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シロウトの経済談義ででてきた疑問なのですが、

投機資本(マネー)が世界中から資本を吸い上げる。
→金持ちは、より金持ちになる。(資本が自己増殖する。)
→いずれ世界中の値札の合計よりも、世界一金持ちの一人の銀行残高が上回る。
→イッセーノで世界中のモノ(価格のあるもの全て)を彼が買い取る。
→ ・・・

こんなストーリーは、ありえるのでしょうか?
投機マネーとか金融、中央銀行の発行額などたいした知識の
ないもの同士の話だったので、とても抽象的ですが、
こんな世界経済の終焉はありえるのか、
あるいは、根本的に間違った条件がどこなのか
お時間があれば、教えてください。

A 回答 (6件)

 経済は基本的には物々交換の世界で、貨幣と言うのは具体的なものとか企業の所有権(株式)とかと引き換えることができる交換券にすぎません。

「世界中のものが一人の手に渡って、それを転売する予定もない。」というのであれば、交換券の価値はその後0になりますので、誰もその人に値札どおりにモノを売ろうとしないでしょう。まあ、店頭に並んでいるような商品なら値札どおり売らざるを得ないかもしれませんが、サービスとか時価の物であれば幾らでも売り惜しみができます。

 あと、当然の事ながら混乱を理由に取引は断られます。単純にいうと、「父の日とかに子供がお父さんにプレゼントする『肩たたき券(5分)』をお父さんが溜め込んでおいて、100枚くらい一度に使おうとするとどうなるか。」というような話が世界経済で発生するわけです。「朝から晩まで肩たたきなんてできないよ~」と子供は叫ぶでしょうし(=世界経済は混乱)。お母さんは「子供のやってる事に対して大人気ない」と憤慨し(国や財界とその資本家との関係悪化)、喧嘩(=戦争)になるかもしれませんよね。お父さんが「約束は約束だ(=債務は履行すべきだ)」とねちねちと主張を続けると家庭崩壊(=世界経済システムの破綻)の危険もありますから世界経済の終焉の可能性という質問者さんの指摘は間違いではないですが、普通はそんなことで経済を終わらせないように努力がなされるはずです。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。肩たたき券の喩えは、よーくわかります。
 肩たたきのかわりに「金塊と換えますよ」といってたのが昔のアメリカの金本位制と理解してよろしいでしょうか。

 経済の基本は物々交換という原理は、わかるのですが、それと投機マネーが世界を支配するという構造が、イマイチ理解できません。
 支配されるんなら規制しないといけないんでないの? という疑問が沸いたのですが、上手く質問にできず、妄想ストーリーを展開してしまいました。。。

 投機マネーっつのは、どんなイメージで理解すればよいのでしょうか。
(質問返しで申し訳ありません。)

お礼日時:2008/06/22 15:59

No.1です。



 投機マネーの総額を問題視されているようですが、投機マネーっておもいっきりレバレッチがかかっていますから、額を問題視しても意味がありませんよ。(さらに額が単純な決済額の合計だと、重複が多すぎてまったく意味を成しません。100兆円でも100回取引すれば1京円)

 商品先物の世界なら1万倍のレバレッチが掛けられる物もありますし、最近流行のFX(外国為替証拠金取引)でも、400倍のレバレッチを許容する所があります。
 ビル・ゲイツが資産の全部をアルミニウムやゴムの商品先物に投入すれば、現在の投機マネーの数倍程度の相場を、彼1人で張れる事に成ります。(損失を出す確立が高すぎて何の意味もありませんが…。)
 ちなみに、世界には資産が1兆円(1万倍のレバレッチをかければ1京円の相場が張れる)を超える人は2007年で67人(フォーブス誌によると)も居ます。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/2007%E5%B9%B4%E5%BA …

 それに投機を毛嫌いする人も多いのですが、「投機は市場に一定の流通性を常に確保する」と言う、極めて重要な役割があります。

> 信用創造があって個人の預金残額など通貨全体のうちで微々たるものだ。発券銀行以外の銀行もお金を再生産しているようなものと理解してよろしいのでしょうか。
 別に銀行が増やす訳では有りませんが(実際にこの概念を存立されているのは債務者と債権者間の信用です)、流通量の確保に一役買っているの事実です。
 経済が良好であれば、一個人の口座残高は流通額からするとホンの一部となる筈です。(全預金者の口座残高は、その時点で既に信用創造の影響を受けていますから、預金者全員がお金を下ろそうとしても物理的に不可能なので「取り付け騒ぎ」が起こる。)

>> 我々が銀行に金を預ける事が世界征服といかないまでも、原油や穀物の値段の高騰を導いてしまっているという事になります。
>そんな理不尽な!!
>銀行は本来の金融という使命よりも、巨大資本として投機に加担し金儲けに奔走してるだけにしか見えませんし
 質問者さんが年金や預金利息を要らないと言うならともかく、欲しいですよね?
 日本国内で長くゼロ金利状態でしたから、全部とは言わないまでも数百兆を超える国民財産の何割かは各種の投資会社に預けられ、その会社が数十倍、数百倍といったレバレッチを掛けて、年金や預金利息の為に運用している訳です。効率が良いとは言えませんが恩恵は日本人のほぼ全員が受けています。(日本以外の国は日本以上に積極的に参加)

 あと、投機筋を昨今の物価高に結びつける方も多くいらっしゃるようですが、現物の物価高の最大の問題は、BRICsなど新興国(中国やインドのように10億を筆頭に人口大国)の発展が最大の原因です。中国やインドの一部だけが豊かに成ってだけでも、先進国の人口が数倍に膨れ上がる訳ですから、需要が数倍になれば供給に対する支払額も理論上は数倍に向かうのは当然です。

 また投機は、参加者間でのゼロサムゲーム(投機参加者で利益を奪い合い、損失を押し付けあう)です。投機が現実世界の不況の切っ掛けになる事は有りますが、不況が発生したのはあくまで、現実世界に不況となる原因がちゃんと有るからです。(現実世界にちゃんとした理由があるからこそ、投機筋が暴走出来る余地が発生するのです。)
 たまに忘れている方もいらっしゃいますが、投機筋は原油が値上げしようが、値下げしようが利益を得るチャンスである事にはまったく違いありません。

 しかも、投機のみが原因であれば、2004年の日銀介入(1日1兆円クラスの介入を30数日間継続(32兆円使用)し、一説によるとヘッジファンド2000社を倒産させたとか。)の様に簡単に投機筋のみを牽制・規制すれば事が済みます。(ちなみにこの時の介入で得たドルは、米国債購入に当てられ毎年膨大な利息を日本に与えてくれてます。)
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%82%E5%A0%B4% …

 根本的に、BRICsの経済発展で得た資金で各地の資源の買いあさりを、日本やアメリカ等の国が掣肘する事が出来ない(ロシアも・中国・インド共に核保有国ですから軍事的圧力は出来ない)ことが、問題の根幹です。(供給を増やすか、消費を節約するかしかない訳です…。)
 また、だからこそ投機筋が安心して原油などの先物価格(産出国では未だに1ガロン20ドル程度とか)の釣り上げを実行できるのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。だんだん難しくなりますが、以下のような理解でよいでしょうか。
・投機マネーの額でびっくりするが、実態の金額ではないので心配しなくて良い。
・投機マネーは、先物の世界で勝ち負けがあり、実体経済には直接的な不利益は及ぼさない。
・預金を含め、金利を悪者と見てはいけない。政府も制御不能なものではない。
・今の原油高騰の主因は、新興国の資源需要によるものである。

 最後の一文を含め、問題は需給関係にあり、石油高騰は仕方なく適正価格であるとするならば、
サウジの増産約束は、焼け石に水程度の供給約束でしかないという理解でよいですか。

一生懸命考えてこの程度なので、これ以上はムリとのご指摘でも結構です。
シロウトにつき合わせ時間をとらせてスミマセン。

お礼日時:2008/06/24 06:43

No.3です。


間違いがあったので、訂正します。
>投機マネーの総額が4京5000兆円だとか

今終了したNHKの番組では、1京7000兆円と言っていましたから、「たかじん」の方は聞き間違いのようです。それにしても莫大であることに違いはありません。想像を絶しています。間違っていても気付かないほど、無縁な世界です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。金融商品の行く末って不気味ですね。
Nスペを見る限り
投機マネーが制御不能になっていること、投機マネーを規制しようとする動きはないこと、などは解りました。
サブプライムローンの被害者であるはずの、本来返せないローンで家を買っちゃったヒスパニック系アメリカ人が、
損をしているのか得をしているのかわからない表現でした。。。

QNo.4088471 QNo.3649858 QNo.4021525 QNo.3554250 QNo.4099420 などをみると、
投機マネーが暴走している様子を楽観しているような回答に読めるのですが、
悲観するのは、シロウトなのでしょうか?

お礼日時:2008/06/23 23:57

 補足です



>投機マネーっつのは、どんなイメージで理解すればよいのでしょうか。

 厳密な解説については専門書で勉強してもらうことにして、まずは投資会社がお客さんから預かって運用しているお金、という理解でいいでしょう。
 テレビとかでは超大金持ちからお金を預かって、高配当を上げる「ヘッジファンド」とかが強調されますが、石油とかサブプライムローンなどには日本の銀行や証券会社、年金の運用部門なんかを通じて我々が預けたお金も運用されています。投資会社は無数にあって、行動パターンはばらばらですし、儲かりもしない事業に投資したらお客さん(=我々)に怒られるだけですから、金のかかる世界経済の支配なんかしないでしょう。

 この話、逆に言うと、我々が銀行に金を預ける事が世界征服といかないまでも、原油や穀物の値段の高騰を導いてしまっているという事になります。なんだか理不尽ですが、戦前、郵便貯金を原資に国が軍艦や戦車を購入して戦争をしていたのと同じ事です。まあ、戦前の人はこのことを知っていて喜んで貯金したのに対して、現在の人は自分の貯金がどこに行くのかに関心を持っていませんが。

>肩たたきのかわりに「金塊と換えますよ」といってたのが昔のアメリカの金本位制と理解してよろしいでしょうか。

 ちょっと違います。金本位制は、金箔で出来た肩たたき券です。金箔じゃ、必要に応じて増やしたり減らしたりできないから紙に置き換えたと言うのが現在の通貨制度です。金自体は紙と同じで、お金として使いやすいから貨幣として使われているだけで、さびず、見栄えがいいから飾りに使えるということ以外には大きな価値がないことに留意してください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

> 我々が銀行に金を預ける事が世界征服といかないまでも、原油や穀物の値段の高騰を導いてしまっているという事になります。

 そんな理不尽な!!
銀行は本来の金融という使命よりも、巨大資本として投機に加担し金儲けに奔走してるだけにしか見えませんし、
今日の原油高騰では、いずれ投機者のなかでリスク分を背負い込んで損をする者がいるとしても、その過程で売り抜けて暴利を貪る者がい訳で、
世界中の消費者の金を一握りの投機屋が手にするのでは、、、と思うと腹立たしいです。
(↑これ間違ってますか?)

お礼のはずが、調子に乗ってしまいました。PC(PCG-QR1E)が時々いうこときかなくて、お礼がおそくなってスミマセンでした。

お礼日時:2008/06/23 18:41

読売テレビで放送している「たかじん」の番組で、投機マネーの総額が4京5000兆円だとか言ってたので、日本のGDPが約500兆円として、これが日本全体の年収ですから全額消費すると仮定すれば、810年分です。

仮に日本にだけ贈与を受ければ、800年間以上、働かずに消費できてしまいます。恐ろしい力です。異常です。

実体経済からかけはなれた投機資金総額は、単なる数字でしかないのに、商品市場や実物経済を破壊する力となっています。バブルははじけるものですから、塩漬け資金と化すか、信用収縮の嵐がくるのでしょう。山高ければ谷深しです。投機筋の破綻を楽しみにしています。

買い続ける力はないので、限界が来るのは明らかです。転換点を示すアラームが点灯して、コンピューターが一気に売りに転じる誤作動か何かでブラック○○デイが商品市場でくるのかなと期待しています。それが、市場原理というものです。よって、世界経済は終焉せず、投機筋が終焉するだけです。天に向かって投げたボールはやがて落下に転じます。そういうことです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
たかじん…見てましたが、GDPと比べられると凄さがわかります。

世界経済は、ブラック○デイに続くであろう不景気をほっとくのでしょうか? それが資本主義、自由主義というものだから仕方ないって事なのでしょうか? ほんとうにチキンゲームのようで、腹立たしいのですが。

今日6/23pm10~のNHKスペシャルが、本件のようなので楽しみです。

お礼日時:2008/06/23 06:33

 素人が見ても、気に成る所は



>いずれ世界中の値札の合計よりも、世界一金持ちの一人の銀行残高が上回る。
 信用創造と言う物が有りますから、一個人の銀行残高が世界中で通用している通貨の合計額を超える事は、無いと思います。(詳しくはリンク先で)
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8% …

 世界一の金持がその財産を全て現金で持っていた場合(泥棒や火災等での紛失の可能性が有るので考えられないが…。)、市場に出回る貨幣が減少して市場経済が立ち行かなくなってしまい、各国の中央銀行は貨幣の大量発行に踏み切ると思います。
 貨幣の総額が10として、大金持ちが5を占有していた場合、過半数を占めていますが、貨幣の発行で総量が20に成れば、4分の1(価値が半分に)に成ると言った様に、寡占する事は困難です。
 (金や株と言った物のでの所有であれば、売った側が銀行へ預ける等の行為でやっぱり、信用創造が発生してしまいますし…。)

>イッセーノで世界中のモノ(価格のあるもの全て)を彼が買い取る。
 独占禁止法に思いっきり引っかかるような気が…。(他にも買占め、売惜しみに対する法律も有ります。)
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AC%E5%8D%A0% …
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%B4%BB% …
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この回答へのお礼

 シロウト相手でご面倒でしょうが、ありがとうございます。調子にのって質問返しのようで申し訳ないのですが、
 信用創造があって個人の預金残額など通貨全体のうちで微々たるものだ。
発券銀行以外の銀行もお金を再生産しているようなものと理解してよろしいのでしょうか。

 事の始めは、NHK特集か何かで、ドバイの王子が、オイルマネーを投機に回して世界中の資本を支配し始めている、、、
 「これが金が金を生む資本論かぁ」みたいな感じに加え
現在のガソリン高騰は、産油量ではなく投機マネーだという状況に、空恐ろしさを感じるのは、、、私だけ???みたいなことからです。

 どうしても単純化しないと理解できないのでスミマセン。。。

お礼日時:2008/06/22 15:44

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