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今のデフレを止めるために、インフレターゲットを決め、インフレにしたらいい、
という説がありますが、このインフレターゲット論では、何%のインフレがいいと
いっているんでしょう?

1%、、、2%、、、3%、、、どのくらいでしょう?

で、具体的に、その数字にするためには、いくらくらいのお金が必要なんでしょう?
何億?何兆?何百兆?

これって、日銀のお金ですか?
それなら、100兆円、銀行に「不良債権処理に使ってくれ!」と
あげたほうが効き目があるような気がするんですが、、、?

A 回答 (1件)

>このインフレターゲット論では、何%のインフレがいいと



人によって色々なことをおっしゃる方がいらっしゃいますが、デフレ阻止という面から言えば、インフレ率0%をターゲットとすることが妥当だと考えます。

>その数字にするためには、いくらくらいのお金が必要なんでしょう?

物価上昇率は、物の生産量と通貨供給量の増減で決定されます。
物の生産量の指標として、GDP(実質、7-9月)121.964兆円
通貨供給量の増減として、マネーサプライ(M2+CD)の前年同月比があります。
マネーサプライの10月の残高1304.5兆円、10月が前年同月比2.1%だったことから、1304.5×2.1÷102.1=25.6811兆円
マネーサプライの数値は1年分なので、4半期ベースに置きかえるために4で割ると、6.42兆円となります。
現在、この状況で卸売物価(消費者物価で見るべきかもしれません)で前年比▲1.1%です。
ここからは想像に過ぎません。実質GDPが1%ダウン+物価が1%ダウンするとすると、上記GDPの2%の通貨供給があれば通貨が目減りするはずでありますが、この水準を大きく上回る6.42兆円を供給していても物価が上昇していません。理論的な水準は既に逸脱していることから、この水準を2倍、3倍するということを行って行くしかないと思います。

>これって、日銀のお金ですか?

通貨供給量を増やすことで、損をするのは預金者です。従って、このお金を負担するのは預金者(預貯金または現金に類するものから借金を引きプラスの人間)であると言っても良いと思います。既に低金利で負担をかけているこれらの人に更なる負担をかけても良いかどうかは疑問です。
また、インフレターゲット論が成功するとも思えません。かつて、日本政府はこれら実物経済よりも遥かに限定された株式市場に介入して、株価を引き上げることを試みたことがあります(年金資金を使用したプライス・キーピング・オペレーションPKO)。しかし、結果は大失敗で傷口を大きく広げました。このことを考えると、今度も失敗するのではと考えることの方が自然だと思います。従って、私はインフレターゲット論の導入には反対の意見を支持しています。

私なりにアレンジして回答いたしましたが、この回答には正解はないと思われます。ご自身がご納得される手助けとなりましたら、幸いだと思います。
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この回答へのお礼

「目標値は0%」という人が多い、ということですね。

どのくらいのお金が必要かは、0%になるまで、○兆円単位でどんどん出していく、
ということでしょうか。

インフレターゲット論が果たしてうまくいくのか
については、ほんとやってみなければわからないということなんでしょうか。

12/9(日曜)の討論番組のリチャード・クーさんの意見を聞いていると
財政でもなんでも、とにかく総量といいますかマクロで見ると
お金をもっと出さないと、日本経済はひどいことになるというのは、
正しいような気もしてきました。(?)

どうもありがとうございました。

お礼日時:2001/12/10 06:02

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