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薪能とは何なのでしょうか?

A 回答 (4件)

gooの国語辞書と参考URLから、勝手に解釈すると


 『「能」は、室町時代に観阿弥、世阿弥父子によって大成された舞台芸能で、上演するに際して、歌舞二体-歌うことと舞うことを基本とし、それに物真似的な演技を加え、舞台の進行には音楽の伴奏があります。ゆえに、能はオペラであり、バレエであり、ドラマでもあるのです。それらの要素が、一つの演劇形態の中に溶け合っています。
 「薪能」は、神事能の一つで、諸社寺などで夜間にかがり火をたいて行うことで、野外能ともいう。[季]夏。』
ということになるのでしょうか。

参考URL:http://www.tsc.co.jp/~sinsiro/tart.html
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奈良の興福寺が薪能発祥の地です。

もともと、修二会(シュニエ)という旧暦二月の仏教行事のときに行われていました。戦争があった時など、何度か途絶えたはずですが、室町時代からの歴史があります。
しかし、現在各地で行われている薪能は「鎌倉薪能」という戦後鎌倉で観世流の能楽師が中心となってはじめたものが元になっています。確か昭和40年代だったと思います。かつて興福寺で行われていた薪能との違いは、宗教色が無いということでしょう。定義としては:地方自治体が行うお手軽な文化イベント。薪に点灯することに大きなイベント性を持たせている(⇒キャンプファイヤーに類似)。能楽師側にとっては地方において弟子を確保し、流派を宣伝する絶好の機会。行われる曲目は、地元にゆかりのある曲、または筋がわかりやすく派手なものが多い。ちなみに、興福寺の薪能は「薪御能」という名前を付けて差別化を図ろうとしていますが、
行っていることは各地の薪能と変わりありません。ただ、能の流派五流全てが参加するということが一応目玉です。
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もう二人の方が回答しているので深くは言いません。


薪能とは、外で行う能楽の事です。
もしくは、薪を燃やして(火入れ式)夕暮れの中で能を楽しむために生まれたのかも・・・
あとは、神事として神社仏閣などで奉納する演舞と同じものでしょう。
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みなさんお答えの通り、興福寺修二会における 「薪の神事」 に由来する、歴史的な演能と、 野外の納涼能とがあります。



全国各地で、(能楽堂のように敷居が高くないので観客がよく集まる) 野外ページェントとして行われる 「かがり火能」 と言った方がよさそうなたきぎ能は、鎌倉ではなく京都の平安神宮が先です。
古都らしいイベントとして興福寺の薪能をまねて始めたものです。 鎌倉薪能は、その後追いで、 観光協会も一枚かんでいます。

もともとの興福寺薪能は、「薪の神事」 というものが、どのようなものかは全くわかっていません。
いろいろな学者が推察をしていますが、決定的な文献証拠がなく、推察にとどまっています。 なかには、朝廷でつかう薪を献ずる 「献薪」 の儀だなんて説もありますが、よけいなんのことかわかりません。

今の野外納涼能でよく行われる 「火入れ式」 は、薪の神事とは全く関係がなく、考え付いた人もわかっていますが、 オリンピックの開会式の聖火台にヒントを、というよりそっくりまねることを思いつき、「どうせかがり火に点火するんだから、あれやろうよ」 と言ってはじめ、それをどこの薪能でも取り入れたのです。 この知恵者は笛方の能楽師です。 (能楽師とは、シテ方だけでなく、狂言方ワキ方囃子方の総称で、狂言師という言葉もありますが狂言方能楽師と言い、太鼓方能楽師と言います)
これを儀式的にやるようになったので、オリンピックの聖火のまねにすぎないのに、 かがり火に歴史的背景のある神聖なものかと誤解する人もたくさんいます。

昔の興福寺薪能の絵図を見ますと、火は 「地面の上に」 普通によくやる焚火のように三角というか富士山型に組んだ木端を燃やしています。 火皿火袋に脚を組んだそれらしいかがり火ではありません。 そこに付き添っているのも 「仕丁」 つまり用務員・小使いさん・作業員のような人であり、 いまのイベント的薪能の火入れ式ではたいていは 「巫女さん」や「僧兵」なんかの扮装で出てきますが、ショー的には巫女さんあたりが見た目によいのでそうしますが、歴史上の薪能では、「薪の神事」 とは言っても、「薪の木端」 や 「火」 には大きな意味は認められません。
むしろ、「薪の神事」 というものが本当にあったのか、という疑問もあり、薪能がなぜ薪能なのかはわかっていません。

興福寺薪能を、薪御能と「御」をつけるのは単なる権威主義で、今風のもので歴史的なものではありません。
これは、もっと知りたければ歴史的な専門書に当たらないといけません。 簡単に手に入る概説書や入門書ではわかりません。
ここに書いたことで満足していただければと思います。
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