プロが教えるわが家の防犯対策術!

ずっと前から思っていた素朴な疑問です。

雷撃を受けた場合、喫水線下の破孔からの浸水で軍艦が沈むという理屈はわかります。

爆弾命中の場合、どうして沈むのでしょうか?弾薬庫直撃は別として、艦内で炸裂した爆弾により喫水線下に内部から破孔を生じるということでしょうか?

A 回答 (8件)

主力艦(重巡以上)は水平防御鋼鈑(70粍~150粍)を持っていました。


之を貫通出来ないと内部の重要区画は破壊できません。
その為、日本海軍は厚い弾体に遅動信管(0.2秒)を組み合わせた徹甲弾を主用してい
ました。

一例を挙げると九九式800キロ爆弾は戦艦の中央部に命中すると3重底に達した所
で爆発します。
前後部だと水平防御鋼鈑が無いので3重底を貫徹して水中10~14メートルで爆発し
て水中爆発効果を期待できます。
ただ爆弾自体に強度を必要とする為、炸薬量は重量の2.8%程度しか有りません。

陸用爆弾の場合は上部構造物は破壊されますが、内部の重要区画は無事です。
ただ炸薬は重量の60%~40%と多いので人員と構造物の被害は多くなるでしょう。

主力艦以外の艦船は水平防御鋼鈑を持たない為、陸用爆弾でもかなりの効果が
あったものと思われます。
駆逐艦等の小型艦は垂直防御鋼鈑も持っていませんから至近弾でも浸水する可能性
が大です。
命中弾による火災で自艦の弾薬の自爆等による二次被害も考えられますし、駆逐艦
等の小型艦船は船体の破壊も有りえます。

特に日本海軍の艦船は被害対策が不十分でしたから(小型艦はモノコック構造だった
せいもあり米英艦船に比べて被害を受けた場合弱かった様です)米軍の非徹甲爆弾で
もかなりの被害を受けています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
非常に簡潔に教えていただき理解できました。思った以上に爆撃の効果は高いんですね。驚きました。

お礼日時:2005/11/03 23:00

昔の船の大半は鉄板をつなぎ合わせる方法としてリベットを使用していました。

(現在は溶接)したがって大きな構造物を造る場合、鉄板を重ね合わせてリベット(ピン)とで押さえつけているだけです。したがって近くで爆弾が爆発するとリベットが簡単に緩んだり、外れたりして浸水します。戦後に造られた橋などもその多くがリベットでできています。リベットの管理方法はリベットの頭と鉄板に隙間ができると緩んでいる証拠なので取り替えなければなりません。近所の橋や鉄橋などを見るとわかると思います。昔は溶接の技術が低かったため、厚い鉄板などを溶接すると溶接の熱で鉄板の表裏や周辺との温度差がでるため膨張率の違いから鉄板が波打ったりしたそうで、日本で初めて大半の部分を溶接してできた船が大和だそうです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
至近弾でリベットが緩む話は聞いたことがあります。頑丈な鋼鉄の塊と思いがちですが意外と船体というのはもろいものなのですね。

お礼日時:2005/11/03 23:12

ボートじゃないのですから、


喫水線下に破孔があっても(防水ハッチが閉じていれば)
船舶は簡単には沈みません。

問題は船体に気室(空気が密閉された部屋)が
あるか?ないか?で、
それが外気に対して開放になっていれば、
極めて危険で、
「喫水線下にちょっとした破孔が出来れる」
「高波を被る」等でもすぐに沈みますよ。

よって上からの爆撃は効果的だと思います。

お門違いの答えだったら御免なさい。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
お門違いではありません、感謝いたします。
炸裂した際にあけた破孔や貫通した際の破孔は外気に非常に広く開いていると思いますので、確かにおっしゃるように爆撃効果は高いのですね。

お礼日時:2005/11/03 23:09

No4です。


日本海軍は徹甲爆弾と名付けたのは艦攻/陸攻用の99式と2式800キロ爆弾のみです。
艦爆用の500キロ~60キロ爆弾は通常爆弾と名付けられていますが、艦船攻撃が
主任務ですから当然徹甲弾です。

非装甲目標(輸送船)が目標の時は陸用爆弾(瞬発信管、弾殻薄く炸薬量増大、
製作精度が通常爆弾よりラフ)を使用した場合も有る様です。

空母攻撃の際、艦爆の各小隊1番機のみに陸用爆弾を使用して防御砲火の制圧を
狙った戦例は有りますが一般的では無かった様です。
    • good
    • 0

爆撃機にも水平爆撃機、急降下爆撃機と種類があるように一口に爆弾といってもいろいろ種類があるのです。


空母の積む艦上爆撃機は急降下爆撃機で対艦攻撃では徹甲爆弾か通常爆弾を搭載します。
前者は防御装甲を貫通し艦内で爆発するように遅延信管を付けています。 通常爆弾は主に破壊と火災の発生を狙うものです。  

空母は飛行甲板は脆弱ですし甲板下の格納庫で爆発すれば燃料に引火火災を発生します。 延焼すれば被害は拡大します。

攻撃機は対艦攻撃では魚雷を搭載し雷撃で攻撃します。 これは炸薬量も多く水中で艦体を破壊浸水を起こさせるので効果が大きいのです。

軍艦の場合火災は消火出来ないと弾薬に引火爆発を生ずるのでその被害は図り知れません。
従って消火不能となると大抵艦を放棄総員退艦後、自軍で撃沈するのです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
炸裂のエネルギーで直接船体へ与えるところばかり、目にしていましたが、船体破損+火災という効果をセットで見ると非常によくわかりました。ありがとうございます。

お礼日時:2005/11/03 23:03

貫通爆弾・・・地下に穴を掘って隠れている人々、ベトコンを殺すために、地下20mぐらいで爆発する爆弾を、このベトナム戦争で開発。



地震爆弾・・・一発で直径百メートルを破壊しつくし、半径五百メートルの酸素を消滅させ、三・二キロに「地震」を起こす。

気化爆弾(BLU-82)・・・米軍最新兵器。非常に速いスピードで伝播し、通常の高性能爆薬よりもはるかに高い圧力の衝撃波を作り出す。また持続力が長い。この衝撃波は、核兵器以外では生み出すことができない。

バンカバスター(Mininuke)・・・B61-11はプルトニウムをベースにした核爆弾。米軍最新兵器。超高度からの落下後、弾頭を硬化させ、操作によっては着地時6mまで地下に埋もれてから起爆する。

魚雷
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%9A%E9%9B%B7
ミッドウェー海戦
http://www3.ocn.ne.jp/~zeon/kindai/pacific/pacif …
「米機動部隊の出現に備え、魚雷を装備した攻撃機を陸上用の爆弾に交換し終えた頃に、偵察機が米空母を発見した。陸上用の爆弾で艦船を攻撃しても効果は薄い。南雲はさらに爆弾を魚雷と交換するよう命じた。その交換作業の最中に三隻の米空母を発進した攻撃隊が日本機動部隊に襲いかかった。零戦たちの活躍も及ばず、赤城、加賀、蒼龍の空母三隻が次々に爆弾の直撃を受け、無事なのは飛龍一隻だけになってしまった。」
対地用爆弾は効果が無いので交換し、一方では対地用爆弾で三隻沈む。はてさて、いかなるものか。南雲機動部隊は敵空母がターゲットでした。だから、山本五十六は怪しいんだよな。考えすぎの面はあるとは思うが。


爆弾 - 自由落下型爆弾
http://www.geocities.jp/jh4byt1/bomb.htm

太平洋戦争時から、衝突後に少し遅れて爆発する(5秒遅延信管)が、魚雷や対地爆弾にありました。軍用機から投下後に、甲板に命中、貫通後に爆発する。内部の人々はもちろん、鑑底まで到達後に爆発すると、躯体を破壊します。遅延信管爆弾は当然、現在も引き継がれて使用されています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
爆弾の種類など大いに参考になりました。

お礼日時:2005/11/03 22:58

艦船が攻撃を受けた際に一番恐ろしいのは


浸水よりも火災です。
浸水は区画を閉鎖することである程度
防げますが、いったん火がつくと火災はなかなか消せません。
軍艦は危険物を大量に積んでいるうえに
熱によって区画がまるごとオーブンと化すので
船員にとってはそれこそ悪夢です。

雷撃の効果については過大評価されていると
批判もあるのですが
急降下爆撃は成功すれば
短時間で艦船に致命的な打撃を与えることができます。

爆発の際の亀裂に加えて、延焼とそれによる誘爆で
たいがいの船は沈没します。
太平洋戦争の艦船の沈没も爆撃によるもののほうが多いといわれています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
火災の件も書き加えようかなと思っていましたので助かりました。

お礼日時:2005/11/03 22:56

艦外で爆発すると、亀裂や破損を受けます。


そこから海水が浸水すると艦内のバランスが崩れ、撃沈。

メカニズムは雷撃と一緒ですよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
至近弾や貫通後炸裂の効果がわかりました。

お礼日時:2005/11/03 22:54

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!