プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

 移動平均法における払出単価の再計算のタイミングはいつなのでしょうか?
 一般的には材料購入時点といわれていますが、4捨5入の関係で、材料使用時点で単価が微妙に変化する場合もあります。ちなみに、具体的には、次のとおりです。
 問題:6月度の払出価額合計を移動平均法により計算せよ。なお、計算過程において算出される払出単価は円位未満を4捨5入。(第24回建設業経理事務士検定試験2級第3問)

A材料の6月度の受払状況
6/1 前月繰越100kg@250円(残高25,000円)
6/4 払出80kg(△20,000円、新@は残高5,000円÷20kg=250円で変わらず)
6/8 受入120kg@360円(+43,200円、新@は残高48,200円÷140kg=344円)
6/15 払出60kg(△20,640円、新@は残高27,560円÷80kg=4捨5入の関係で345円に変化)
6/20 払出50kg(この場合の@は344円or345円?それによって払出価格が17,200円と17,250円に分かれる)以下略

 なお、主催者からは正解が公表されていません。簿記学校や解説書により正解が57,840円と57,890円に分かれています。
 他の人の意見は、払出時に4捨5入の関係で単価が変化しても、あくまで払出時の単価は受入時(購入時)の単価を適用すべきであり、教科書等でも「新たな材料を購入した都度、~~」と書いてある、というのが主流です。
 私の意見は、確かに通常はそれでよいかもしれないが、実際には受入と払出だけではなく、返品や値引、割戻なども考えられるので、「何かあった都度」再計算すべきではないのか、というものです。
 そもそも問題作成時点でのチェックが甘い「悪問」といってしまえばそれまでですが、出題された以上、愚痴をいっても仕方がありません。どなたか、お知恵を拝借できないでしょうか?よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 移動平均法や先入先出法等は、払出し単価を求める方法です。


 本問によれば、15日の段階で単価は345円になっていますので、当然20日の払出しは、@345円で行います。
 本問のように端数が生ずる場合は、受入時だけでなく、払出し後においても単価が変動する可能性があるので、単価を算定する必要があります。
(これをやらないと、払出し後の数量、単価、残高の数値に矛盾が生ずることがあるからです。)
 なお、端数が出るのは当たり前なので、私は悪問だとは思いませんよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございました。スッキリしました。
 建設業経理事務士検定試験は、日商簿記などと異なり、(財)建設業振興基金が主催する検定試験で、「建設業会計概説」(○級)(同基金発行)の範囲内で作問されることになっています。
 レベルは日商簿記よりも低いといわれていますが、建設業では公的な審査等で評価されるため、重視されています。
 同「概説」には、移動平均法の説明として「『新たな材料を購入した都度』、それまでの残高欄の金額に新規受入金額を加え、これを残高欄の数量と新規受入数量を加えたもので除して払出単価とする方法。」と記載されています。
 そのため、受入時に再計算された単価@344円を20日の払出時にそのまま適用した簿記学校もあったのです。
 今後は、「何かあった都度」再計算しておけば間違いない、と理解しておきます。どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/02/21 11:49

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!