アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

私が通ってる大学では、学部別に専任教員(教授・准教授・専任講師)の顔写真や学歴、専門領域などが掲載された小冊子が毎年配布されます。

各教員の学歴を見て思ったのですが、「●●大学大学院博士課程単位取得退学」という経歴の方が意外と多かったのが気になりました。せっかく単位を取ったのに博士課程の学位を取らずに退学してしまうのはもったいないような気がするのですが、先生方はなぜ「修了」ではなく「単位取得退学」という道を選ばれたのでしょうか?


詳しい方がいれば教えてください。

A 回答 (6件)

日本の大学では明治以来、博士の学位は(医学博士を例外として)、業績を十分に残した定年間近の大学教授にしか与えられないものでした。


しかし海外の大学、特にアメリカの大学では、博士の学位は研究者として自立できることを証明する免許証のようなものですので、日本の若手研究者が学位を持っていないのでは、国際的な研究協力ができないですし、競争相手として認めてもらえませんでした。
これに対応するために、1974年に学位規則(文部省規則)が改正され、博士の学位は「独創的研究によって新領域を開拓し、研究指導する能力」を証明するものから「自立して研究活動を行うに必要な高度の能力」を証明するものに代わりました。
実際に大学院(特に文系の大学院)がこの学位規則改正に沿って学位授与の基準を変えたのは、1991年の学位規則改正以降です。
つまり1991年以前に大学院博士課程を単位取得退学(満期退学)した文系の研究者は、大学院博士課程を優秀な成績で修えたとしても、博士学位の取得はありえなかったのです。
1991年の学位規則改正以降でも(現在でも)、文系の大学院における博士学位の授与数は非常に少なく、博士論文を書かないまま課程の単位だけを取得して退学することが当たり前になっています。
なお現在の課程博士は、満期退学して数年以内に博士論文を提出して論文審査に合格することで学位取得ができますので、最近満期退学した研究者は学位取得のための論文執筆中ということになります。現在の博士課程の制度で数年以内に学位取得できない人は、大学の研究者としては批判されても仕方ありません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>つまり1991年以前に大学院博士課程を単位取得退学(満期退学)した文系の研究者は、大学院博士課程を優秀な成績で修えたとしても、博士学位の取得はありえなかったのです


なるほど・・。昔の文系博士号は本当に大変だったんですね。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/29 22:05

単位取得退学というのは


無給の大学院生活に早々別れを告げ
単位だけ取得したあと(ここまではまじめに生活していれば可能)
働きながら学位取得を目指している人たちです(落語で言えば
まだ真打ちに上がっていない2枚目かな)

下の人も行ってますが 院生やっているときに
どこかの大学から働かながら学位とらないか
と声がかかったんでしょう
幸運な人たちかもしれません

学位取得はまじめだけじゃとれません
長年「単位取得退学」になっている人は,正真正銘の
うだつの上がらない人か効率の悪い人です.

「修了」は学位取得も終わった人です(要するに研究者として
お墨付きが付いた人.落語で言えば真打ちかなw)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

参考になりました。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/29 22:03

大学の教員で



「単位取得退学」になっているのは理系の場合

3年間の過程を学生で過ごす前に,
将来を嘱望されて他大学の先輩や大御所の先生などから,
働かないかと声がかかり,単位だけ終えて過程を中退し,
その他大学で働きながら,「最後の大仕事」の学位取得を
目指している若手研究者

と思ってください  OBのコネでその大学に引き抜かれた人が
多い感じがしますね 
別に怪しい経歴じゃありませんよ ごく普通の経歴です
    • good
    • 0
この回答へのお礼

理系でも普通にありうるんですね!回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/29 22:02

文系は「博士課程単位取得退学」はごく普通のことです 文系の学位取得は難しいということに尽きます 



理系の「単位取得退学」はまじめに単位を取り終わったけど,
研究はいまいち進みませんでしたとか,途中で企業に就職してしまったので学位は一時保留になりましたという場合です けっして「無断不登校で退学」になったわけじゃありません 研究はいまいち進みませんでしたといいう理由はいろいろあります.自分の想像力がなかった,ひどい指導教官の元についてうだつが上がらなかった,時間のかかる研究で限られた時間をオーバーしたなどです

「単位取得退学」で保留になったまま,企業で働きながら学位を取った人もいます.
    • good
    • 0
この回答へのお礼

参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/29 22:01

文系の場合、博士課程単位取得退学というのは普通ですよ。

理系の場合、博士課程の間に論文を書き、学位を取得(終了)するのが普通ですが、文系はそう簡単に学位が取れないのです(博士課程に在籍したから自動的に?学位が取れるということはないということ)。なぜ、と言われても「そういう習慣だから」としか、正直言いようがありません。

文系の場合、学位を取るためにオーバードクターで何年も大学に在籍するとか、大学で教員をしながら数冊の本を書き、その成果の上に学位論文を提出するというのが良くあるケースです。だから、40代でドクターを取得するというケースも普通にありますし、場合によったら学位を取得しないまま退官する、というのも、ままあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

自分は法学部なんですが、理系では博士課程在籍中に論文を完成させられて、文系ではなかなかそうもいかないんですか・・。確かに例の教員紹介小冊子に、博士号取得の年が書いてありますが、結構な年齢の先生なのに博士号取得が5,6年前って人も何人かいました。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/29 22:00

単に学位論文を書いていないだけでしょう。


在籍するだけで自動的にかけるものではありませんから。
理系であれば、要するに研究の成果が上がらなかったということでしょう。
文系であれば、その程度の若輩者では学位がもらえないような雰囲気のある大学院もあります。
理系でも大学によって学位取得の難易度に差はあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大学によって学位取得の難易度に差があるんですね・・。自分が通ってるところは法学部です。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/29 21:56

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!