No.3ベストアンサー
- 回答日時:
みたび rei00 です。
メルクジャパンの「薄層クロマトグラフィー用呈色試薬」と言う冊子がありましたので調べてみました。
これによると,「ブロモクレゾールグリーン試薬」は, ブロモクレゾールグリーンのエタノール溶液に 0.1 M の NaOH を青色を呈するまで加えて作製するようです。
ですので,カルボン酸が存在しない部分では青色を呈し,カルボン酸のスポット部分ではアルカリが中和されて黄色を呈するはずです。
参考文献として,「F. Bryant, B. T. Overell, Biochem. et biophys. Acta, 10, 471 (1953)」が挙がっています。
回答ありがとうございます。行き違いになってしまったようですが・・・
やはりカルボン酸の呈色試薬だったのですね・・・
参考文献を当たって見ます。
どうもありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
rei00 です。
補足拝見しました,が・・・。> 対象となる物質中のカルボキシル基とBCGがどのように
> 反応して呈色が起こるのか知りたいのです。
対象となる物質中のカルボキシル基とBCGが反応していると考えるのは何故でしょうか?
カルボキシル基を持つという事は酸ですよね。でしたら,化合物のある局部では酸性になっているはずです。濃度にもよりますが,酢酸でおよそ pH 3 位の酸性を示しますから,その化合物の存在する部分も pH ≒ 3 になっていると考えられます。
化合物の存在しない部分では中性でしょうから pH ≒ 7 ですね。
この pH 値をBCGの色で見ると,化合物のある部分(pH ≒ 3)では黄色,化合物の存在しない部分(pH ≒ 7)では青色になって,化合物部分がスポットとして検出できます。
いかがでしょうか。呈色の様子は違いますか?
この回答への補足
重ねて回答ありがとうございます。
まず、対象となる物質中のカルボキシル基とBCGが反応していると考えたのは、
TLCの解説書に、カルボン酸を検出するための有機発色試薬の例として
BCGが挙げられていたためです。
ブロモクレゾールグリーンがpH指示薬であることから、別にカルボン酸では
なくても酸性であれば発色すると思うのですが、カルボン酸特異的な発色
試薬として(はっきりそう書いてあるわけではないのですが、ニュアンス
として)紹介されている以上、おそらくカルボキシル基と反応するのでは
ないかと考えたのです。
試薬の使い方に、「80%メタノール水溶液に0.3%を溶解し、30%NaOHを
数滴加える」とあり、これをTLCプレートに吹き付けるとあるので、
もしかしたらこれがカルボキシル基との反応に関係があるのかもしれません。
(化学には疎いので、全然関係ないのかもしれませんが。)
ちなみに、これをプレートに吹き付けると、「黄色地に緑色」のスポット
になるのだそうですが、実際にやったことはないので、なんとも
いえませんが・・・
もし何かご存知でしたら、回答よろしくお願いします。
No.1
- 回答日時:
「ブロモクレゾールグリーン(BCG,bromocrezol green)」は pH 指示薬です。
変色域は 3.8~5.4 で,酸性側で黄色を呈し,塩基性側で青色を呈します。
構造は下記サイト(ChemFinder.Com)で検索して下さい。塩基性になると,フェノール基がフェノキシド・アニオンになる事で,ケトン型への変換が起こり,それに伴ってベンジリックな位置の「C-O結合」が切れます。その結果,全てのベンゼン環が共役する事になり,色が変化します。
参考URL:http://chemfinder.cambridgesoft.com/
この回答への補足
回答ありがとうございます。
ChemFinder.Comの情報ありがとうございます。有効に
活用させていただきたいと思います。
質問に少し補足をさせていただきます。
実は、TLCで展開したスポットについて、カルボン酸を
選択的に発色させる試薬としてBCGが挙げられているのですが、
対象となる物質中のカルボキシル基とBCGが
どのように反応して呈色が起こるのか知りたいのです。
詳しい作用機序をご存知の方、あるいは解説をしてある
サイトなどをご存知の方がいらっしゃいましたら、
よろしくお願いします。
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