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南北問題の、、、、新国際経済秩序はどのような体制を目指したのか?教えてくださいっ!

A 回答 (1件)

とりあえず知ってることだけ書いておきます。




 新国際経済秩序 (NIEO : New International Economic Order)とは、
既存の世界経済秩序では南北間の経済格差の是正は不可能であるとして、
開発途上国の側から「既成秩序の変革」を求めて打ち出された概念です。
 1974年の第6回国連特別総会において「新国際経済秩序の樹立に関する
宣言」および行動計画が採択されました。内容としては、一次産品のカル
テル化、経済主権の強化、自立指向型工業化を3大柱とするものでした。
要するに、天然資源についての主権の確立と、不公正な既存の国際経済
体制(IMFやGATTなど)に代わる、途上国主導の新秩序の確立を目指して、
その前提となる「主権の平等」の概念を提起したわけです。
 NIEO構想の延長上には、「包括交渉(Global Negotiation)」の実現
がありました。それに向けて、1981年にメキシコのカンクンで初の南北
サミットが開催され、先進国8ヶ国、途上国14ヶ国の首脳が一堂に会し
ました。ところが、この会議のなかでも途上国間の経済各差(南南各差)
による利害対立が生まれ、途上国側は一致団結することができませんで
した。会議は難航し、結局、包括交渉早期開催の合意に達することがで
きなかった。
 しかも、この80年代には、世界的な経済不況とともに石油の供給が
過剰となり、石油が途上国側の交渉の決め手にならなくなってくるとい
う悪条件も重なります。さらに先進国において、サッチャー政権やレー
ガン政権といった新自由主義を唱える政権が相次ぎ、途上国には自助努
力を求め、経済協力に消極的な姿勢を見せるようになっていきます。
 いずれにしても、カンクン・サミットで包括交渉の開催に至らなかっ
たことは、途上国側に失望感を抱かせることとなり、以降、NIEOや
包括交渉のことは殆ど語られなくなってしまいました。
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