推しミネラルウォーターはありますか?

本好きの祖父のためによく図書館で本を借りに行っています。ここ最近は「池波正太郎さんの全集を1冊と他に面白そうな本を2冊借りてきてくれ」と言われていますが、読書歴ウン十年の人間なのでいい加減ネタ切れで困っています。何かオススメの本はないでしょうか。

好きなジャンルは時代小説で、有名どころはかなり読んできているようです。山本一力さんや平岩弓枝さん、諸田玲子さん、坂東真砂子さんなんかは気掛けてチェックして、借りています。
また、新しいジャンルを開拓したいと言い出したので森村誠一さん、横山秀夫さんを借りたら、結構気に入ってくれました。私自身は読んだことないけど知り合いが面白かったと言っていた高橋三千綱さんを借りて来て、現在感想待ちです。感想を待ちながら、次は何を借りようかと悩んでいるところです。
こんな祖父に、オススメの本を教えてください。あまり有名じゃないけど意外と面白いとか、意外な作家さんが書いた面白い時代小説とか、砕けすぎない現代小説などなど、何でもいいのでお願いします。

A 回答 (13件中1~10件)

時代物というよりは歴史物になるけど露伴の『蒲生氏郷』『運命』『雪たたき』なんかは案外と未読かも。

敬遠されがちな人だから。ちくまの日本文学全集、文庫よりちょいと縦長で、表紙がちょっと硬くて安野光雅がカバー絵を描いてるやつが、粒ぞろいの非常に良いセレクション。ただし新かななのが瑕疵です。もっともこれには『運命』は入ってません。角川の近代日本文学全集だったかな、非常に詳細な註釈が付いてるのがあります。おすすめ。

山田風太郎なら明治ものとか明治小説とか呼ばれる一連の作品群が面白い。その中でも私が好むのは『地の果ての獄』。でも風太郎の最高傑作は『戦中派不戦日記』および『戦中派虫けら日記』だと思うけど。昭和の大戦の記録としてこれ以上のものはないでしょう。もしかすると同世代かな。

明治といえば町田康の『告白』。河内十人斬りとかいう事件を題材にしたもの。読み始めたらもう最後まで止まりません。力あるなあ。いま一番おもしろい人だね。どどんがどがどがまねもねみれー、だって。可笑しい。

新方面への進出ということなら、中島らもの『ガダラの豚』や原田宗典の『平成トム・ソーヤー』は元男の子にうったえるものがあるんじゃないかな。どうだろう。
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この回答へのお礼

町田康さん人から勧められて、いつか私が読んでみようと思ってたんですが・・・。時代小説を書かれるんですね。知らなかった・・・。
以前にも増して興味が沸きました。さっそく借りて、私も読みます!
中島らもさんは、ちょっと祖父に勧めるのは冒険かなぁと思います。好きそうな本とセットで勧めてみようかな。
原田宗典さんはどうでしょうか。少年時代が戦前って人なので、ちょっと躊躇します。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/02 22:30

時代小説作家ベスト101:新書館

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この回答へのお礼

有名どころ以外を知りたいので・・・。

お礼日時:2006/11/28 23:58

むむう、九十才超でらっしゃいましたか。

なぜそれ真っ先に書かんかなあ。そしたらきっと、面白い回答が数限りなく殺到したろうに。#11です。

そうか九十幾歳ですか。風太郎より一回り上ですね。終戦時に三十ちょいならまず間違いなく兵隊やってる。それも長く。対米英戦より前からかもしれない。そのあたりのこと、聞けるなら聞いておかなきゃいかんですよ。孫しか聞けない話はいくらもありましょう。

で、風太郎の日記はほんとに凄いんですよ。超越的と称して過でないどころかまだ不足。天下無双、唯一不二。これが世に出たのは比較的最近のことなので、未読ということは十分にある。そして、こんな正直な記録は他に皆無なんです。ほんとに絶無。まったく類例がない。どんな思いであの戦いを戦っていたか、「不戦」を名乗る日記によってしか知れないというこの皮肉。

風太郎には『人間臨終図巻』という古今東西の有名人の死際のさまを集めて三巻にまとめたものがあります。これがまた絶倫の傑作で。みんなほんとに苦しんで死ぬんですね。楽な死に方というのは稀。

これ読んでると、死ぬのが辛くなくなる、というか、死ぬのを思うときに荒々しく猛りそうになる気持ちがなぜか自然と鎮まります。明るくなる。不思議な本です。卆壽越えの方はこれをどう読まれるか、感想聞きたいですね。

あと原田は白樺派の隔世遺伝だし(『スメル男』も佳品)、らもは、うーん、大人と子供がごじゃごじゃに入り混じった人で、ガダラは荒っぽいながらにこの不世出の異人の最高傑作であることは間違いない。かなり大人っぽい出来上がりなんですけどね(ただねえ、この人ほんとに恩が書けないひとでね。ほんとにそのへんは酷い)。

はてさて、ご婦人にこの作の価値が分かるかどうか、それは疑わしいが、九十を超えてなお、書見の楽しみを忘れぬかたならばあるいは深い感懐を齎すこともないでもないんではないかと愚考します。

あとやっぱ露伴、とくにその『運命』と『連環記』、未読か否か、これはもう是非ともお確かめになるべきです。

まあとりあえず、あなたがちゃちゃっとお目をお通しになって、吾が言の実否をお確かめあれかし。

あとそう、酒見賢一をお勧めします。『墨攻』とか『陋巷にあり』とか。デビュー作の『後宮小説』も悪くないんだけど、九十翁には噴飯物かな。とりあえずみな、支那ふうの作品なんですけどね。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなって申し訳ありません。
そういえば、「祖父」としか書いてないことを今気付きました(汗)。そうですよね。年齢、大切ですよね。すみません。一度締め切ってから、後日もう一回質問しようかな・・・。

小学生くらいの頃、祖父に戦争の話を聞いたらあまり話したがらなかったんですよ。妙に印象に残ってて、私自身が年齢を重ねるにつれて、ますます聞きづらくなっちゃってます。
読書に「楽しいこと」を求める祖父に、山田風太郎さんはどうでしょうか。戦争ものって怖いというか、悲惨というか、そういうイメージがあって。

あ、『告白』は面白かったそうです。教えてくださって、ありがとうございます。

お礼日時:2006/11/28 23:58

時代小説なら…


佐伯泰英はもう読まれたでしょうか?
「密命」「居眠り磐音江戸双紙」などのシリーズは
年配の方に大変人気がありますよ。
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この回答へのお礼

文庫本ですね。ノーチェックでした。祖父は文庫本はあまり好まないんですが、読んでみて面白かったらきっと「続きを」と言うと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/02 22:23

これまで路線なら、柴田練三郎氏の作品はどうでしょう。



時代小説好きで新しい分野とのことなら
「太陽の世界」 半村 良 
ムー大陸の時代小説。ヒットなら当分持ちます。図書館仕様です。絶版で超大作ですから多分書庫に入ってます(書架には置けないくらい超大作)。ただ、作者が完成させずに、お亡くなりになったので、続きが……

「エイラシリーズ」 ジーン アウル
原始時代の時代小説です。原人と新人の交代期の話。みなしごの新人が原人に育てられ……。これもかなり大作です。(巻によって名前が変わるのでエイラシリーズってしてます)こちらは続編を執筆中。
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この回答へのお礼

柴田練三郎さんは、以前自分で図書館に通ってたころに全集をちょこちょこ借りてたような・・・。確認してみます。
「太陽の世界」は、なんと、私が通う図書館にはありませんでした(汗)。大きい図書館に時々行くので、あれば借りてみます。
エイラシリーズは私が借りて読んでいますが、祖父はどうも受け付けなかったようです。変なところで頭が固いんですよね。困ってしまいます。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/02 22:20

時代小説…


#6さんも挙げられてますが、隆慶一郎は既読でしょうか。
「影武者徳川家康」
「一夢庵風流記」
「捨て童子松平忠輝」など、いずれも痛快でした。
もう亡くなられておりますので新作が出ないのが残念なのですが。

また、山田風太郎の、奇想の忍者たちが天外の死闘を繰り広げる、所謂「忍法帖」シリーズ。
これは荒唐無稽でエログロ色が強く、「時代小説」というより「講談モノ」に近い気がしますが、
ハマると面白いです。
#7さんも挙げられている「甲賀忍法帖」のほか、
「伊賀忍法帖」「柳生忍法帖」「風来忍法帖」なんかもオススメ。

新ジャンル… 大沢在昌の「新宿鮫」シリーズなんかどうですかね。
ハードボイルドな警察小説です。
先日、シリーズ9作目の「狼花」が出ました。
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この回答へのお礼

大沢在昌さんは、アルバイト探偵を私が自分用に借りてきたのをいつの間にか読んでたみたいですが、何とも言わなかったところを見ると好みじゃなかったのかもしれません。新宿鮫シリーズはどうでしょうか。勝手に暴力チックなストーリーを想像して、まだ借りたことはありません。調べてみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/02 22:16

・時代小説


宇江佐真理「甘露梅」
山田風太郎「甲賀忍法帖」
乙川優三郎「五年の梅」
山本周五郎「おさん」
普段時代小説はあまり読まないんですが、読んでみると結構はまりますね。

・現代小説
重松 清「疾走」
朔 立木「死亡推定時刻」
久々にがつ~んと来ました。
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この回答へのお礼

時代小説で紹介してくださった作家さんは有名どころなので、借りたことがあります。
重松清さんは手ごたえは悪くはなかったんですが、『疾走』は主人公の年齢が若すぎて好みじゃないだろうなぁと思って借りませんでした(汗)。私が読んでみようかなぁ。
朔立木さんはまだ私も祖父も読んだことありません。借りてみますね。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/02 22:12

骨太な感じの作品がお好きなようですね。



隆慶一朗・・・『影武者徳川家康』『吉原御免状』等
山岡荘八・・・『伊達政宗』や『徳川家康』等、有名なので読まれているかも?
真保裕一・・・『ホワイト・アウト』『奇跡の人』『小役人シリーズ』等
日明恩・・・まだ2シリーズ4冊しか出ていませんが、どれもおすすめ。
宮部みゆき・・・『火車』『蒲生邸事件』『弧宿の人』時代小説も多数です
北方謙三・・・ハードボイルドから日本・中国時代小説まで多数
五條瑛・・・『鉱物シリーズ』『革命シリーズ』私は特に『スリー・アゲーツ』がおすすめです。
高村薫・・・『合田雄一郎シリーズ』『李謳』等

あたりはどうでしょうか。
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この回答へのお礼

そうですね。なかなか重量感があるものが好きなようです。

いくつか読んでないものがあるようなので、少しずつ借りてみたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/02 22:08

「江戸職人綺譚」「続・江戸職人綺譚」(佐江衆一)


「鈴河岸物語」(半村良)
このあたりはいかがでしょう。
剣客モノではなく、職人モノの時代小説というのも面白いですよ。
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この回答へのお礼

佐江さんは、司書の方に勧めていただいたことがあります。
半村さんはどうでしょうか。借りてみようかと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/02 22:05

有名どころはかなり読まれているとのことなので、きっと藤沢周平は全制覇ですよね。



意外でもないかもしれませんが、松本清張の書く時代小説は、かなり面白いと思います。「乱灯 江戸影絵」など、数は多くないですがいくつかあります。

あと、中国史がお嫌いでなければ、陳舜臣の「小説 十八史略」や宮城谷昌光の中国ものなどは夢中になれます。Amazonなどで調べてみてください。
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この回答へのお礼

はい。以前は「藤沢周平さんの全集を1冊と他に面白そうな本を・・・」と言われていました(笑)。陳舜臣さん、宮城谷昌光さんも、そこそこ読んでいます。
松本清張さんはサスペンス系だと思ってました。何冊か有名どころは借りましたが、時代物もあるんですね。でも、古くて有名どころの人の本は自分で図書館に通っていた頃に読了してるかもしれません・・・。聞いてみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/01 15:39

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