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不二家本社入り口に「ISO14001取得」と刻まれた銘版がテレビに映っていました。調べると同社は「ISO9001」も取得しています。
ISO14001は環境マネジメント規格、ISO9001は品質管理規格です。
このような規格を取得している会社に何故今回のような事件があったのでしょうか。
認証のプロセス、認証後の追跡調査はどのようになっているのでしょうか。

A 回答 (9件)

ISO9000の内部監査委員をしていました。



 今回のことはISOの認定機関も同時にダメージがあって困っていると思います。 ISO9000は、半年間隔の内部監査委員による監査と2年 or 3年間隔の認定機関による外部監査のサイクルで規格を維持しています。 不二家がISO9000の認定を取得してまもないならダメージを少ないですが、外部監査も複数回 実施していると不二家の認定を行った認定機関も同時に信用を失なうと思います。 ISO9000は、ISO9001なら社長クラスがTOPとして認定を受け( 監査委員によるヒアリングあります )、TOPのヒアリングがパスすると、作成したマニュアルに沿って全ての工程を監査します。
 当然 クレーム情報も受付から対策完了までをランダムにチェックされるので捏造するにしても非常に労力を要します(汗) 

 ISO9000維持に専門部署が必要で、不二家クラスの会社では取得に億単位の費用と維持に最低でも2~3名の専属者と 私のように各部署に内部監査委員が兼任しているので、予想では100名を越すと思います。 これらの人が全て 今回の不正を隠していたはずなので病巣は深過ぎます ^ ^; 内部監査委員は所属部署が監査の時は説明側、他部署は監査する側になって、その情報は監査委員全てに公開されるます。 原則、重大欠点が1個あると監査失敗です。 軽微な欠点でも2~3個で失敗です。

纏めると、半年間隔で監査を実施して重大欠点がない状態がISO9001維持の条件ですから・・・不二家という会社組織が組織ぐるみで不正を行っていると証明しているようなものです @_@;
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この回答へのお礼

<ISO9000の内部監査委員をしていました>
実務に当たっていた方なので全体像が見えました。
会社組織ぐるみの不正は見つけ難い面があるのでしょうね。
いずれにしても関係認定機関の信用失墜は避けられません。
真面目に仕事をしている委員や会社にとっても影響が大きいと思います。
多くの方々に投稿いただき、深いところまで見えてきました。
この辺で締め切らせていただきます。
有難うございました。

お礼日時:2007/02/10 20:38

2000年よりだいぶ前にそばで見ていた程度なので不確かですが



ISO9001は、その会社に品質保証体系や規定がありそれに基づいてに運用され顧客満足を目指して活動されているかを審査するので具体的に個別の品質保証をするのではないと思います。

No.7の方のリンク先によると品質管理と資材が認証対象とあったので実際の工場はどうなんでしょうか?
私が見たところでは、最初工場だけで出発しそのうちに資材、生産技術、技術開発と認証範囲を広げた経緯があります。
同じ工場でもすべてではなく、少量かつ古い設計で現在の品質保証体系に合わない製品を対象からはずしたり、量産になる前の試作ラインを対象外にしたりしていました。実際品質保証部門と資材部門だけの認証範囲でOKかは疑問がありますが・・・

認証はその会社が決めた品質保証の体系や規定に対して実際従って仕事いるかサンプリングでチェックしていました。半年に1度?ぐらいで審査員のチェックがありました(2日ぐらい)。チェックで問題が見つかっても今後それを防止する対策を出せばOKです。

ただ、最初認証を受けるときは相当無理して表面上のつくろいもしましたが何年も続きません。実際問題として出来ない規定を見直したり、しなければいけないことは通常業務に組み入れたりでこなれていくと思います。

実績があれば、細かい審査はパスして社内で審査部門を作り自己審査をすることもできるみたいです。
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この回答へのお礼

<品質保証体系や規定がありそれに基づいてに運用され顧客満足を目指して活動されているかを審査する>
<認証はその会社が決めた品質保証の体系や規定に対して実際従って仕事いるかサンプリングでチェックしていました。半年に1度?ぐらいで審査員のチェックがありました(2日ぐらい)。チェックで問題が見つかっても今後それを防止する対策を出せばOKです。>
認証のプロセスと事後のフォローがどのようなものか見当がつきました。報道によれば不二屋はキチンとした規定が無く、日常的に杜撰な製造をしていたのにチェックにかからなかった。

お礼日時:2007/02/10 20:21

ちょうど関西のローカル番組でこのことを取り上げていました。


http://asahi.co.jp/php/move/news/index.php?code= …

まあ、認証されたからといってそれがいい会社とは限らないようです。
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この回答へのお礼

上記のURLを見ました。私と同じようにテレビで写った「ISO」の看板を見た人が投稿していますね。
<高い理想を持って経営効率化のために取る企業と、こういう条件をクリアして、仕事をもらうために仕方なく取得する企業とがある>
その他いろんなことが分かりました。

お礼日時:2007/02/10 19:55

「殺人」は法律で禁じられています。

でも、その罪を犯す人がいます。これと同じことです。

ルールを決めても守らなければ意味をなしません。

「日本」は特に「肩書き」で物や人の上下を決めがちです。「ISO認証取得企業」と言う肩書きがあれば、「すばらしい会社なんだなァ!」と思われるから取るという気持ちは、少なからずあると思います。

いくら取得してもルールを守ると言う「体質」がなければ機能しません。
取得しても途中で幾度も審査はありますが、審査で欠点をもらわないようにするための「偽装」が上手かったのでしょう。
審査では一部しか確認できませんから、部分を見て全体を判断すると言う審査方法にも少し問題はあると思いますが、今回の事件はISOの認証とはまったく関係はありません。

やはり「肩書き」や利益を重んじ、ルールやモラルを軽んじた結果だと思います。
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この回答へのお礼

<幾度も審査はありますが、審査で欠点をもらわないようにするための「偽装」が上手かったのでしょう。>
建築設計偽装にいても偽装が巧みに行われると見抜けないのですね。
会社の不正経理を公認会計士が見逃していたこともありました。

お礼日時:2007/02/10 18:32

ISOは単にパスしたというだけで何ら保証をしているわけではありません.不二家のように会社ぐるみでごまかして入れば何ら分からない訳で単に検査を通ってお金だけ掛かるというものだけです.


要は経営者から従業員まで腐った根性をしていただけの事で,幾らマニュアルを揃えた所でいい製品が出来るというものでもありません.
しかも白馬の騎手であら山崎パンでさえ2/2に製品回収の広告を出しています.こんな会社同士で急にいい製品が出来るなんて信じられません.新たな教育された人材とベテランを投入しなければ期待は全く出来ません.
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ISOはそんなにすばらしい認証じゃありません。


不二家に限らずISOを取得していても帳尻合せの書類でしのいでいる品質の悪い会社はたくさんあります。
ISO取得コンサルティング会社の説明を聞いてみると矛盾だらけですよ。何のために取得するのか?自主審査のはずが取得期間を設定せれてるのでコンサルティング会社が持っている書類を押し付けられて審査し認証されます。

この回答への補足

インターネットで私なりに検索してみました。
ISO認定の元締めは(財)日本適合性認定協会というところで、民間資本による経営とのことでした。同社のホームページは次のとおり。
http://www.jab.or.jp/index.html
同協会に問い合わせたら、「下部組織の認定機関のミスによるもので同社のホームページに注意を喚起した旨の記載」があるとのことでした。認定機関は日本能率協会ほか多数あるようですね。
不二屋の認定は「SGS」ほか一社が関与しているとのこと。
なんとなく納得がいかない応答でした。

補足日時:2007/02/09 14:29
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不二家のISO審査の対応がうまかったのでしょうね。



要するに、審査期間だけISOの審査規定に則って仕事をしていて、それ以外は手抜きをしていたと考えた方が良いのでしょう。

また、ISOの規定について個別の法律(食品衛生に関係する法令)等などを詳しく調べられてない可能性があるでしょう。
あくまでも、ISO認証工場がその規定に則って作業をしているのか確認するのがISOの審査ですから、
工場のISOの規定文章に無ければ、わからないでしょう。

いずれにしても、今回のことは、ISOの審査についても信頼性を損なう結果にはなりました。
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この回答へのお礼

<今回のことは、ISOの審査についても信頼性を損なう結果にはなりました>
ISOといえば最も高い信頼性のあるものと信じていましたが、不二屋の余りにも杜撰な品質管理(?)に全く信頼できなくなりました。
真面目にやっている所も多いとは思いますが。

お礼日時:2007/02/09 14:54

「ISO9001」は


定期審査、「年1~2回」
更新審査、「3年1回」
と、チェックされ継続する事が難しいと言われるものですが・・・

読売新聞 - 不二家3工場、「ISO9001」の基準満たさず
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070131it …

の様に、
臨時審査でないと引っかからなかったのか?
出てきた書類を右から左の審査機関が多いのか?

耐震偽装の時の様に、あまり外部審査があてになってないのが現実みたいです
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この回答へのお礼

読売新聞の記事、拝見しました。
審査機関は問題発生後に次のコメントを出していますね。
「不二家は31日、菓子3工場などが、取得している品質管理についての国際規格「ISO9001」の基準を満たしていないと審査登録機関から指摘を受けたことを明らかにした。」
これでは「後の祭り」。事前に出さなければ審査は機能していないですね。

お礼日時:2007/02/09 15:03

HACCPだって取っているのではないでしょうか? だからといって、鵜呑みにしてはいけない、実態が伴っていないこともあるという「お手本」のような事例です。



実際の審査にあたり審査員が出向いてきますが、変な話、受け持ち会社が通らないと審査員の「能力」が問われるらしいのです。問題点を「是正」させることもできないのかと。かくして一発合格とはならなくともなんとかかんとか通ります

「認証後の追跡調査」、数年後に再審査程度でしょう。こんなもんです。

# 認証した側は現在天下に「赤っ恥」さらし中です。気休めかもしれませんが。
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この回答へのお礼

本当に恥さらしですね。
それにしてもマスコミには本件と「ISO」との関連ニュースが出てきませんね。

お礼日時:2007/02/09 15:09

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