DDSの問題点

ドラッグデリバリーシステムが流行りのようですが、
創薬において問題点はないんですか？
例えば、目的の細胞にたどり着くまでにトラップされ、なくなるなんてことはないですか？

No.2 回答者： mapochi 回答日時： 2006/11/04 11:22

何故DDSが検討されるかというと目的の部位へ選択的に届けたいという願いがあるから検討されているわけです．完全なタ－ゲッティングは無理ですので，如何に目的部位へ他の臓器等よりも多く届けられるか，または他の臓器へ行かないようにするかということでDDSは検討されています．

目的の細胞にたどり着くまでにトラップされるというのは，DDSのねらいを達成できていないのですから，問題以前のことになります．
創薬という意味をどう使われているのかが理解できないのですが，化合物面からは，DDS製剤中での化合物の安定性を増すための化合物の変換とか，タ－ゲット部位に達してから作用発現させる工夫とか，逆に作用部位で発現したあと速やかに作用が消失させる工夫とか，それぞれ個別の課題に対して数多くの検討をしています．製剤面からの工夫もされています．

No.1 回答者： anthracene 回答日時： 2006/11/03 21:51

それが問題なのでしょうね。

たとえば、こないだ聞いた話ですが、エステル結合を用いたカプセルの場合だと、血液中などいろんなところにあるエステラーゼで切られてしまう危険がありえるそうです。
消化器内、血液内では切られず、細胞内でカプセルが壊れること。
目的細胞に特有の条件を利用する（酵素の濃度、pHなど）。
という2点がドラッグデリバリーにおける重要な要素なのではないでしょうか。素人考えですが。