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最近のK-1ではKO決着が少なくなってきている気がするのですが、どうしてだと思いますか教えてください。

A 回答 (6件)

 プロボクシングの過去20年間の「KO率」の統計を例に挙げますと、


6回戦で 42.7%
8回戦で 50.8%
10回戦で59.6%
12回戦で48.6%という数値になっています。
ここから分かる事は、回戦数が多くなるほど個々の選手の攻撃力がレベルアップしてくるためKO率は上がるのですが、その頂上まで来ると、逆に個々の選手の実力が拮抗してくるためKO率は下がるのだ、と説明できると思います。具体的に何が拮抗してくるとKO率が下がるかといえば防御の能力です。この場合の防御の能力とは、きちんとしたディフェンス・テクニックだけではなく、「攻撃を喰らわないための動作」全般とそれに関わる能力のことです。こうした動作能力が両者共に高度に備わってくれば、お互いに攻撃を相手に正確に当てることが困難になるためにKO率は僅かに下がってくるのです。
ディフェンスの上手い選手の動きを評して「目がいい」とか「相手がよく見えている」と表現することがありますが、この場合の目がいいというのは視力が良い、ということではなく元になっているのは反応力=脳の中で起きている反応処理の速さ、が優れているということになります。
ですから、全体のレベルが低くなったためKO率が下がるのではないことがプロボクシングのKO率を例にとっても分かると思います。

 土台同じ人間のやることですから時間の経過と共に錬度、技量は同等レベルに到達し、選手を育成するジムの練習体系やコーチの指導理論も何処でもほぼ一緒、よってKO率の低下とは同一ルールの下で個々の選手の格差が小さくなって生じる「必然の現象」に至ったということです。プライドしかり、柔道しかり、遅かれ早かれ起きる現象で、いずれは「剣道」のように部外者には興味を持たれない=興行として成り立たない競技になってくることが予想できます。これを回避するために後から後から「知名度は高いが錬度は低い」人を即興で選手に叩き上げて「格差のある」試合を無理やり作り出す必要があるのです。そうした主催者側の思惑に絡んだマッチメイクは一見すると、いかにもショーの要素が出てきた、とか八百長が近年増えてきたのでは、などの誤ったモノの見方を我々に与えてしまいそうですが、「興行上の必然性」から主催者側が必死で取り組んだ結果の誤算、と実態はそのようなものなのでしょう。八百長をやるにはまた別の組織的な覚悟が必要で、運営方法に揺らぎはあっても今のところそうした覚悟まで持つに至っているようには見えません。3ラウンド制にしたのは、選手に「力の抜きどころ」を心理的に起こさせない短期集中に徹して、攻撃の鈍化を防ぎKO率を上げたいとの簡単な理由からで、2ラウンドではモノ足りないし、4ラウンドでは5ラウンド制からの変化に乏しいし、という至極単純な理由もそれを後押ししてのことだと思います。
「防御」と「攻撃」の集約である格闘技というものは、人体の構造が不変的で人の思考が具現化されて起こしている現象ですから、いつの時代の何処の人種のどこの誰が始めてもいずれ長い年月の後にはその到達点は一緒になるだろうと予見できなくてはならないのです。

 観客が見て面白い試合というのは「格差の大きい」試合か「攻撃力のみをぶつけ合う」試合です。よくレベルの高い試合が見たい云々、という方がいますが、本当にレベルが極限まで高い場合は「両者見合ったまま一歩も動かずに、、、、数時間」みたいな闘いになるはずですから、これはもう面白くもなんともないはずです。「攻撃は強く速く、防御はそこそこ」の選手同士の試合こそが実は見ていて面白いのです。また、実際に競技している者達が努力して向上し最終的に到達しようとする方向と、見ている側の思惑とは実に正反対であるということも一つ認識しておいて頂きたいと思います。
私個人としてはNO4の方の回答でほぼ完璧かと思います。(No2,3の回答もとてもよく理解されていると思います)野球のバッター側を「受け」、投手側を「攻撃」の認識で捉え、得点率が高くなる傾向を説明した点は秀逸で、こうした考え方は論理的な思考力を格闘技とは別方向から学んでこないと理解できない考え方で、コレが理解できないとKO率の下がる本質的な理由が分からないと思います。変に裏事情がどうの、誰と誰がどうのとか普通の情報通が好みそうな理由も一部にはあるにはあるでしょうが、そういうのは全体に横たわる本質的な理由ではありません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
レベルの低下が原因ではないことは、安心しました。
今の主催者側には不満も多かったのですが、興行を運営することは難しいのですね。
今後は見方を変えて、観戦して行こうと思います。

お礼日時:2006/06/14 00:20

絶対に負けられない、という思いから


勝たなくても負けなければよい、という考えに移行し
クリンチをする回数が増えたからでしょう。

クリンチに対して、今以上のペナルティが望まれます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
確かにクリンチが多くなっているのが分かります。今年からの新ルールは、その対策でもあったんですね。
お礼が遅れてしまい、申し訳ありません。

お礼日時:2006/06/14 00:03

やはり10年以上の歳月を重ねて、競技として成熟してきたことが大きいと思います。

K-1だけでなく、たとえばボクシングもKO決着は少ないし、柔道なども高いレベルで実力が拮抗すれば一本勝ちは減ってくるものではないでしょうか。

格闘技に限らず、サッカーも昔に比べれば(近年の細かな変動はともかく)平均得点は減っていますし、野球も失点が増えています(*)。スポーツにおいては、基本的に一定のルールの下で競技が成熟して戦術が研究されればされるほど、攻撃することが難しくなるのだと思います。

おそらく今後KO率がどんどん下がっていけば、それを防止するルール改正を主催者が行うことでまたKO決着が増え、そのルールが何年か続けばまたKO率が下がる、という繰り返しで歴史が作られていくのではないでしょうか。


(*)野球で失点が増えているのは一見守備が弱くなったようですが、本質的には投手こそが「バッターに対して攻撃する側」だと考えれば(なにせ相手に向かってボールを投げるわけですから)、やはり「受けて立つ=守備」側のバッターが昔に比べれば強くなっていると言えます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
競技として成熟してきたということは、むしろ良いことなんだと思います。
お礼を書くのが遅れてしまい、申し訳ありません。

お礼日時:2006/06/13 23:56

KOされるリスクを背負いながらKOしにいくよりも、


ポイントを取りに行ったほうが、確実だし、何より安全だからです。
Kのリングが長年をかけて導き出した答えです。
だからこそ、昔は見られなかった、アグレッシブに攻撃しない選手に対する警告ができました。

また3R制については、K-1ヘビー級ではあの大きな体で格闘をするのだから、スタミナがなくて当たり前。
それを5Rもやらせると、後半はほとんど泥仕合。見ててもおもしろくない。
興行である以上、そういった不快な要素は取り除かれた、と考えるべきでしょうね。

しかしながら、この間のソウル予選なんかを見ている限り、そんなにKO率が下がったのか?という印象があります。
そもそも格闘技で、ばたばたとしょっちゅう倒れるようなものが、成熟したものか?という疑問もあります。
もしかしたら、いまのKぐらいが、少なくなったのではなく、丁度いいあんばいなのかもしれません。
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この回答へのお礼

ご解答ありがとうございました。
確かに下手な倒し合いよりも、判定でもハイレベルな試合が見たいですよね。ただ、近頃K-1中継の視聴率が良くないので、そういう所に関係しているのかなと心配しています。

お礼日時:2006/06/11 17:59

僕も個人的な見解ですが、理由は2つ。



1.全体的に、攻撃よりも防御力のレベルが上がった。

2.昔はワンマッチは5R制でしたが、今は3R制。

ローキックでじわじわと攻める戦法の場合、4R・5R辺りで足に利いてきます。
3Rではローに弱い選手でも、何とか耐えられる。
となると、KOを狙うには一発KOの大技を狙うしかないのですが、
今はどの選手も防御力が上がってますから、中々きれいに決まるシーンを見ませんね。
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この回答へのお礼

ご解答ありがとうございました。
なるほど、選手の防御力が上がったのですね。
3R制については、僕も疑問に思っていました。なぜ、3R制にしたのでしょうか?

お礼日時:2006/06/11 11:12

これは個人的見解ですので聞き流してください。


某横綱のようなローキックで簡単に倒せる相手でも
打撃中心で試合展開の様子を見ても分かるように
仕込みが感じられる試合が多数あります。
それと某日本人のように決して強くないのに
いつも上位ランクされているところから
選手層の薄さもあると思います。
よって以前のようなK-1でなくショー的なプロレス化してきたような気がします。
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この回答へのお礼

ご解答ありがとうございました。
プロレス化ですか。そうだとしたら、残念ですね。

お礼日時:2006/06/11 10:57

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