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いつもお世話になります。

私は本が大好きです。
最近は下記の質問の回答内容を参考に
毎日夢のような読書ライフを送っています。
質問してくださった方、そして回答をして
くださった方々ありがとうございました。

ところで私はこの質問の回答のなかで
一番最後に答えてくださってるかたの
おすすめの本、三島由紀夫の『禁色』を
買えずにいます。
と言いますのは、10年ほど前に三島氏の
本(タイトル失念しました)をはじめて買ったの
ですが、あまりに内容が難しく3ページくらいで
リタイヤしてしまったことがあるからです。
私はそういったことはまずないのですが、
このときばかりはダメでした。
そんな苦い経験があるので、書店に行っても
この作品を手に取れずにいます。

あらすじを読んだらすごく読みたいのですが、
いかがでしょうか?
難しくないですか?
どなたか私の背中を思いっきり押してください!
お願いします。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1469304

A 回答 (4件)

もし、これまでに他の三島の小説を数編でも読んでいらっしゃって、ちょっと興味あるとお思いでしたら、『禁色』は成功作ではないですが、二十代後半の一番意気盛んな頃の力作であるのは間違いありませんから、確かにお奨めしたいところです。


ですが、三島の最初の長編小説としてお奨めするかとなると、ちょっとためらいます。

まず、『仮面の告白』をお読みになり、この主人公が小説家になると仮定すれば、どんな小説家になるのだろう、などという関心から『禁色』を読まれてみると面白いかもしれません。
ゲイの美青年が副主人公として登場してきますので、三島の背徳的な姿勢や反俗精神を認めたがる人もいますが、むしろ小説家がどんな動機で小説を書こうとするのかについて書かれている、一種の小説概説のような性格を隠し持っていると言った方がよいかもしれません。

その意味では、もし質問者さんがご自分の興味や関心を、小説の内容にとどまらず、小説を書く作者の内面世界にも向けたいとお考えならば、『禁色』をお読みになれば、目からウロコのような興奮を覚えること請け合いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

回答者さまはかなり三島文学に精通されてる
ようですね。
ご回答の最後の三行は胸にズッシリと響きました。
『作者の内面世界にも目を向ける』・・・
私は今まではほとんど小説の内容だけにとどまって
おりました。
これから出会う本、いつも回答者さまに教えて
いただいたことを意識しながら読んでいきます。
ありがとうございました。

明日、『禁色』買いに行ってきます。
その前に読む『仮面の告白』ももちろんです。
ありがとうございました。
またいろいろと教えてくださいませ。

お礼日時:2006/01/20 20:16

だーいじょぶですよ。


私なんて、日本文学は、ほとんど読んだことが
ないのですが、「禁色」 だけは読めましたから。
難しいと感じるところがあれば、とりあえず
目を通す、くらいの気持ちでパラパラとめくって
いってみたらいかがでしょう?
kyo-coさんは、読書経験豊富がかなり豊富な
ご様子。ですから、10年も経った今となっては、
そんなことないとは思いますけど。

>あらすじを読んだらすごく読みたいのですが、

このお気持ちだけで、十分、大丈夫じゃない
でしょうか。
あとは、既に読了されているかもしれませんが、
『三島由紀夫のレター教室』(ちくま文庫)
など、もっと簡単で面白いですよ。

あ、背中ですか?
喜んで押させて頂きます。
えいやっっ!!
ほら、もう大丈夫。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

『三島由紀夫のレター教室』なんて
あるのですね。
これも面白そうですね。
簡単ならなお嬉しいです。

明日『禁色』買いに行ってきます。
『えいやっっ!!』っと背中押してくださって
ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/20 19:55

昔、おもだった作品を読み進め、得た感想は三島は好きになれないな、ということでした。


ふつう、嫌いなら無視すればよい。ところがまんざら無視もできない。いろいろと気にかかることもあるのです。
今度のlivedoorのことにしても、「青の時代」(戦後まもない光クラブ事件がモデル)を思い出したり。

彼にはポーズばかりが目立つ。ちょうど戯曲「わが友ヒットラー」の冒頭の場面のように。
真実・実感というものが片方にあって、もう一方に表現というものがありますよね。
で、その表現というものが先走りをはじめ、一人歩きするとどうなるか。
それは偽の、とは言わないまでも、模造の真実・実感に過ぎなくなる。三島の文学とはそういうものではないのか、という疑い。
そして、もしそうだとしても、作られた真実・実感を表現しきることが新しい文学の方向かもしれない、というためらい。

どうなんでしょう。私はたまに本を読むのが好きなずぶの素人です。これは素人の意見に過ぎません。
質問者さんも実際に読んでみて、どうなのか、私の疑問に答えてもらえませんか。

三島の小説では「仮面の告白」と、この「禁色」は面白かった。
「禁色」は老作家・檜俊輔がギリシャ的美形の青年であり同性愛者の南悠一をあやつって、かつて自分を袖にした女性たちに復讐を企てる、というのが梗概ですが、前半と後半で齟齬があって、小説としては破綻している。
けれども、若き三島はみずからの嗜好を100パーセント織り込んで、公序良俗に徹底的に反逆した悪徳に満ちた反世界ロマンを十全に描こうとした。その稚気がすばらしい。
直接には多分バルザック、ラクロ「危険な関係」あたりの影響が一番濃厚で、こうしたフランス心理主義小説など、先行する文学の成果をふんだんに取り入れ、少なくとも前半は精神性の喜劇、三島的美とエロスの饗宴、快楽主義の虚世界の構築に成功しているのではないのか、などと一人前なことを申し述べておきます。

三島は時々、ドストエフスキー「地下室の手記」のような、うねうねと訳が分ったような分らないような理屈や描写を延々と続ける癖がありますから、そのあたりは適当に走り読みして、必要があったら読み返す、という方針で、まずは読みきってみてください。
そして私の言っているのが一理あるのか、全くのはずれか、ご自身で判断してみてください。

以上、推薦文(?)です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

>私はたまに本を読むのが好きなずぶの素人です。

と仰っていますが、とてもそう思えません。
どこかの哲学者が解説されてるように
思えました。

ご回答はとても参考になりました。
明日『禁色』を買いに行ってきます。
ありがとうございました。
またいろいろと教えてくださいませ。

お礼日時:2006/01/20 19:50

一度読んだ本をまた買ってしまうことが何度かあったため、読書日記をつけています。


それによると、三島由紀夫、禁色、1995/12/4、ランク5(最高)とあります。
三島モノはいくつか読みましたが、最高点はこの禁色と、潮騒、金閣寺、宴のあとの4つです。つまらなかったものは不道徳教育講座、獣の戯れです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
お礼が遅くなって申し訳ありません。

私も一度読んだのに買ってしまった本は
数冊あります。
読書日記とは名案ですね。

ご回答ありがとうございました。
とても参考になりました。
明日『禁色』を買いに行ってきます。

お礼日時:2006/01/20 19:43

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