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クラシック音楽は一般に西洋の芸術音楽のことを指すらしいが、なぜ西洋の音楽だけをさすようになったのでしょうか?

A 回答 (3件)

もともと西洋では学問を理論化、体系化することが多く、それは、キリスト教の論理やユークリッドの幾何学や、それらに影響され、そういう精緻で厳密な理論を構築しようって性向があったわけです。



音楽も理論化体系化され、和声法、対位法といった作曲上の技法が確立されていきました。たぶん最初はキリスト教のミサで、聖句の掛け合いが、グレゴリオ聖歌のような単旋律、更に、オルガヌムと言われる、一つの旋律に別の旋律を加える手法が生まれ、それが対位法へ、さらに和声法へと発展していったのでしょう。

また、18世紀、19世紀は西欧に近代科学が著しく発達し、世界の文化の頂点にあるというような誤解が彼らの中に生まれ、それが有色人種の差別、帝国主義による植民地争奪、われわれが世界の覇者だという奢った態度として現れたのでしょう。

ですから、学問、文化面でも西洋音楽のみが文化の頂点にあり、日本の音楽文化など路傍の石同然に見捨てられていたわけです。

しかし、現在は違います。西洋音楽は近代以降、無調性へと突入し、先ほど挙げた音楽の基礎理論体系を自ら破壊してしまうのです。そしてその後は、破壊するものがなくなり、ついには各国の伝統音楽へと回帰してしまうのです。

日本の作曲家で言えば、武満徹さんの和楽器を使った「ノヴェンバーステップ」黛敏郎さんの「涅槃交響曲」など。ポピュラー界でも中国の楽器二胡や日本の三味線が人気で、普通に楽器店で売られていますよね。こういう古典楽器は、その文化で育った人々が安らぐのか、ヒーリングミュージックによく取り入れられています。

現在は「クラシック音楽」を西洋古典音楽、あるいは西洋の正統な学問的音楽のこととして、歌舞伎や長唄などの日本の伝統音楽は「日本音楽」とするのが一般的です。「邦楽」とすると、ポップスの邦楽、洋楽と混同してしまうため、そのように表記します。
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クラシックという言葉は、「古典的」という意味で、もともと狭義ではウィーン古典派(18C~19Cのウィーンが中心、形式の均整が特徴でハイドン、モーツァルト、ベートーベンがその主な作曲家)をさす言葉のようです。


そこからいつの間にか意味が広がり、それ以前のバロック音楽(ヘンデル等)から、その後の古典派の流れをくむロマン主義(ブラームス等)、近代(ドビュッシー等)くらいまでの音楽をクラシックと一般的に呼ぶようになったようです。
今でこそアジアでもこれらの流れの音楽はなじんできていますけれども、もともとが“ウィーン”起源のもので、20C中ごろまでは主にヨーロッパを土壌として発達を遂げてきたわけですから、クラシック=西洋の音楽、というイメージになってしまうのでしょう。今では、ヨーロッパ以外でも活躍している人はたくさんいますが、生まれはヨーロッパ、のものなので…
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クラシックって言葉が西洋の言葉だからではないでしょうか

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