No.1
- 回答日時:
上海生まれの上海育ちは、他の中国人と少し違います。
上海人としてのアイデンティティと言ったらよいでしょうか?
異質な文化と歴史の中で育ち、確かに欧米志向がある方もいます。
ただ、だからといって、民主主義の旗の下に独立まで考えている方は、やはりマイノリティというべきでしょう。
確かに、周辺に外資系企業が散見され、中国における株取引の中心ではあります。
とは言っても、一国たり得るほどの経済力があるとは、今のところ思え思えません。
もし、簡単にそれが出来るなら、1997年に香港は独立していたはずです。
香港人は、上海人と比較にならないくらい、政治的に中国と距離を置いて来ました。
結局、一国二制度という、ややイビツな体制で、今は中国の中にいます。
15~20年前の香港は、自由と繁栄があふれんばかりの国でした。
どちらかと言えば、台湾人を田舎者と称し、中国人は労働者くらいにしか思っていませんでした。
現在は、何かが違ってきています。
台湾人に対してはあまり変わらないように見えますが、中国人に対しては、やはり媚びている部分が垣間見えます。
「この変わり身の早さそのものが、香港人も中国人であることの証明だ。」という友人もいます。
しかし、イギリスが、約束を守って返還したのだからやむを得ないでしょう。
何処の世界も、「部下は上司を選べない」のです。
そして、何より、多くの外資系企業の中国移転がありました。
香港の人件費が上がるにつれて、日系企業の多くも、その安い人件費のために次々と中国工場を稼働させました。
今、香港に残っているのは、日本人の変わりに多くなった中国人観光客相手のビジネスと、各種部品調達ルートとしてのビジネスです。
1995年頃までは、部品調達と同時に、香港でもかなりの電子機器の製造をしていました。
今は昔の話です。
さて、上海の独立とアメリカの軍事介入は、やや現実的ではないように思いますが、「広東省の独立」ならどうでしょう。
中国のGDPの65%は広東省が占めています。
GDPの伸び率=経済成長率なので、広東省の成長が実質的には中国の成長になっているのです。
トウ(漢字フォントがない?)小平が、開放経済政策で最も力を入れたのが、シンセンを中心とした広東省でした。
今ぐらいの時期に、飛行機で北京からシンセンに飛ぶと、中国も北と南の違いがよくわかります。
それまで赤茶色だった大地は、広東省に入った途端、緑の大地に変わります。
水と緑はもちろんですが、、香港を起点として、たくさんの工場を受け入れてきたシンセン市と東莞市、広州市があります。
気候風土と水は、工場にとっても重要な要素です。
これに対して北京から北は、「そういうところが好きだ」という方にも、「時期を選んで行く」ことを進めるような場所です。
売れない旅役者のような仕事をしていますので、地方周りも随分しました。
上海へ、2泊3日で3万円くらいのツアーもあります。
百聞は一見にしかず、一度行ってみては如何でしょうか?
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>この話はやはりデタラメですか?教えてください。
デタラメというか、一種の世相を表した噺ですね。
「アメリカが風邪をひくと、日本がクシャミする」という噺と同じです。
上海は、日中戦争以前から西欧各国の租借地として清王朝の影響力が及ばない地域でした。
ですから、今でも当時の高層ビルが多いですよね。
まだまだ旧フランス・ドイツ・イギリスなどの町並みの雰囲気が残ってますよ。
上海に初めて行ったのは25年前ですが、ここは中国か?と思った次第です。(個人での行動は、制限がありましたが)
同時に、上海市民は「中国共産党支配化に入る前から、西欧文化・思想」の知識がありました。
ですから、以前から「上海が民主主義を望んでいて・・・」の噺があるのです。
然しながら、一党独裁下での偏った思想・教育を受けた人達が増えるに従って(既に)過去の話になりつつあります。
数年前の中国政府公認反日暴動を見れば、よく理解出来ます。
本当に民主主義を求める人達は、海外に移住しています。
香港が中国に返還された時も、多くの人が脱出しています。
海外からの放送(ニュース・娯楽)も検閲を受け、インターネットでさえ検閲を受けています。
「世界で聖火リレーは熱烈に歓迎され、大成功だった」との国内向け報道、国内でインターネットから「チベット検索」をすると共産党見解・チベット自治区見解しかヒットしません。
チベット亡命政府など共産党に反する見解を述べるHPは見る事が出来ません。
(アメリカ国防省の発表では、30万人以上の担当者が検閲しているとの事)
こういう状況で、上海の人達が民主主義を望んでいると思いますか?
偏った民族主義・イデオロギーの下で、民主主義を望んでいる人は少数になっているようです。
彼らは、民主主義よりも経済的自由主義を望んでいるようですよ。
No.5
- 回答日時:
中国に社会主義なんてありません。
あるのは、国家資本主義を軸にした混合経済体制です。
社会主義をあえて翻訳すれば、共産党一党独裁と言う意味ぐらいしかないんです。
では、共産党とは?答えは、名前だけ共産党で、今は台湾に逃れた中国国民党とおなじ。違いはシンボルカラーの違いだけです。
だから、平気で第3次国共合作なんて言えるんです。
地方によって利害の違いはあるかもしれませんが、台湾(既に独立状態)や少数民族を除けば、独立や分裂の可能性はないでしょう。
そもそも、どの地方も共産党しか有力な政治勢力はないし、旧ソ連みたいに共産党そのものが分裂する危険性も非常に少なく、さらに軍隊だって天安門事件以来、分派行動を制限されています。
どいうことで、そのお話はデタラメです。
そういう話は、天安門事件以前=1980年代にはやったお話です。
当時は、広東省が話題でしたが。。。
No.6
- 回答日時:
清王朝が滅んだあと、中国共産党が統一を実現するまでは中国はばらばらの状態でした(下のURL)。
中華民国は?という話になるのですが、中華民国は力が弱すぎて地方どころか上海と北京を同時に支配できた時期も少なかったりします。地方は軍閥(近代武装をした戦国大名のようなもの)が支配していました。
この状態が再現するのであれば、分裂、対立もあるでしょう。中国政府が国際的に大問題になるまでチベット問題に強硬な姿勢を貫いていたのは、政治家、国民にこれだけ経済発展したのだからありえないだろうと思いつつも、やはり国の分裂が心配、という心理があるのではないかと思います。ただ、民主主義対社会主義というのはありえないですね。建前で民主主義、社会主義を名乗る政治勢力同士の争いは生じるかもしれませんが。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F: …
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