私は、将来弁理士として働いていきたいと考えています。
現在大学4回生で、大学院への進学を考えています。大学院を卒業してからの進路で大変迷っています。
よく特許事務所への就職の前に企業の研究開発部門へ就職したほうがいいという話を聞きます。私も企業の研究開発部門での経験が弁理士業務に役立つだろうと考え、まず企業の研究開発部門への就職を考えていたのですが、最近になって迷いが生じてきました。というのは、私は将来自分の特許事務所を構えて独立したいと考えているのですが、そのためには早めに特許事務所に就職して実務を習得していったほうがいいのでは、と考えるようになってきたからです。実務の習得には少なくとも3年はかかる、と聞いたことがあります。独立しようとするなら、もっと経験を積む必要があるでしょう。
しかし、大学院を出た時点でもう24歳です。年をとればとるほど、独立開業というリスクの大きい行為はやり辛くなってしまう気がします。能力のピークを考えてみても、大きいことをやるには若いうちのほうがいい気がします。それならば、早く特許事務所に入ったほうが良いのでは、と考えるようになったのです。浅はかな考えなのかもしれませんが、自分の中では、30までに独立できれば、という思いもあります。
将来独立する場合でも、まずは企業研究職に進んだほうがいいのか、早く特許事務所に入ったほうがいいのか、決めかねています。
長くなってしまい申し訳ありません。何かアドバイスしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
メーカーの特許担当、特許事務所の弁理士、技術者から知財に異動する人、知財の仕事をしたい人、などを集めて懇親会をしたことがあります。
そのとき、特許事務所に新卒で入った方が
「確かにメーカーで研究開発をしてから特許事務所に来るのが王道。だけど、新卒で特許事務所に入って最初から明細書を書く仕事をしたことで最短でキャリアを積んでこれたと思っている。」
とおっしゃってました。そうやって自信を持って言えるなら直接特許事務所でもいいのかなと思います。
参考URL:http://chizaisupport.blog7.fc2.com/blog-entry-26 …
No.5
- 回答日時:
私も大企業の知財部門にいました。
実際の、特許は研究開発の下地があって特許を出願するのです。最初から、特許ありきではないのです。血のにじむような研究・開発があってこそ、それを特許として出願するのです。弁理士は、そのアイデアを特許として通りやすい表現を使って記述するプロに過ぎないのです。知財か、弁理士事務所かは選択が分かれます。
早い段階で、特許事務所に就職するというのが近道だと私は思います。
それは、企業にいるとアット言う間に時がたち、『初志』を忘れるからです。
このことが、企業就職の一番の課題です。
初志を貫く自信がありますか?
No.4
- 回答日時:
企業の知的財産部門で働いている人間として言わせてもらうと…
「弁理士に受かった後で特許事務所に転職する前提だったら、最初から来ないで下さい」って感じです。
さもなければ、中途退職する意思を、採用担当者にちゃんと告げて就職活動していただくとか。
「部下が自己都合退職すると、しかるべき管理職の勤務評定がマイナスになる」みたいな企業もあるでしょうし。
辞める前提であれば、派遣社員としての研究職・開発職・設計職ならば、あまり波風立たないかもしれません。
No.3
- 回答日時:
追記、遅くなりごめんなさい。
特許担当としては、アイデアの一枝の提案を受けて、特許になりそうな点、アイデアの幹部、アイデアの他の枝と葉を創造し、これらに先願がないか特許調査します。そして請求項で主張するのは1点とし、木のような請求項の構造とします。また実施例や解決手段では請求項の上位概念をサポートするためになるべく多く書き、特許されるギリギリの広さを目指し、先願との関係から拒絶理由通知の内容を考えて予め縮減案を明細書のどこかに潜ませたりします。ただし、企業によっては、似た技術を細切れに何度も出して出願件数を多くする(特許担当、発明者としても業績がよくなる)ことを第1としているところもあります。
このような中で、弁理士事務所に求めるのは、なるべく修正なく一発で決めてもらいたい、請求項の内容を意図した表現としてもらいたい、そして、できれば、こちらの仕事であった実施例の追加や幹部、枝葉の創造、特許調査をも全部して楽をさせてもらいたいということです。そしてあまり遅くならないよう受任後1ヶ月で仕上げてもらいたい。
ところが弁理士事務所の方は、なるべく楽をして稼ぎたい。これは、明細書は薄い方が基本料金(タクシーの初乗り料金)がきいて儲かるし、あまり書くと次の仕事が来なくなってしまうので、何も指示しなければアッサリとかたずけるように心がけます。
結論を言うと、弁理士の商売は、客(金を払う人の言うことを聞かずして誰のいうことを聞くのか)の意向に沿いながら、行った工数と質に応じてお金をいただく、もっと柔軟な料金体系が必要と思います。
上記したような業務を、事務所が行うか、特許担当が行うかによって、お金をだせば、高い質の仕事を請けられるのが正解と思います。そして、質の高い方は、例えばエジソンの電気の発明をみて、発電所を創造して出願するということで、出願件数主義のような企業に対しては言われたこと最低限の仕事で最低の料金をいただくということです。ベンチャー企業が命運をかけて出願した内容を権利するのに、最低限の仕事に加えて、請求項がもっとひろく取れるのに、他人にまねを許すような特許にしては、「相当に恨まれますよ」。
このように良い料金体系を作れて、エジソンの発電所特許のようなサポートを行うには、弁理士事務所と企業の気持ちを理解し、いろいろと広い知識があった方がよいと思います。
とすると研究開発部門がよいような気がしますが、限定的な一分野のセクションに行ってもしょうがないので、特許担当として他の会社の幅広い分野の明細書を読むのもよいと思います。
そして弁理士の資格を取りに行くには、高田馬場辺りの専門学校に行ったりできる特許事務所でしょう。
つまり、1つの意見ですが、まず特許事務所に行って若いうちに弁理士となり、特許担当として再就職し、自信ができたところで事務所を開くのがもっともよいかと思います。事務所を開くことはリスクが高く、もしかしたら、営業の才、人とのコミュニケーションの才がなく、誰も仕事をくれないかもしれないので熟慮の上決めてください。
新しい事務所が時々、仕事をくれと言ってきますが、初期に自社の技術を説明しなければならない、稟議を書くなど大変なのでほとんど相手にしていません。ではどうすれば新規顧客を獲得するか、これについて開業する前に結論がでたなら開業GOですね。
お礼が遅くなってしまい大変申し訳ありません。丁寧な回答本当にありがとうございます。
客の対場を知るため、広い知識を身に付けるために、企業の知財部に進むのがいいかもしれないと益々思うようになりました。
実は、営業の才、人とのコミュニケーションの才、結構自信が無いんですよね・・・。独立を考える人の言うことじゃないのかもしれませんが。知財の世界に身をおきながら、慎重に独立の機会をうかがいたいと思います。顧客の獲得方法についても、勉強したり考えたいと思います。
本当にありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
はじめまして。
私は、企業の研究開発8年、弁理士事務所での明細書書き6年、企業の特許担当7年やってきました。
結論の前に、課題を明確にしたいと思います。それはつまり、弁理士の独立開業を目指すのでしたら、どうしたら客から受注できるかをつかんでないとひどい目にあうと言うことです。これは、インターネットのイエローページで弁理士と引くと数多くの弁理士が開業していることがわかりますが、特許庁でその弁理士の名前で実際出願できているところは少ないです。また現在たくさん出願している事務所も営利団体である企業にどんどん安くされ、手取りが減っていて大変です。#1さんが言われるようにお客の気持ちがわかって、どうしたら満足し、値下げを蹴っても受注できるか方策がないといけませんね。
貴方の人生においてキャリアとして何から始めるか、これも重要で、成功するための鍵となると思います。従って、それぞれのキャリアがどう弁理士ビジネスに寄与するのか説明し、最後に、私なりの結論を言いたいと思います。
なお、企業の特許担当の場合、弁理士試験の勉強をできる程ノルマは甘くないところが多いと思います。そして弁理士事務所では5時で帰れる事務所も多いと思います。
私の場合ですが、企業の研究開発の自動車のシステム開発および実験を行っていました。そこで、内燃機関やシャシー、トランスミッションの制御プログラム、樹脂、機械、流体力学、セラミック、内燃機関や自動車各機構とその制御、センサ、アクチュエータ、など、幅広い知識を得て、実施例を追加したり、明細書クレームで~手段、と記載したとき、解決手段でこれはA、B、Cなどが例示でき、~であれば本発明に含まれる、と書いて上位概念をサポートできるようになりました。即ち、出すだけ無駄の回避容易な特許となるのを防止するのに役に立ってます。ただし、通常何年たっても燃料噴射用電磁弁しかできないのが普通です。つまり非常にラッキーだったと思います。つまり配属によっては何のキャリアの足しにもなりません。そして、上記のようなシステム開発部門は、その企業の花形で、新人誰しもが希望し、選ばれるのがなかなか困難です。
弁理士事務所では、明細書の書き方と明細書を通した知識を習得可能です。しかしながら弁理士事務所毎にポリシーがかなり違い、お客のよろこぶ書き方をしているかどうか、目先楽チンなので単にクレームを1実施例でサポートする最低限の書き方として書き方の割には高額の報酬をもらい、結局企業の値下げ要求を飲まされ続ける事務所かどうかによって腕に差がでると思います。
また夜にでも追記します。
No.1
- 回答日時:
私自身は文系ですが,以前に努めていた特許事務所の所長(30代前半で独立)に,かなり詳しく聞きました。
結論からすると,「研究ではなく,大企業の知財部に就職したほうがいい」,とのことです。
その方が,仕事で特許事務に関わることができる上に,安定した環境で試験勉強することができるから。加えて,企業は弁理士にとってのお客であり,お客の立場を知っていることが将来の弁理士業の役に立つのだそうです。しかも,もし弁理士試験に受からなかったら,そのまま大会社にいるという選択肢もあります。
弁理士事務所等に就職すると,特許の明細書の書き方等には詳しくなれますが,事務所によっては忙しくて試験勉強をする暇がないようなところもあります。また,どんなに業界内で有名なところでも,世間的には知名度があるわけではなく,弁理士になれなかった場合の転職の選択肢は少なくなるそうです。
弁理士は,まず弁理士試験に受かること!そして,国際特許が増えているので,語学ができると得,と先生は言っていました。
弁理士,なれるといいですね。役に立ったかどうかわかりませんが,これで失礼します。
js0079さん、回答ありがとうございます。
知財部への就職はあまり考えていませんでした。弁理士資格については、今年の4月から勉強を始めましたが、在学中に合格というのも難しいものがあるでしょうから、試験のことを考えて知財部への就職も選択肢の一つに入れたいと思います。研究職に就く場合と違って、特許実務に早くから触れることができるのも、若いうちに独立するという目的に合致している気がします。
大変参考になるアドバイスありがとうございました。
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