1家族の中で子供のお参りからお札やお守りをもらうまでの神式に関することは一つの神社に統一するべきでしょうか?
特に信心深いわけでもないのですが、気になりました。
と言うのも、一戸建て新築を計画中なのですが、ハウスメーカーから「地鎮祭は建築地域の地元の神社に頼んでいます」と教えてもらいました。
確かに今後住む所からは一番近いのですが、一駅離れた主人の実家近くに大社があり、初詣やお祭りはそこへ行っています。
また現在私が妊娠中で、実は子宝祈願(初詣でお願いしただけですが)もその大社でして無事に授かったので、安産祈願や生まれた後のお宮参り、七五三なども同じ神様にお願いしたいと思っていました。
となると家の中お札やお守りの神様がいるのに、肝心の家の守りは違う神様がするので、神様同士が争うことになるのでしょうか。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
おはようございます。
自分は神職ではありませんが、社家でした。
最近は混同されているので分かりづらいと思いますが、まず、この場合の神様の扱いが違いますね。ご主人のご実家近くの大社は、ご自分の氏一族の守りをお願いしている「氏神様」に相当します。これは何処の地域に居を変わろうと、信仰が続く限りは変わらないわけですね。しかし、土地を「動かす」と言う事は、その土地に関わる神様(氏族等には関係なく、その場所に住む人や動物、そして栽培されたり自生する植物や、山・河・海・・・その他諸々の自然の営みを守護する働きを持つ)「産土神様」に、安全を祈願する訳なのです。こうした全く別の働きがあるので、地鎮祭を地元の神様にお願いする事は、間違いではないんですよ。新築と言うことなので、「家内の守り」である神棚を設える時に、その行かれている氏神の大社に「火入れ」をして頂けば良いと思います。
他にも「崇敬神」と言って、例えば氏神でも産土神でも無いけれど、自分は商売繁盛をこの神様にお願いしたい!と思われる神様がいれば、一緒にお祀りする事も可能です。それぞれがそれぞれの役割がある訳ですから、神様同士が争うと言う事は無いんですよ。ただ、神話に基づいて「ここの神様とここの神様は仲たがいをしているから、一緒に祀ってはいけない」なんて言う事ありますが、基本的には全く問題ありません。まずは伊勢神宮のお札、そして氏神、産土神、崇敬神の順でお祀りすれば良いですよ。
No.4
- 回答日時:
地鎮祭は、その地元の神社にお願ひするのが良いと思ひます。
新たに建造物を建てる、あるいは、立て直す、そして新しい暮しをそこで營む。そして、その建物、そこでの暮しや營みが、その土地で安定して平穏なものであり、その地域に役立つて行くといふためには、まづ、物理的、土木工學的、建築學的に、強固な基礎固めと、適切な構築が必要であり、そのためには、自然科學の原理や工學の成果、そして古來からの手業の積み重ねに忠實に從ふ必要があります。また、そこで、近隣と和やかな生活を營むには、世間付き合ひ、近隣への真心や、親密さなどの實行といつた、社交、道徳、生活の知恵、古老の教へ、など、個人的な努力が必要になります。これらの事が万全に行はれたとしても、時には人知を越えた運命や、天災や、事の成り行きなどで、思はぬ不幸に見舞われることもありえます。これら、科學技術の成果や人間の努力を超えた不仕合はせは、何かに祈らずにはゐられない譯ですから、それを天神地祇に祈るわけです。從つて、その土地を鎮めてゐる神に祈るのが「スジ」であると思ひます。No.3
- 回答日時:
まず「氏神」とは厳密にいえば、「氏族の祖先」であり、「氏族の守護神」です。
例えば近衛家・鷹司家・二条家など藤原氏の場合なら、始祖である天児屋根命を祀る春日大社(春日大明神)が氏神です。
しかし後代では桓武平氏は厳島大明神を、清和源氏は八幡大菩薩というように、地域の有力な神祇を氏族の守護神と位置づけ氏神と称するようになりました。
そこから意味が転じて、居住する地域や共同体の神を氏神というようになり、現在ではこの意味での使われ方が一般的ですが、厳密にいえば「産土神(うぶすながみ)」というべきものです。
現在、神社本庁などでは家庭での神祇祭祀の関して、中央に天照大神を、向かって右に氏神(産土神)を、向かって左に崇敬神社を祭祀する形で指導しています。
http://www.jinjahoncho.or.jp/izanai/izanai.html
さて、よく「いろいろな神仏を祀ると、互いに喧嘩する」といいますが、その言葉には深い意義と低劣な迷信が同居しています。
1.普段は神仏に感謝することなく生活していて、「苦しいときの神頼み」とばかりに、都合の良いときだけ仏に飛びつく心をいさめるため。誠意をもって神仏を祭祀することへの自身に対する戒めとしての意義。
2.地元ひいきの心による「自分たちのムラの神様が一番」という考えから。そこから転じて、他の地域の神仏を祀ると「喧嘩する」というように転訛。または、かつて村落間や氏族同士の争いから、対立する(していた)地域や氏族の神を祀ると「喧嘩する」という伝承へと変化。
3.災いが起きたときだけ、その原因をなにかに押しつける心から生じる、責任逃れ。その原因は別段何でも良いが、取りあえず当たり障り無い神仏に押しつけようとする低劣な意識。
1の意義なら「複数の神仏を祀ることが悪いのではない。誠意を持った祭祀を行いなさい」ということですが、ちまたで「喧嘩をする」と吹聴する輩は、3の迷信レベルでとどめっているのが実情でしょう。
なお、神祇の御利益ですが、時代や地域によって変化します。例えば、天神様(天満大自在天神)は現在では学門の神として面ばかりが強調されますが、創建当時は怨霊鎮め。さらには雷神であり、牛を神使とするところから農耕神。さらに正直を尊ぶとして誓約の神。学門の神としての信仰は室町期から隆盛します。稲荷明神も当初は食物・農耕神。そこから財宝神へと信仰は発展します。
面白いのは柿本人麻呂を祀る柿本神社。当初は和歌・文芸の神として信仰されますが、「人麻呂」が「火、止まる」に音韻が通じるため、防火の神として信仰されるようになりました。
ですから○○の神は絶対に××の御利益だけとは限られないものです。
No.1
- 回答日時:
神社はそれぞれ目的があり存在するので例えば学問の神様である天満宮や天神様に結婚祈願する人はいませんし、極端な話、靖国神社に安産を祈願する人もいません、新築と安産は別物で神様同士が争う心配はありません。
例えば八幡神社の敷地内には別に赤い鳥居のお稲荷さんや商売の神様の恵比寿大黒神が祀ってあったりします。
新築の場合はやはりその土地に移転して家を建て永住するので地元の神社がふさわしいく「地鎮祭」は、その土地の神を鎮め、工事の無事と建築物が末永くその場所に建っていられること、そこに住む人の無病息災を願う神事であるが故に地元の氏神様に神主から祈願してもらうのがいいでしょう。
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