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タイトル通り、「共産主義」と「社会主義」とでは何が違うのでしょうか?
何分、頭は賢い方ではありませんので、どうぞ分かりやすいご説明をよろしくお願い致します。

A 回答 (5件)

中国ですが、依然として「共産主義国家」です。


(共産党の一党独裁体制です)

ではなぜ、資本主義国家のようなのか。

それは、ちょっと強引ですが、「経済発展を取り入れつつ、より理想の共産主義体制に近づいてゆく」と言うのが共産党の理論だからです。

以前(毛沢東時代など)は「理論」のみを追い求めて、共産主義体制を目指していたので、国民も困窮し、経済的にズタぼろになった時代がありました。
その反省も踏まえて、資本主義的手法を取り入れ、経済発展を目指すようになったのです。

しかし、究極に目指すところはマルクス主義の社会主義、共産主義であることに変わりは無く、その「手段」としての経済発展、というのが彼らの理論です。

ですので、資本主義国家のような言論の自由も一部ありませんし、党本部の組織が自治体や企業の内部にまであります。
また、権力維持のため、共産党がいかに素晴らしい党であり、その党員がいかに尊敬されるべき人間であるか教育します。

当然、資本主義=貧富の格差、ということが問題となって生まれた社会主義思想です。共産主義を詠っている中国が経済発展することによって貧富の差が生まれたのでは矛盾してしまう。
そのため、中国ではそのような差が生まれないように政治的配慮もしています(実際の効果は分かりません)。

また、中国は共産主義の崩壊をいくつか見ています。それらは全て民の貧困と共産党への恐怖心、不信感が原因でした。
それらを払拭するためにも、経済的に豊かになり、国民生活のレベルが上がるということも、不満を党に向けない重要な要因でもあるのです。

マルクス主義を標榜しつつ、国家が崩壊しないための現実的な手段として、経済発展という道を中国(共産党)が選んだ、ともいえます。
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強いて言えば「社会主義」の辿り着くべき理想が「共産主義」ということになるようです。


元々「社会主義」は「資本主義」の矛盾と不条理さに疑念を抱いた人達が考えた社会のあり方。つまり一部の金持ちや権力者のために多くの一般市民が労働者として働き、その利益は働きもしないその一部の金持ちや権力者(=雇用主・資本家)のものとなる。汗水垂らして働いた一般市民(使用人・労働者)には僅かな賃金が与えられるだけ。このように「資本主義」社会では人間が搾取する側とされる側と分けられてしまう(=階級ができてしまう)。そんな資本主義社会への不満と不公平さを訴えたのが「社会主義」でした。
色々な人が色々な方法で「資本主義」を批判して「社会主義」を訴えましたが、19世紀のドイツ人、マルクスが特に有名です。彼が言うには…労働運動を起こして階級による不平等を解決し、みんなで生産(役割・仕事)を分け合い、それに応じて、得た利益をみんなで分配しよう、そうすればみんなが幸せに暮らせる社会ができるだろう、とのことでした。これが「社会主義」で、更に極端にして「一切のものが社会全体のもので個人が私有することは認めず、全てを平等に分け合う」というのが共産主義です。
マルクスは資本主義を経験して社会全体が豊かになったら、社会主義を取り入れてその豊かさを分け合い、最後は共産主義になればいいという“段階的な発展”を訴えましたが、近代化に遅れをとったソビエトや嘗ての中国は豊かさがない状態でいきなり「共産主義」を目指しました。その結果、人々の労働意欲は薄れ(一生懸命働いても怠けても取り分は一緒なので)、それを克服するために権力と恐怖が用いられました。国家の権力で人々を支配し、働かせ、逆らうものには罰。当然、自由もなくなり窮屈な社会になります。「共産主義」の印象が悪い一因です。
 このような歴史を振り返ると、社会主義は穏やかなもので共産主義は極端なものという捉え方でいいと思います。ただ、他の回答者の方々も仰るように今日の社会において一般的・現実的には大きな違いはありませんし、専門家の間でも色々な考えがあるみたいです。
 また、単に税金が高い替わりに社会保障や福祉が充実している国を“社会主義的”ということもあるようで…終身雇用制が確保され、各産業が政府に保護されて、年金制度がしっかりしていた一昔前の日本を「社会主義」と呼んでいた人もいるとのことです。まあ、税金が高い割に社会保障や福祉が充実していない今の日本は何なのかとも思わないこともないのですが(笑)

長くなってしまいましたが…資本主義や個人主義と対極にあるのが共産主義で、その双方の要素が混じった中間的なものが社会主義(ただ、一般には共産主義の要素が強いので中間ともいえないけど)と解釈して差し支えないと思います。勿論、社会学や経済学、その他専門の世界ではこんなに簡単に分類しては怒られると思いますが…。
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私の理解する範囲です。



共産主義は、全ての財産の共有を目指す考え方。
社会主義は、生産財のみの共有を目指す考え方と理解しています。

つまり、同じ労働に対して、同じ報酬を得る事のみを目的としたのが社会主義で、社会主義の場合、自分の収入をどのように使うかは個人の自由となります。
自分の収入を、贅沢な食事に使う事も可能ですし、食事を犠牲にして広い家に住む事も可能です。
そのため、ギャンブルや分不相応な買い物などで、困窮する事もありえます。

共産主義の場合、消費財も共有となります。
そのため、皆同じ食事をし、同じ家に住み、同じ衣服を着ることになります。
だれかだけが、特別な待遇という事は、原則ありません。
消費方法が限られるため、特定の人が困窮化する事はありえません。
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この回答へのお礼

とても分かりやすいご回答有難うございました!
ちなみに共産主義国である中国では、共産主義に見られる財産の共有など見られず、おのおの好きなものを食べて好きなところに住んでおり、資本主義国となんら変わらない様に見えるのですが、中国は現在資本主義国になっているのでしょうか?

お礼日時:2007/01/29 15:54

これ、アカデミックな話じゃないですよね。

であれば、「たいした違いはない」ということでいいと思います。しいていえば、「共産主義」Communism、しばしば「原始共産主義」などと使われ一切の私有を認めない、「社会主義」Socialism、一部私有を認める、ということになりますが、現実には一切の私有を認めないなどありえないわけで、程度問題となります。
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同じです。


ひよことニワトリの違いです。

研究者でなければ、同じだとしてもなにも困ることはありません。
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