プロが教えるわが家の防犯対策術!

管楽器を演奏しているものです。
弦楽器用の楽譜を作りたいのですが、経験がないので教えてください。
ヴィオラに重音を入れたいのですが、当然2本の弦を弾くために、例えば1本の弦でしか出せない音の組合せはNGですよね?
それから例え2本の弦で出せても、ポジションが大きく離れていると、同時に出せないのかな、、など、推測するのですが、
実際はどのような組合せが一般的なのでしょうか?
例えばA線とG線で弾く音の組合せでも大丈夫なのでしょうか?
隣り合う2本の線を弾くのにも、ポジションの関係などで演奏不可能な取り合わせはあるのでしょうか?
内容は、リズムの後打ちです。
(ズンチャッチャ…の「チャッチャ」の部分)
こちらの無知の為、お恥ずかしい質問で申し訳ありませんが、
どなたかお詳しい方、教えていただければとても嬉しいです。
ありがとうございます。

A 回答 (2件)

チェロ奏者・作曲家です。


基本的理論は簡単です。
2重音の場合。 ビオラで言えば上の音が開放のG以下の2重音は不可能。基本的には4本ある開放弦を出来るだけ使う。ご質問を読むとある程度和声的に型にはまった音楽(バッテリーとフランスでは言いますが)のようなのでシャープ、フラット4つ位の調性までなら和声配置を上手く考えれば開放弦をかなり使えます。技術的にはチェロも含め5度調弦の弦楽器では、3度、6度は長短に関わらず大丈夫です。長2度とオクターブ、短7度と長3度も同じ指の形ですので可能です。完全、増減4、5度も乱用を避ければ問題ありません。短2度、長7度も勿論可能ですが作曲上の強い必然性が無い限り、あまりお勧めは出来ません。いずれにしても、ソロの曲では無い限り、重音の乱用は禁物です。 モーツァルト、ハイドンなどの弦四重奏曲などを参考になさるといいでしょう。

参考例として、下からG,C,E と言う和音を鳴らす場合、2パートに分けた(又はセカンドバイオリンと)ビオラが下のG,C、上のパートがEとするとせっかくの開放弦をつぶします。この場合、G,Eを一つのパート、もう一つがCとやると非常に良く響きます。ビオラが一人の場合はバスにCがある場合はG,EだけでOK。転回形の場合はそれぞれの理論に従って省略します。

3音以上は話が複雑になりますが、典型的な形はC,G,Eと言った5度と6度の組み合わせ。(これに更に上のCも加えて4重音もできます)下の5度は開放でなくてもOKです。もう一つは最高音を開放弦に持ってきた3和音の第一転回形。Fis,A,Dのような。この辺はバッハの無伴奏とかが参考になるかも知れません。

但し、単純な伴奏形に3、4音以上はあまり向きません。いずれにしても曲の性質如何ですが。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

とてもわかりやすいご回答をいただき、ありがとうございます。
なるほど、なるほどと思いながら拝読いたしました。
重音を使うとすれば、開放弦をなるべく使った音でよく考えて作ってみようと思います。3音以上は用いない予定です。
モーツァルト、ハイドンなども聞いて、参考にしたいと思います。

ご回答いただいた方はどなた様もですが、通常ならばとても意見をいただけるような関係を持てなかったであろう、すばらしい方々からご意見をいただけて、本当に感激、恐縮しております。
実際のご回答だけでなく、このような縁が持てたことにも、心から感謝しております。本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/04/26 11:47

こんにちは!


作曲をさせていただいている専門家です。
私は超絶技巧だとわかっていても練習さえすればできそうなら要求します。
しかし本来ビオラなどの弦楽器は単音を出すことが前提なので、二人以上いるならビオラ1とビオラ2とかに分けてしまいますね・・・。
もしその音を出すための格好がおかしかったり、あまりにも苦しくて音がかすれてしまうようでしたら単音で我慢するしかないのでは?と思いました。
具体的な音がかかれていないのでなんとも言えませんが、作曲家ならば当然楽器の特徴については詳しいでしょうからあなたも最悪バイオリンの音階程度は弾くことができますよね?でしたら頭の中でできるかどうか考えて見てください。できそうですか?無理ですか?
どうしてもそれができないのであれば、きっと作曲されているのですから、きっとその曲を弾く楽団員の人がいると思うのでどこの楽団員の人に相談してみてはいかがでしょうか。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しくご説明くださって、ありがとうございます。
残念ながら周りに相談できる奏者がいなかったもので、大変助かりました。
弦楽4重奏の編成ですが、「作曲者ならば当然…」というコメントに対しては、自分は胸を張って答える知識や心構えを持っておらず、恥ずかしくなりました。
自分の手に持って実際弾いてみて、というのは確かに一番確実ですし、作曲者(ただのしがない個人アレンジャーですが)たる者、せめてそれ位の細やかな感覚で各楽器の事に目を配り、楽譜を書くべき、という初歩的な戒めをいただいた気がして、身が引き締まる思いがいたしました。
これからは楽譜を描く際は、その楽器の特質をもっとよく考えながら描こうと思います。貴重なコメントをいただき、本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/04/25 07:03

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!