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ウォン・カーワイとフルーツ・チャンとエミール・クステリッツァ監督の作るような映画が好きです。

王家衛では、「天使の涙」は静かに少し奇妙な感覚を物語るのが好き。
「恋する惑星」の心象を映像化したような見事なストーリーが好き。同じ日付の缶詰を食べつづける詩的な表現が好き。後半では、フェイ・ウォンがトニーの部屋(トニーの心?)にちょっとづつ入り込んだり、トニーが洗濯物と話してたり、最後妙に二人のすれ違っていた線が交差して自筆のチケット(行き先のないチケット)が出てくるのがうまい!音楽が好き。
「花様年賀」のなぜか場所移動、アンコールワットから生える草が好き。

陳果は、全部好き。特に「メイド・イン・ホンコン」のサム・リーが最高。バスから少女を突き落とすシーン。お墓のシーン。父親を切りつけた包丁をトイレで洗っている少年とともに「誰もが悩みを抱えているんだ」と入るセリフが最高。うまい!

Emir Kustricaは、これもまた現実を描いているのだが奇妙な演出方法で面白い。「アリゾナ・ドリーム」の出だしのジョニーデップが魚を語るシーン&そのときに流れるIggy Popp の歌最高!!「ジプシーの時」最高、「黒猫白猫」もいい。どうして彼の作品の登場人物はよく首をつるのだろう。それを楽しげに表現しているのはどうして???



こんな感じです。
多分、この3人には似通った特徴があるのでしょう。誰か、こんな私はどんな映画を見るべきか、どんな人間なのか。おしえてください!

ちなみになぜか私はフランス文学専攻ですけど(苦)、もし、(いないだろうな)フランス文学の視点からこれらの作品に近づけるヒントのようなものがありましたら教えてください!!お願いします。(熱望)

A 回答 (2件)

こんにちは。


数年前は貴方と同じくフランス文学徒だった者です。(ところで何で「苦」なの?)

ご質問に挙げられた監督では、見たことの有るのは王家衛だけでした。アジア・ヨーロッパ映画はかなり観ているんですが、まだまだ知らないジャンルがあるのだなと思った次第です。探して観てみなくては。

個人的には、王家衛は「かなり危うい綱渡りしている」監督と思っています。
つまり、面白いっ!と夢中になる人と寝ちゃう人がきっぱり別れる。時に自己陶酔しすぎで客を白けさせるような所が目に付きますね。
「不思議な雰囲気映画」と言うのは、ストーリーをある程度無視した作りが魅力の一つだと思いますが、あまりに「物語」と「雰囲気」のバランスが崩れると観るに耐えない作品になってしまいます。「だからなに?」と言いたくなる。(ゴダールのいくつかの作品がそう)ここが綱渡り、だと思う所以です。

察するところ、私のよく知っているジャンルとあまりかぶらないので、ご希望に添った回答にならないかもしれません。が、また違った視点もあるということで・・・。
*ただし、もうご覧になったものばかりかも。だとしたら、恐縮です。

「コントラクト・キラー」アキ・カウリスマキ この監督のは他の作品も必見。
「ナイトオンザプラネット」ジム・ジャームッシュ 同上
「キカ」ペドロ・アルモドバル 同上
「カドリーユ」監督忘れ これはストーリー云々よりも、配色・衣装を楽しむ映画。それにしても、色・色・色が・・・!
「冷血」監督忘れ T・カポーティの同名小説が原作。古い映画ですが、映像の凝り方といい、ジャズを巧みに使うところといい、古さを感じさせません。物語自体も、非常に面白い。原作もお薦め。
「オネーギンの恋文」マーサ・ファインズ 有名なロシア文学の映画化(時代劇です)。映像がすごく感覚的で官能的。
「インテリア」ウディ・アレン 希なシリアス作品。おそろしく陰気な映画です。ウディ・アレンはフランスでかなり人気が高く、ミニシアターが独自に「アレン祭」みたいなのをやっていたり、FNACでも研究書を多く見ました。他の作品群も映画好きを自認するなら観ておいて損はないと思います。
「階段通りの人々」マエノル・デ・オリヴェイラ 90歳くらいの高齢だが、シニカルな視点が全く老いを感じさせない。ついでにあまりにお金がかかっていなさそうな事にも驚くばかり。フランス文学を換骨奪胎した「アブラハム渓谷」(ボヴァリー夫人)、「クレーヴの奥方」などもあり。

フランス文学との関連・・・これは皆目見当がつきませんねー。私も是非どなたかのご意見を聞きたいです。
あるいは、無理に結びつけて考えるのでなく、類似した作品の差異を対比させるということもできるのでは。「花様年華」を不倫の恋(もしくは悲恋)の映画としたら、フランス文学・映画には題材を事欠きませんよね。

学生時代は一番映画道楽できる時期ですから、今からジャンルを狭めてしまわずそれこそ「浴びるように」観るのが一番じゃないでしょうか?
意外なところから興味を持つ事象が出て来ますよ。個人的な経験ですが、例えば現代中国映画には必ずと言って良いほど「文化大革命」に関する描写が出てくる。で、文革に関する本を読み漁る。中国映画の見方が変わる・・・。などなど。
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この回答へのお礼

返答ありがとうございます。

クステリツァは旧ユーゴ出身の監督です。これ以外に「アンダーグラウンド」「パパは出張中」があります。個人的にお勧めの監督なので是非見てみてください!
また、僕があげた現在香港の映画監督は「返還」に目を向けたものが多いようです。缶詰は、目前に迫る「返還」への香港人の見えざる不安を表しているようだし、その、意味のない二つのストーリーの交差もそのように捕らえることができます。フルーツ・チャンは完全に3部作で香港返還を描いていますよね。
王の映画、かなり計算し尽くされていると思いますよ。特に「恋する惑星」など。第2部でフェイが223の部屋をかってに改装するシーンとか。あれは完全にフェイが223の心の中に少しずつ入り込んでいくさまを象徴的に表現している。夢のカリフォルニアと現実のカリフォルニアが最後に交差して、二人が行く先のない航空券を書いているところは見直して気づいたときに震えました。!!!!!!!!
「楽園の瑕」とかやりすぎなものもありますけどね。
香港、ユーゴともすでに地図上に存在しない国ですね。そういうところにちょっと共通点があるかもしれません。と、自分で投稿しておきながら気づいたりしました。

お勧めの映画。見たことあるのは「ナイト・オン・ザ・プラネット」だけでした。メモ!!近いうちに見よう!見たのはかなり昔ですが、当時タクシードライバーのウィノナにはまって、タバコはウィノナが劇中にぷかぷか吸いまくっているラッキー・ストライク以外認めていませんでした。「デッドマン」「ダウンバイ・ロー」も結構好きですよ~。

いろいろと返答ありがとうございました。また、ひまだったら返答ください。あと、メンタルヘルスのほうにも返答書いておきました。それでは。

P.S.実は文型の学問の外国語のほうにも…。

お礼日時:2002/05/01 22:18

おお。

「パパは出張中」と「アンダーグラウンド」、監督に注意せずに観てました。映画の中に政治的背景(民衆にとっては酷な)が投影されているものに興味がおありなのでしょうか?
だったらこれもお勧めに追加
「コーリャ 愛のプラハ」社会主義崩壊間近のチェコが舞台。子供の描き方がとってもリアル。実は私には小さな息子がいるので、この映画は観るたび涙、です。
あと関係ないけど思い出したので
「スモーク」「ブルーインザフェイス」ハーベイ・カイテルがいかしてます。観たこと有るかもしれませんね。ポール・オースターの脚本がとっても良い。「スモーク」はほんのり叙情的な物語、「ブルー・・・」はとにかく粋!
オースターの小説もいいですよ。「孤独の発明」「シティオブグラス」「偶然の音楽」「ムーンパレス」「鍵のかかった部屋」あたりが個人的に好きな作品です。

王家衛の作品と香港返還という解説については、なるほど!と膝を打ちました。そういう見方もできるのですね。新しい視点を教えて頂きました。

外国語の質問ですが、あれ私も知りたくて他の方の回答をひそかに待っている所なんです(苦笑)
チャットみたいなのは知らないのですが、個人的にためこんだサイトはありますので、後日またお知らせします。

*お詫び:後から調べて愕然としたのですが、前回のお勧めに書いたカウリスマキの映画は今のところビデオやDVDが出ていませんでした。申し訳有りません。あとオリヴェイラも難しい。(アマゾン調べ)
都会の学生さんなら、ミニシアターで観られるかな・・・。
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この回答へのお礼

返答有難うございます。

「スモーク」「ブルーインザフェイス」良かったですね。ハーヴェイ・カイテルのあの渋い演技大好きです。

外国語の方回答無いですね…。

サイト情報楽しみにしています!!

では。

お礼日時:2002/05/06 20:24

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