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今たまたまNHKのテレビで、玄侑宗久さんの出ている番組を拝見したのですが、
仏教用語なのでしょうか?『此れあるとき彼あり』という、とても興味のある言葉が出てきました。
話の流れで、この言葉の意味はなんとなくわかるのですが、
つまり、『何かをしようとしても上手く行かない時。そういう時は別の道に進んで行くと、以前上手く行かなかったことが、不思議に上手く行くようになる』
ということで、だいたい宜しいでしょうか??
もし、もっと正式な意味などありましたら、是非教えてもらえませんか??
それと、どうして『此れ』や『彼』という言葉が出てくるのか、これも教えてもらえればとても助かります。
どうぞ宜しくお願い致します。

A 回答 (2件)

「此れ有れば彼有り、此れ生ずるが故に彼生ず。

此れ無ければ彼無し、此れ生ずるが故に彼生じ、此れ滅するが故に彼滅す」

出典を探したのですが、具体的な書名にまでいきつきませんでした。
この言葉は、『法句経』か何かの、初期仏教の経典に見られる言葉だったはずですが。

言葉の意味するところは、「ある条件が調うことによって成り立つ現象は、その条件が失われれば成り立たない(存在しない)」というような意味です。
すべてのものごとはさまざまな条件によって成り立っています。つまりはいろんな因縁の下にあるということで、何か一つの事柄だけで成り立っているわけではありません。

仏教の最初の講義でよく使われる譬えを一つ。

何かの植物を育てるとする。誰かが種を蒔かないと芽は出ない。種を蒔いても水をやらないと芽は出ない。種を蒔くにはまず土がいる。太陽の光もいる。それから、これが重要ですが、この蒔かれた種をほじくりかえす動物がいては芽は出ません。蒔かれた場所を踏み荒らす人間がいても芽は出ません。“誰も芽が出るのを邪魔しない”という要因も大きなものです。

そのテレビ番組を私も見ていましたが、玄侑さんがおっしゃっていたのは、玄侑さんにとって、「今の自分は、僧侶だけをやっていても成り立たず、小説家だけをやっていても成り立たない。その両方があってこその今の自分だ」というような意味合いだったと、私はそう思っています。

玄侑さんにとって、小説家になろうと、それだけに一所懸命になっていただけでは、種を蒔き水をやっただけの状態で、芽が出なかったわけです。仏教の修行、お寺の仕事が、それ以外の気候や土壌の条件の部分となり、小説家として成功すること(芽が出る条件)になったのでしょう。

“あの時があったから、今がある。今があるのはあの時があったから。”
そういう意味合いなのだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答、大変に有り難うございます。
これは、初期仏教の経典に出てくる言葉なのですか、相当に古い言葉なんですね~。

>『すべてのものごとはさまざまな条件によって成り立っています。つまりはいろんな因縁の下にあるということで、何か一つの事柄だけで成り立っているわけではありません。』

これは思い当たることがたくさんあります。言われてみてば、確かにそうですね。。。
物事は、たった1つの理由だけで、そうなるわけではないと、
改めてなるほどな~と、つくづく思いました。

その植物の例えも、とても分かりやすいですね。
土、水、太陽はもちろん必須だけれど、他は、それを取り巻く環境になりますか、、、
“誰も芽が出るのを邪魔しない”これもピッタリの言葉ですね。
玄侑さんにとっては、お寺の修行が良い環境(気候や土壌)になったということで、今までの人生にも、似たようなことがたくさんあります。

★“あの時があったから、今がある。今があるのはあの時があったから。”★

直ぐに回答を頂いた時点で、読んでいたのですが
返事が遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした!

たくさん調べてもらった上に、とても丁寧に回答を頂きまして、感謝、感謝です!!
Samantabhaさん、大変にどうも有り難うございました!!

お礼日時:2007/11/26 23:30

ANo.1です。


お恥ずかしい。一番肝心な“言葉”にミスを発見しました。
正しくは、

「此れ有れば彼有り、此れ生ずるが故に彼生ず。此れ無ければ彼無し、此れ滅するが故に彼滅す」

です。
「此れ生ずるが故に彼生じ、」が余計でしたので、削除してください(>_<)
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この回答へのお礼

わざわざ、どうも有り難うございます!
とても助かりました!!

お礼日時:2007/11/26 23:32

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