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以前読んだ本の中で照会されていたエピソードなのですが、もう一度読み返したいと思っているのですが、タイトルとか著者とかが判らずに困っています。心当たりの方、是非お願いします。

大変うろ覚えなのですが、、、、
ジャンル的には日本人について書かれた本だったと思います。日本再発見的な本だったと思います。日本人の表情は外国人には読み取りにくいということの事例として次のエピソードを紹介してありました。

■エピソード1
戦死した息子を持つ一人の日本の婦人が男性を訪ねてきて息子の思い出などを語ります。その後に外国の婦人が二人(仮に婦人Aと婦人Bとします)がやってきて、一緒に日本の婦人の話を聞いています。
その後話を終えた日本の婦人が帰った後、婦人Aが「なんてあの日本人は冷酷な人なのだ!自分の一人息子が死んだ事を無表情に話すなんて」と言い、それに対して婦人Bが「私は知っている。あの日本の婦人は気丈に振舞っていたが、ハンカチを握っていた手は堅く握り締められ、震えていた。彼女はとても哀しみに耐えていた」と言った。

■エピソード2
外国人男性が田舎道を馬で通っていて、下り坂の三叉路に差し掛かった。進行方向に荷台を押した農夫が遣って来ており、危うくぶつかりそうになり、この農夫に対して腹を立てていた。
その農夫は外国人に対して微笑をしているのを見てますます腹を立てた。この外国人は何故農夫があの時微笑をする農夫の表情が全く理解できずに居たが、後になって、農夫が自分に対して「自分は無事ですので、気に病まないでください」というメッセージをこめていたのではないかと思った。

この2つのエピソードは同じ本に紹介されていたのかどうかも覚えていたのですが、違う本だとしても同じジャンルの本だったと思います。
どなたが心当たりはありませんか?
よろしくお願いします。
出来ましたら、本のタイトルや著者について詳しい情報も教えていただけると嬉しいです。

A 回答 (1件)

引きあいに出されていたエピソードの、元の本ということだろうと判断し、


回答さし上げます。

◆エピソード1
芥川龍之介の短編『手巾(ハンケチ)』ではないかと思いました。
ただ、細部にあれこれ相違があるため、あるいは他の小説かエッセイなのかもしれません。

相違点:
息子は病死である。
婦人二人が議論しない。先生とそのアメリカ人の奥さんが賞賛しあう。
感情表現の技巧の一種と歪曲化されたように感じ、先生は苦い思いを味わう。
などです。

全文は青空文庫で読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/43_15 …


◆エピソード2
については、
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『日本人の微笑』でほぼ間違いないでしょう。

挙げてらっしゃる、自分に非があると認めた車夫の微笑のほかにも、
夫を亡くした女中さんの微笑、
恩義ある人から不当な扱いを受けた武士の微笑、
拝んでいるお地蔵様とそっくり同じ微笑をする子供など、
一読、忘れがたい印象を残すものばかりです。

日本人より日本をよく知っていた小泉八雲。
「この忘却をいつかは哀惜する日がくるでしょう」
彼の予言どおり、日本も遠くまで来た。

ところで、原文は英文のため、訳はいろいろありそう。
また、『日本人の微笑』そのものが、
「Glimpses of Unfamiliar Japan」
(日本の面影、知られざる日本の面影、日本瞥見記などと邦題。同じものです)
という大部の著作に収められた一編であることを付記しておきます。(全27章のうち第26章目)
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