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水彩絵の具で描いた作品は
変色、退色が起こりやすいみたいですが
フェキサチーフなどを使えば
長期保存は可能でしょうか?

宜しくお願い致します。

A 回答 (2件)

水彩画の変色や退色は、大きくわけて、紙が原因の場合と絵の具が原因の場合があります。



紙は、学童用の画用紙などでは、漂白剤等を使っていますので、これが、紙を劣化させ、茶色に変色させます。
(最悪 ボロボロになります)
長期保存を考えるのなら、「中性紙」である、水彩画の専用紙を用いましょう。

絵の具は、使用されている顔料に因って、紫外線やオゾンの影響で退色しやすいものがあります。
アーティスト用と言われている物には、この退色性を表記されているのが普通ですから、耐光性の良い物を選んで使いましょう。
アーティスト用の絵の具で耐光性の劣る色は、
アリザリン・クリムソン、ローズ・マダー、などのアリザリン系の顔料とオペラ・ローズなどの蛍光色などです。
(ガンボージも耐光性が劣りますが、真性のものの入手は難しいでしょう)
蛍光色はともかく、アリザリン・クリムソンに関しては、キナクリドン系の顔料を使った代替色を使用すれば良いでしょう。
ちなみに、ターレンスのレンブラント水彩絵の具の資料に因ると、耐光性のよいものは、美術館の照明下で150年、やや低い物でも75年、アリザリン系でも25年の耐光性があるとしています。

また、顔料ではなく染料を用いたカラーインクなどは耐光性が劣りますので、使用しない方が無難です。
学童用の絵の具やデザイン原稿用のポスターカラーなどは、長期保存を考慮していないので、色の因っては、同様の物があると考えた方が良いでしょう。

水彩画の保存は、直射日光は避けるべきです。(これは、水彩画に限った事ではありませんが)紫外線から絵を守るUVカットのカバーグラスを使用して額装すると軽減されます。

また、顔料に因っては、カドミウム・レッド、カドミウム・イエローなどのカドミウム系のものは、耐湿性が劣ります。
高湿度の場所での保管は避けましょう。


フィクサチーフに関しては、効果は期待出来ませんし、絵の質感が変わってしまうので避けた方が良いでしょう。

ホルベインから、コート剤として、次の物があります。
しかし、他の有名メーカで、そのような物を出しているのを見た事はありません。
効果の程がどの程度の物なのか判りませんが、興味があるなら試してみても良いでしょう。

水彩画 保護ワニス <防カビスプレー>
UVグロス バーニッシュ <つやあり耐光ワニス><つや消し耐光ワニス>
http://www.holbein-works.co.jp/0427.html
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この回答へのお礼

事細かに書いて頂き、ありがとうございました^^
質問以外に知りたかったことも書いてあったので
大変勉強になりました。
条件が揃えば150年も持つんですね!驚きました!!

お礼日時:2007/05/21 21:12

フキサチーフは鉛筆・木炭・コンテ・パステル等を画面に定着させるのに使いますので、水彩絵の具の作品には多分効果を発揮されないと思います。

一般的な水彩画の保存には、基本的に直射日光を避け、額等に入れておけば変色の心配はそれほど無いと思います。
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この回答へのお礼

迅速な回答、ありがとうございました!
水彩にフキサチーフは必要ないんですね^^

お礼日時:2007/05/21 21:07

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