、実際上田舎などでは分家が出せないと本家が負担するような雰囲気になってしまいます。
お寺は、余分なお金は一銭も要りませんが、必要なお金が不足すれば、結局みんなが負担しないと潰れてなくなってしまうのです。
住職としても、改修することも寄付を集めることも檀家さん方で決めたことなので、仕事としてお金のない方にも請求しなければならないので結構心苦しいことがあるのも事実ですよ。
私の田舎でも多くの寺院が潰れてなくなっていますし、寺の者はみんな都会に出てサラリーマンをしながら仕送りをして寺の維持をしております(正直言って、寺がなくなってしまったほうが仕送りをしなくて済む分生活が楽ですが、なんとか自分たちの代で潰したくないので頑張っています。)
住職としては、皆さんから預かった寺の寺院経営者と言う立場があり、なかなか葛藤が生じるのです。
端的に申せば、少ない御布施の方でも「どうぞどうぞお気にせずに」と言い、なんでも「そうですか。どうそどうぞ」というお金にうるさくない良い住職??が住職をすると、そのお寺は財政難で潰れてしまいます。(潰せば門徒さんから「とんでもない住職」といわれます。)逆にお金にうるさいと言われるような、ある意味評判の悪い住職のお寺は、潰れません。
難しいところです。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。
>>お金にうるさいと言われるような、ある意味評判の悪い住職のお寺は、潰れません。難しいところです。
本当にそうだと思います。私の相談事を離れて「なるほどなー、そうなのか」と思ったりしました。ただ檀家の立場からは「評判の悪い住職のお寺は潰れません」というのは、やはり問題だと思いますし、なんとかしてほしいところです。そういう住職のお寺が隆盛を誇って、ますます檀家との信頼関係がなくなっていくというのは不幸な事態だと思います。

お礼日時:2005/10/25 22:30

 うちの親父にも寺から、寄付要請がきたことがあります。


 理由も同じような、「本堂の改修費その他」。
 それも、面談で。

 1年間で50万円とか、100万円とか、大金だったので、断りましたが、その後の「たたり」は特にありません。お墓はそのままだし、寺との関係も特に変わりません。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。寄付を断ってもその後何もなかったというのはうらやましいと思いました。うちの菩提寺はどうなのか、やや不安がなきにしもあらずです。

お礼日時:2005/10/25 22:29

浄土真宗の寺です。


まず、質問者様のお寺の寄付要請が、妥当なものだった(山門改修が必須だった)としてお答えします。
長文になり恐縮です・・・。

お寺というものは、住職一家のものではなく、檀家みんなのものです。例えば学校の改修が必要であれば教育費?から捻出し、市役所の改修が必要であれば税金から捻出するように、お寺の設備を直す必要があれば、檀家から費用を募ります(住職も出します)。ただ、学校や公共施設のように、定期的に定額を強制徴収しているわけではないので、必要が生じる度に必要に応じた金額を寄付として募っているわけです。大きく立派な寺であるほど設備も多く複雑で、改修の費用もかさむとは思われます。
その金額や必要性については、(ほとんどの寺では)檀家総代会や世話人会などで決められています。会社の株主総会のようなものです。そこで、住職と檀家総代が集まり、今年はここを直す必要があるね、費用はこれくらいかかるから、檀家の件数で割ると一件あたりこれくらいの寄付が必要だね、などど話し合うわけです。そして、檀家総代や世話役の家は、一般の檀家の倍額くらいの寄付をすることが多いです。

質問者様は、おそらく寺と寺への寄付の実態について疑問をお持ちだと思うので、一例として、うちの寺のケースをご紹介します。
うちの寺では、住職一代につき一回の寄付を募ってきました(大昔はわかりませんが)。うちの寺は市街地と郊外に、合わせて2件のお堂があります(会社の本店と支店のようなものです)。寄付の内容は、先代住職のときに支坊の建立のため、現住職のときに本堂の建て直し(老朽化による消防署からの指導により)のためです。お堂を丸々建てるわけですから、山門の改修とは違ってかかる費用も莫大ですので、檀家に要請した寄付の金額は、質問者様の今回のケースをはるかに上回ります。その代わり、その他の細々とした修理には寄付を募ってきませんでした。
ただ、やはり一回の金額が大きかったですし、寄付ができない檀家もあります。そういう場合は、その檀家と寺とでよく話し合い、かなり長期の分割だとか、もしくは減額だとか、個別に対応しています。そうなったからといって、その後の関係が悪くなるとかそういうことは一切ありません。ただし、ではあなたからは寄付を頂くなくて結構です、とはしていません。家によって事情は様々です。楽々と寄付をする家もありますし、ない袖を振って寄付をする家もあります。そこには、やはり寺は檀家みんなのものですから、他の檀家と足並みを合わせるためにも、少しであっても各自できることをしましょうよ、という精神があります。

今回の質問者様の寄付について具体的なアドバイスをすることはできませんが、例えば他所の寺ではこんなふうに考えているところもあります、と紹介させていただこうと思い回答いたしました。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。お寺さんの立場としては、寄付は全檀家から集めるということですね。残念ながら、うちの菩提寺はビジネスライクな感じが強く、法事があっても和尚さんの「ありがたい法話」などいっさいなく、ただ法事というパフォーマンスをやりにくるだけ(実際お経をあげ終わるとさっさと帰ってしまい、その後の宴席などのつきあいはいっさいありません)。法事の相談に行ってもただ金額を提示されるだけという感じで、お寺との「心の交流」などほとんど感じられず、悲しいことに回答者様の言われるような「寺は檀家みんなのもの」というような心境にはなれないのです。それゆえ高額の寄付につい戸惑ってしまうというところだと思います。そして「寺は檀家みんなのもの」というコンセンサスがなかなか成り立ち難いというところにお寺さんと檀家との様々な問題があるような気がします。一度、親戚の法事で非常にすばらしいお坊さんに会ったことがあり、あのような方のお寺だったら寄付に対してもまた違った対応になったのかもしれません。うちの菩提寺に対してはとてもそんな気持ちにはなれず、そこがいちばんの問題なのかもしれません。

ところで回答者様のお寺では、どうしても寄付に応じられない檀家はどうするのですか? その後の対応をぜひお聞かせ願いたいところです。

お礼日時:2005/10/25 22:28

「当方手元不如意につき、今回はご辞退申し上げます。

 御仏の広いお心におすがり致したくよろしくお願い申し上げます。」って言えばどうですか?

「仏の心より寺の改修」なんていう罰当たりな坊さんがいるとは思えませんが・・・
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。参考になりました。ただ、断った後の寺の対応がやはり気になるところです。

お礼日時:2005/10/25 22:26

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