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スペインのカタルーニャ地方のバルセロナではカタルーニャ語が話されていると聞いたんですが、スペイン国内なのに何故スペイン語じゃないんですか?
その地方の人にはカタルーニャ語しか通じないんでしょうか?

A 回答 (5件)

こんにちは。


No.4のご回答のように、スペイン王国は、イベリア半島に幾つかあった国が統一されてスペイン王国になったもので、最初から統一されたスペインという国ではありませんでした。

それぞれの国や地方にはそれぞれの言葉がありました(あります)。
スペイン語のことをスペイン語ではエスパニョール(スペイン語)、またはカスティリャーノ(カスティーリャ語)と言いますが、つまり、もともとカスティーリャ地方の言葉であった言語が、スペイン王国で一番メジャーな言語となったわけです。
カスティーリャ王国は領土が広かったですし。

1930年代から1970年代半ばまでのフランコ将軍の独裁時代にはカタルーニャ語(他の地方語もだと思うけど)は禁じられていました。
独裁政権ゆえ、地方の力を弾圧していたんでしょうね。治安は良かったけど、思想や文化には制限があったようです。
その後フランコが亡くなって政権が崩壊してからは、地方色がまた復活したらしい。

カタルーニャ人の意識はスペイン人である前にまずカタルーニャ人である、という話がよく本などに載っています。

国全体の公用語はスペイン語ですが、地方の公用語として、ガリシア語(ガリシア地方)、カタルーニャ語(カタルーニャ地方)、バスク語(バスク地方)があり、主な言語だけで4つあります。

公用語ではないけどバレンシア語というのもあるらしい(カタランのバレンシア方言?)。

地元言語を話す人たちはカスティーリャ語とのバイリンガルです。
外国人やスペイン国内の他の地方の人にはスペイン語(カスティーリャ語)を使ってくれますが、カタルーニャ人同士ではカタラン(カタルーニャ語)で話します。

田舎に行ったらどの程度バイリンガルなのか知らないのですが、州都バルセロナだと2カ国語の世界です。
スペイン語の新聞も売っていれば、テレビも見られます。
国営放送はスペイン語ですし、全国的な有力新聞もスペイン語ですし・・・・。

本格的に長く暮らすと不便があるのかもしれませんが、普通にちょっと旅行したりする分にはスペイン語で大丈夫です。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A% …
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この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございます。
少し難しい話でしたが、歴史が関わってくるんですね。
実は、この先バルセロナ近辺への旅行を考えているのでスペイン語でも大丈夫、とのことで少し安心しました。

お礼日時:2005/12/06 21:51

15世紀にカスティーリャ王国(現在のマドリッドやトレドなどがある地域)の女王とアラゴン王国(現在のカタルーニャ地方が中心)の国王が結婚して「連合王国」ができあがったのが、現在のスペインの原形です。


そのため、カスティーリャとカタルーニャは建前上「対等合併」・・・のはずが、政治的にカスティーリャが優位に立ったため、カスティーリャ語が現在「スペイン語」と呼ばれるようになっています。
しかしカタルーニャは現在にいたるまでその独自色を強く保持しており、カタルーニャ語の使用率が高いのもその表れです。

ちなみに、スペインの公用語はカスティーリャ語(標準スペイン語)、カタルーニャ語の他に、ガリシア語(北西部のガリシア地方で使用)とバスク語(北部のバスク地方で使用)と、全部で4つあります。
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バルセロナを中心とするカタルーニャ地方は、カタルーニャ語がメインで通用します。

スペイン語は第2言語という感じです。
現地の人と話したりしましたが、スペイン語で話せば相手に通じますし、書いてあるものを見ればカタルーニャ語でも理解できます。(発音が違うのでカタルーニャ語を聞くのは難しい)
街中の標識等は第1にカタルーニャ語です。(オリンピックの時の場内放送も第1言語はカタルーニャ語でした)
言語学的な意味はNo. 1さんの通りです。
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カタルーニャ地方でもスペイン語は通じますよ。

しかし、同じラテン系言語といってもかなり違うようです。
バルセロナのレストランにスペイン人と一緒に入ったことがありますが、スペイン人はカタルーニャ語のメニューが読めず、店主に「これは何だ」とスペイン語で尋ねて、英語で翻訳してくれました。
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カタルーニャ語はスペイン語の方言といってもいいくいスペイン語によく似ていますが、フランス南部で話されているオクシタン語とはもっと強い近似性を示しています。

おそらく、昔 西ローマ帝国ではラテン語が使われていましたが、色んな方言に分かれました。
そして、スペインという国家が出来た時にはカタルーニャ地方も含まれたのだと思います。
それから、似たような言語のバリエーションがある時、それらを方言と看做すか外国語と看做すかは微妙な問題です。国家が最も大きな基準ですが、その言語を話す住民に強いアイデンティティーがあり、きちんとした正書法が確立されていると一つの独立した言語と看做されるようです。日本語でも津軽弁と鹿児島弁の違いはスペイン語とカタルーニャ語の差以上ですが、それでも 書き言葉の統一性や同じ日本人だという団結意識の強さで結ばれているので、方言差として扱われるわけです。スペインにおけるカタルーニャ語と似たような立場にあるのが、オランダにおけるフリジア語です。ちなみにフリジア語は英語に最も近いとも言われます。
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