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中学の国語の問題集をしていて、

それがどんなに小さなポジションであろうと、
人間は自分の居場所と存在意義が
はっきりわかる時に、納得するのだ。

という文の助詞の数を答える問題ですが、

問題集の解答では助詞の数は八つですが、自分では、

それ(が)どんな(に)小さなポジション(で)あろう(と)、
人間(は)自分(の)居場所(と)存在意義(が)
はっきりわかる時(に)、納得するのだ。

の九つだと思うのですが、
どれが助詞じゃないのでしょうか?
それとも、問題集の解答が間違っているのでしょうか?

A 回答 (3件)

 No.1です。


 ゆっくり回答する時間がなかったためと、中途半端に回答してかえって混乱させては悪いと思い、とりあえず「で」の方のみを指摘しましたが、「どんな(に)」の「に」も助詞ではなく、形容動詞の連用形活用語尾と考えることができます。
 というか、そう考えるのが一般的です。

 でも、そうすると9-2=7、ということで、これも問題集の解答と合わなくなります。

 実は、「どんな」を形容動詞の語幹ではなく、連体詞とする考え方があります。この場合は、「どんな(に)」の「に」を助詞とすることになるでしょう。質問者様がごらんになっている問題集はそういう扱いをしているのではないでしょうか。答えを間違えている可能性もなくはありませんが。

 いま、手元にある幾つかの文法教材を見ましたが、「こんな、そんな、あんな、どんな」に触れてあるものは(触れてないものも多いのです。)どれもこれらを形容動詞(の語幹)として説明していましたが、幾つか「テキストや参考書によっては連体詞としているものもある」というような但し書きの説明のあるものがありました。

 注意深い教材作成者なら、解釈の分かれるものの出題は避けるか、説明をした上で出題するかすると思います。
 たとえば、ご覧の問題集には「まとめのコーナー」というようなのはないでしょうか。あれば、そこに「どんな」の扱いについて書いてないでしょうか。

 とりあえずは、定期考査のことなどもありますから、学校の担当の国語の先生にお尋ねになり、その指示にしたがっておくのがよいと思います。

 言葉は文法(規則)が先にあってそれに基づいて作り出されたものではありません。人々が使っている言葉をなんとか規則的に説明しようとして文法が考え出されました。
 したがって、規則にあてはまらないものもけっこうあります。
 海にいるクジラを思い浮かべてみてください。魚のような姿をしていますが、哺乳類です。というか、現代人はそう考えています。でも昔、中国で漢字を考え出した人々は、これを「鯨」と魚偏の字で表しました。彼らが鯨を魚だと考えていたからでしょう。将来、科学が更に発達すると、鯨の分類上の位置付けが変わることだってあるかも知れません。
 あるいは、しばらく前に、冥王星が、惑星ではないということになり、「準惑星」として位置づけられるということもありました。
 言葉の中にも、文法を研究する学者たちがあれこれ考えてもどちらに分類したらいいかまだ結論がでていないものがあるのです。

 なお、断定の助動詞「だ」の連用形「で」に関しては、解釈の違いはありません。
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この回答へのお礼

そうだったんですか!
この問題集はどんなを連体詞として説明しているんですね。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2007/08/04 13:52

1)


「どんなに」は形容動詞「どんなだ」の連用形とされます。
なお、連体形は「どんなな」「どんな」の両形があります。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

2)
「ポジションであろう」の「で」は断定の助動詞「だ」の連用形です。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

3)
「納得するのだ」の「の」は準体助詞です。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

それ【が】どんなに小さなポジションであろう【と】、
人間【は】自分【の】居場所【と】存在意義【が】
はっきりわかる時【に】、納得する【の】だ。
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この回答へのお礼

大変丁寧に回答していただき丁寧な回答ありがとうございます。
とてもよくわかりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/04 14:01

 「ポジション(で)あろう」の「で」が断定の助動詞「だ」の連用形です。



 「大辞林」の「で(助動詞)」の項を見ますと、

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …



(助動)
断定の助動詞「だ」の連用形。連用中止法に用い、また、「ある」「ない」「あります」「ございます」などに続けて用いる。
〔補説〕 古語の断定の助動詞「なり」の連用形「に」に助詞「て」の付いた「にて」の転。中古末から中世へかけての成立
→だ(助動)

とあります。「~である」「~でない」「~であります」「~でございます」【など】の形になっていて、「で」以下の部分が「~」の部分に書かれている事柄を肯定(「である」等)もしくは否定(「ない」。もちろん【「ではありません」なども含まれます】。)している場合の「で」は断定の助動詞の連用形なのです。
 (※「である」「でない」……というときの「で」は断定の助動詞、と覚えておくのも一つの便法かと思います。)
 「~である」「~でない」などの「で」より後の部分を取ってしまって、「で」のところで文を終わるようにする(=「で」を終止形にする)と、「~だ」になります。

 ほえているのは犬(で)はなく、オオカミ(で)ある。

はそれぞれ、「ほえているのは犬(だ)。」「オオカミ(だ)。」となりますね。

 ご質問の例文は戦後に他の表現があって長いので、そのまま、

「それがどんなに小さなポジション(だ)。」

とすると違和感があると思いますが、「で」に直接関係ある部分だけを取り出して、

「これは小さなポジション(で)ある。」

という形にして考えてみると、「ある」を取って、

「これは小さなポジション(だ)。」

と変形できます。ご質問の例文の「で」もこれと同じ使い方であるわけです。

 なお、この質問のように自分の考え・答を示して質問してくれると、このサイトの規約に抵触せず、削除されてしまうこともないので、回答者としては安心して回答出来ます。
 好感の持てた質問でした。

参考URL:http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …
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この回答へのお礼

具体例まで出していただき、
とてもわかりやすかったです。

お礼日時:2007/08/04 14:06

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