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スコットランド語(ゲール語)でよく使われる別れの言葉 "Mar sin leat/leibh. (=Same to you.)" は、本来は例えば "Beannachd ort.(=Blessing on you.)"に対する返答として使われていたものが、後に単独の挨拶として使われるようになったものだと聞きました。

ここで疑問に思ったのですが、なぜ返答の部分だけが独立して使われるようになったのでしょう?英語では "Same to you."を単独で使うことは無いように思います。スコットランドとイングランドの間の、文化の違いのようなものがあるのでしょうか?あるいは"Mar sin leat." には、別の意味が込められているのでしょうか?

ゲール語に詳しい方、御回答よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

こんにちは。

No.2です。
補足があったので、わかりやすくなりました。

では、言葉が変化してきた順番を追ってみましょう。
1)Beannachd leat/leibh. が元々の別れの挨拶だった。 
  別れを切り出す側も、挨拶を返す側も。
 (いまでも別れの挨拶として極々普通に使われている生きたフレーズです)
2)しかし、返す側は、Mar sin leat/leibh. と返す人がでてきた。
  前回引用したメールにありますね。
3)そのうち、Mar sin leat/leibh. だけでも別れの挨拶となるようになった。
 (これも前回引用メールのゲール語学習者の方の考えとして書いてある)
 ただし、そのメールにでてくるおばあさんのように、古い世代にはこの使い方では納得できない人もいる。

言葉が時代とともに変化してくるというのはそういうモノだと捕らえてはどうでしょうか。

強いてどんな気持ちを共有しているのかというのであれば、Mar sin leibh/leat. の暗黙の前提としている Beannachd leibh. そのものだと思います。
しかし、そのフレーズを使っている人々(特に若い世代)がそれを意識して話しているかどうかは、また別の話なのでしょう。

# 英語との文化の違いというのを持ち出さなければ、質問の焦点が
# ぼけなかったのかなと感じています。
# 複数の方が質問を正しく理解できていなかったのなら、
# ご自身の質問の仕方も考えた方がいいのではないかと存じます。
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何で、というよりその言語言語には歴史的背景や話していた民族の性質などあるので、英語やスコットランド語、アイルランド語などをひとくくりして「どうして違うの?」ということはできないと思います。

例えば英語一つとっても「さようなら」はアイルランドでは"God Bless You!"(特に年配の人)と言う人も多いです。お別れして次また会うまで何もないように「神のご加護があるように!」という心のこもった言葉だと思います。

また、すこし横かもしれませんが

>英語では "Same to you."を単独で使うことは無いように思います。

とありますが、例えば誰かが"It was nice meeting you!(お会いできてよかったです)”と言ったら相手が"You too!(こちらこそあなたに会えてよかったです)"のような使い方もこちらではよくしますよ。

この回答への補足

No1~No.3の方々は、私の質問の意味をよく理解されていません。私の質問内容は、No.2の方が参照されている書簡に書かれている老婦人の「"Mar sin leat."は祝福や福音の言葉ではない」という一言に要約されています。

その書簡の中の二人が、なぜ"Mar sin leat."という挨拶を使えなくなってしまったのか、にもかかわらずなぜスコットランドではごく普通に使用されているのか、"Mar sin leat."という言葉を使う人たちが「相手と共有したい」気持ちとは何なのか、というのが私の質問の骨子なのです。

補足日時:2006/04/13 07:24
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現在進行形のスコットランドゲール語学習者です。


No.1の方がおっしゃっているように、「さようなら」の部分だけを取り出して、英語とは文化が違うのか?というのはちょっと無理がありますよね。そもそも発想が同じになるような言語は、同じ言語系統に限られるでしょうし。

例えば、下記サイトをみると、スカイ島に住むおばあさんから、さようならというのは、Beannachd leat/leibh(わたしは、Beannachd ort/oirbh といういい方を不勉強なのか知りません) だったけど、そのうち人々が Mar sin leat/leibh と返すようになったと教えてもらったと書いてあります。
 https://listserv.heanet.ie/cgi-bin/wa?A2=ind0307 …
それで、そのうち「Mar sin leat/leibh」が単独でもその意味でつかわれるようになったのだろうと。言葉の変化とはそんなものではないのでしょうか?特別なこととは思いません。
例えば、日本語でも「それでは、また会いましょう」と「それでは、また」と「それでは」あるいは極端に言えば「また」が全く同じ意味を指す場合がありますね。後半にいけばいくほど省略された形であることはわかりますが、「なぜ」そうなったかについては答えが難しいのではありませんか。

すでに、No.1の方が書いてくださったように、スコットランドとイングランドの間では、文化の違いは大きく、また、言語の系統が違うだけでなく、長い間、攻めるイングランド人、守るスコットランド人(特に、ゲール語が話されていた地域の人々)という関係にあったことも言葉に関しては影響を与えていると思います。わたしがゲール語を習っている先生は、スコットランドゲール語を話す人々は自分を守るように言葉を使う、とおっしゃっています。

英語の please に相当する ma 's e do/ur thoil e の綴り方には複数ある(つまり意味も)ので、
いい例かどうかわかりませんが、この please と ma 's e do/ur thoil e で考えましょう。
例えば、飲み物は何がよいかとたずねられて、英語なら「Tea, please」と答える場面を想定します。スコットランドゲール語では、「Ti, ma 'se do/ur thoil e」となって、英語の「tea, please」と同じように使われます。これを逐語的に訳せば、「if it is your will(それがあなたの意志ならば)」となって、英語の please とはかなり意味が違うのがわかるのと、「自分が」という部分をださないようにしているのがわかるのではないでしょうか。
隣り合った国同士では、考え方や文化に似ているところもあるけれど、異なる点も沢山あるというのは、極々自然なことと思います。

最後に、スコットランドゲール語をスコットランド語というのには混乱を招きやすいのではと思います。スコットランドで広く話されている英語は、イングランドで話される英語とは、単語、発音、語法などが異なって Scots という分類がされ、スコットランド語という場合もあるからです。混乱を避けるためにも、面倒でもスコットランドゲール語と書いてはいかがでしょうか。
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私は、スコットランドゲール語ではありませんが、アイルランドゲール語


の学習経験があります。

「なぜ返答の部分だけが独立」
「おはよう/こんにちは/さようなら」は返答も同じ言語が多くありますが、
アラビア語やゲール語では同じ返答は好まれません。
「ありがとう」-「どういたしまして」とは本質的に違います。
アイルランドゲール語では返答の方がボリュームがあります。返答だけ
でも立派な挨拶です。アイルランドゲール語で「さようなら」は
Slan             (←安全,健康)(最初に言う側)
Slan agus beannacht De leat. (~そして神の祝福があなたにありますように)
(このほか返答は Slan ~~ がいくつかあります。)

「スコットランドとイングランドの間の、文化の違い」
言語文化の違いは大きいです。
英語は、フランス語の影響を強く受けたゲルマン語、スコットランド語は
アイルランド語・ウェールズ語とともにケルト語です。
ゲルマン語派とラテン語派は影響しあって似ているところがありますが、
ケルト語派はかなり違います。
「こんにちは」はゲルマン語・ラテン語では good day に対応する表現を
使いますが、 ケルト語では、(キリスト教以前の)神に対する言葉です。
( フランス語 bonjour , ドイツ語 Guten Tag , etc )

"Mar sin leat/leibh. (=Same to you.)"
挨拶のようによく使われる表現は方言差も大きく、まして語派系統の
異なる言語に訳して使う使わないの議論はナンセンスです。
また、挨拶は元々の意味を意識して使われない場合がほとんどです。
・「ありがとう」←「有難し」←「めったにない」(意識してないでしょう)
また、Same to you という訳も全体としてはまあいいのですが
mar は「のように」,英: as に近い、 sin :「それ」 、 leat 英: with you
で、 same だと意味が限定されすぎのニュアンスを感じます。
「(同様に)あなたも元気でね」を弱めた感覚でしょうか。
これなら、返答としても独立した挨拶でも違和感ないでしょう。
むしろ、日本語の「左様なら」の方が近いでしょう。
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