先日、中学3年生の授業でバブル経済の話をしました。
「バブルの時期っていうのは、企業の収益も良いし、お給料やボーナスもすごくアップして、みんながお金を持っていた時期なんだよ。」
と説明すると、ある生徒が
「じゃ、そんなにみんながお金を持っていたのなら、そのお金はどこから出てきたの?そのお金はそれまでどこにあったの?」
と質問しました。
これにどのように答えたらよいのでしょうか?
私もバブルについてはいろいろ勉強したつもりだったのですが、なかなか背景もややこしい上に、経済についてはほとんど専門外のために、うまく説明できませんでした。
どう説明すれば中学生でも分かるのでしょうか?よろしくお願いします。
No.6
- 回答日時:
確かにmarobomさんの言う通り、図星です。
金融機関以外の預金残高という事で、マネーサプライというのは分かっていたのですが、資産インフレだったという認識は足りなかったのかも知れません。
経済学を専攻していた訳ではないし、当時は中学生位だったので、その時の実情が分からないので親に聞いてみたのですが、製造業で三万円程アップしたそうです。
という事は、会社も資産を担保に投資をする訳だし、それほどではないかも知れませんがお金の流通が増えた事は確かだと思います。
バブルの頃のエピソードを話すと、生徒は「へぇ~」とすごく驚きます。でも、当然ながら、中学生らしい疑問を抱くわけです。その一つが今回、質問させていただいたものです。
バブルの仕組みは私が勉強していても難しく、中学生にどこまで理解できるか、というか、理解できるように説明できるかどうかが問題ですね。
ありがとうございました。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
マネーサプライとの微妙な混乱ですね。
政府がお金を刷って皆に分け与えたのでなく
ただ単に株や土地が勝手に値上がりし、資産が増えただけです。
通常の株式市場では、損する人と得する人がいますが
バブルではほとんどの株が値上がりし、素人でも得をする
夢のような構図が出来ました。
投資が主流なので、紙幣が従来以上に流通したわけではなく
売ったら○○円になる紙切れ(株券)や土地を持っていただけです。
同じ土地に住んでいるだけなのに勝手に地価が高騰し
現金収入が無くても資産が増える。
資産があるので銀行が金を貸してくれる。
事業が傾いていても土地を担保にどんどん借金が出来るので
お金に困ることはない。
みんなおかしいと思っていたけど、目の前に転がる利益が優先され
壮大なババ抜き合戦。気づいたらババだらけ。
企業が本業での収支を悪化させても、株や土地資産、投機等で
財務上健全に見えていた。
うちの会社景気いいな~と思っていたが、バブルがはじけて鏡を見たら
…うちの会社何してる会社だったっけ?
半分以上は、相手の能力考えずに
とんでもない借金漬けにしてしまった銀行の責任に思えます。
私見の結論ですが、バブルがはじけて大量に有ったのが銀行の不良債権というのを見れば
個人にまわってたお金の出所は
企業の銀行からの借金(過剰融資)ですね。
景気が良かったので借金であることを忘れ、金が余ってると誤解したんですね。
ちなみにバブルがはじけた時、企業はどんどん潰れましたが
銀行は国から助けてもらいました。
だから銀行さん、二度と国を傾けるような失敗しないでくださいね。
やはり銀行ですね。しかも、その正体は借金なんですね。
それに、「売ったら○○円になる紙切れ(株券)や土地を持っていただけ」というところ、すごくよく分かりました。
納得です。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
簡単に言っちゃえば、使い道がなくてずっと銀行などの金融機関に眠っていたお金が、事業などで使い道ができて、一般の企業や個人に回るようになったということではないでしょうか(預金残高として)。
やっぱり出所は銀行なんですね。
生徒は「銀行がお金を出す」=「お金を新しく生産する」と考えてしまいがちです。中学生が理解するには、かなりややこしい話になりそうです。。。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
う~ん、素朴だけど、とてもよい質問ですね。
それを理解する為には、銀行の「信用創造」という役割を知る必要があります。「バブル」をもたらしたのも、日本の銀行システムの過剰な信用創造だし、バブルが崩壊して景気低迷が長引いたのも、銀行の信用創造が機能不全に陥ってしまったからです。簡単に言えば、「バブルの時は、銀行は、土地を担保にしてやたらお金を貸しまくって、土地が上がれば上がるほど担保価値も上がるから、ますます貸し出しを増やすことになって、一旦崩壊すると、今度は急にお金を貸し渋るようになった(返してもらえなくなるのが怖くてそうせざるをえなかった、と言った方がわかりやすいかも)」、という事です。何故、銀行がどんどんお金を貸すと、世の中にお金がたくさん出回るか、という説明が、「お金=硬貨、紙幣」と考えがちの生徒には、感覚的についていけないかも知れません。その場合は、「皆はお金というと、千円札とか1万円札を思い浮かべるかも知れないけど、実際の世の中の取引は、銀行振り込みなど、銀行口座から銀行口座へのお金の移動で済ませている方がずっと多いんだ。会社が銀行からお金を借りたら、最初は当座預金という口座の預金残高が増えるんだけど、それも、口座→口座の移動ですます支払いに使えるから、お金が増えたのと同じ事になるんだよ。だから、経済学でお金が増えた、という時は、こういう預金も含めた言うんだよ。」と言った感じで教えてあげてください。
すみません、これだけでは説明になってないですね。あまりに長くなるので、幸い全国銀行協会のWeb(参考URL↓)で信用創造について、中学生向けの説明がされているので、これを参照してください。(「私の夢&銀行 やさしい銀行の話」→「銀行はお金とお金を橋渡し」)
そして何よりも、「貸し出しが増えるという事は、そのお金を使って、会社がモノをより多く買ったり、新しく工場を建てたりできる(実際にそれらが起きている)って事だから、儲かっている会社も多かったし、就職の機会も増えたし、給料も増えていたんだよ。」という説明も必須ですね。
大人でも信用創造がよくわかっていない人がいます。「みんなの質問のおかげで、とても大切な事を教えてあげるチャンスがもらえた。ありがとう!」と褒めて上げたらどうでしょう?
尚、「貿易収支の黒字(経常収支の黒字といった方が厳密には正しいが、まぁだいたい同じと言ってもよいでしょう。)が、日本で金余りを生んで、それが株高・土地高につながっている」というのは、まさにバブルの頃にはやった説です。実際には、経常収支の黒字は、対外純資産の増加につながるだけで、日本人がいくらたくさん外国の債券&株や外国の土地を持つようになったからといって、それは国内の金余りには関係ありません。また、貿易収支が黒字だったからといって、それが銀行の余剰金につながるわけでも全然ありません。ある意味で、大学の教養の授業のレベルの知識を無視した説を、真面目に唱える人がいた、というのも、バブルのバブルたる所以でもあります。経常収支の黒字は、その後、増減はあってもほぼ一貫して続いてきていますが、それとは関係なく株は暴落しました。バブルの頃から「金余り株高論」は、「真面目にそう思っているなら、ほぼ永久に株は上がり続けるっていう意味だな!?」なんていわれていました。
参考URL:http://www.zenginkyo.or.jp/pub/
とても難しいですね。
バブルの仕組みは、中学生が理解するには、なかなかハードルが高そうな気がします。
でも、紹介していただいたサイトを見て、分かってきました。生徒に分かりやすく説明する糸口がつかめそうです。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
土地神話と金利引き下げが直接的に影響を与えました。
どこからお金が来たかというと、
「誰かから借りたお金だった」というのが直接的な答えです。
次の質問は、ではどうやって返すの?ですね。
それは「今まで日本の土地が下がったことが無かったから、今使っても、返すときにはその分土地が値上がりしているはずだ」「また好景気だから株も、お金を返すときにはその分儲けているはずだ」と皆が思った。という答えになります。
ごく少数の数字を見ていた人々は、すぐにからくりに気づいたようです。普通の人も冷静に見れば、すぐに行き詰るということに気づいたはずだといわれています。
しかし時代の空気とは恐ろしいですね。
その後、アメリカでもニューエコノミー論として、やはりバブルが起こりました。エンロンの破産で幕を閉じましたのでご記憶にあるかと思います。
「誰かから借りたお金だった」という”誰か”に、銀行が絡んでいるわけですね。
少し分かってきた気がします。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
貿易黒字が大量に余り
その余剰金を 銀行が持て余したので、
それが バブルの原資(引き金)となっています。
(バブル当時は)物の値段を大金で吊り上げ
それで 高値売却を行なって 巨利を得ましたが、
そう言った自転車操業では(永遠に資金がつぎ込まれる事は無いので)いずれ破綻します。
成金がいい気になって 金をばら撒いたので 多数の人間に利益を与えましたが
その借金(自己破産)のツケを 多数の人間に負う事にもなり
「失われた10年」とまで言われた 停滞(耐え忍ぶ)の時期が続いています。
特に バブルを先導した銀行が特に被害が大きく
公的資金を投入しないと 倒産する事になりかねない状況でしたね。
やはり、銀行がバブルには深く関係しているんですね。
銀行の仕組みも、中学生にはなかなか理解しがたいところがあって、難しいものです。
ありがとうございました。
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