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こんにちは、以下のことについて質問させてください
日本全国の何処でも、ひらがなの【あ】という文字を書き、それを読むと共通して『あ』と発音すと思うのですが、これはいったい誰が定めたのでしょうか?日本全国で統一されている以上よほど地位の高い人だったんでしょうか?
また、、ひらがなの【あ】という文字を書き、なぜ『あ』と発音すようになったのか、『い』と発音してはいけなかったのか?
この事について何かエピソードを知っている方、教えてください。
よろしくお願いします

A 回答 (9件)

応神天皇の16年(285)に、百済から王仁(わに)が「論語」「千字文」などを持ち込みました。

漢字を知った日本人は、それを2方面に利用しました。
第1は、固有の言葉や地名・人名などに用いました。「つしま」を都斯馬、「みこと」を彌己等などと書きました。これが真仮名と云われ、「古事記」「万葉集」の和歌などを書くのに用いられ、後の片仮名・平仮名へと変化しました。
第2は、中国の書物を日本式に訳して読む方法を考え出しました。雄略天皇から六朝の宗国にあてた手紙、推古天皇の(607)に小野妹子が隋に届けた「日出処天子致書日没処天子無恙」などは整った漢文です。
日本人に読みやすいように我(われ)、汝(なんじ)、草(くさ)、木(き)と訳しました。これを 「訓読み」と言います。
また、固有の日本語などは仁義(じんぎ)、国家(こっか)などと中国式の発音を真似ました。これが 「音読み」です。
草(くさ)・山(やま)など素直な訳を 「正訓」、全体として適当な語訳を付けたのが 「義訓」と言います。
祝詞(のりと)、時雨(しぐれ)、百足(むかで)などですが、明治以降外来語が入ってくると、燐寸(まっち)、硝子(がらす)、麦酒(びーる)などです。
更に、夕刊・手本・消印などと上字を訓で、下字を音で読む 湯桶読み(ゆとうよみ)と、天窓・本棚・仕立などと上が音、下が訓読みの場合は 重箱読みと言います。

このように、日本特有の言葉と中国特有の読みを、上手くミックスして利用したものと言えます。

それでは、日本語は幾つ有ったのでしょうか。
文献上最初に見出されるのは1079年成立の「金光明最勝王経音義」 こんこうみょうさいしょうおうきょうおんぎ )で、これが原文であろうと言われます。

以呂波耳本へ止  
千利奴流乎和加  
余多連曾津称那 
良牟有為能於久  
耶万計不己衣天  
阿佐伎喩女美之  
恵比毛勢須

これは、金光明最勝王経についての字義や発音を解説するもので、音訓の読みとして使われる万葉仮名の一覧で、7字区切りで、同音の文字1つか2つが添えられています。

その後の1287年成立の了尊「悉曇輪略図抄」に出てくる 「いろは歌」は、七五調の今様歌になっていて、手習い歌として最も知られています。

伊路波歌(カタカナ)
伊呂八二保部(反)止 千利奴流乎  和加与多礼曽 州祢奈良牟
宇井乃於久也末(万) 介不己江天  阿散幾弓女三之 恵比毛世須(数)尓

以呂波歌(ひらかな)一般的に使われている変体仮名
以呂波仁保反止  知利奴留遠  和加与太礼曽  闘(川)称奈良武
宇為乃於久也末  計不古衣天  安左畿由女美之  恵比毛世寸旡
この漢字の草書体が平仮名と言う事です。

だらだらと長く書きましたが、
要するに日本語の「あ」と言う音に「安」を充てた。が答えでしょう。

これを今様歌に直すと、
色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん
有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔いもせず(んは読みません)

これを更に調べてください。
面白くなります。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
金光明最勝王経音義とか初耳でした…
>>これを更に調べてください。面白くなります。
調べてみようと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/23 19:41

すでに正答も出ているようなので横道から…


例えば、江戸っ子は「ひ」を「し」と発音しますよね。
茨城県方言では「い」が「え」になるそうです。
 また、土佐(今の高知県)では「い」と「ゐ」を正確に発音する事ができたそうです。司馬遼太郎の著作にありましたが、明治維新後、会津で発音矯正教育が行われた時の教師が、わざわざ土佐から招かれたそうです。
 と言いつつ、私自身「い」と「ゐ」、「え」と「ゑ」の発音の違いが判りません。
日本全国同じではありませんよ^^
 
 
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
遅れてしまってすみません。
>>>日本全国同じではありませんよ^^
!、そうなんですか?
てっきり同じなのかと…

お礼日時:2008/08/23 19:35

再び素人の雑感ですが、そもそも言葉とは炭酸ガスの多い、肺からの空気が気道を通るとき音を出すのに利用されたものらしいです。

犬の尿がマーキングに使われるのと同じような廃物利用のようなものだったのではないでしょうか。音と意味とは対応はしていてもその対応には必然性はなくてもおかしくないと思います。字の起源は絵にあったとして、その絵で発音を現すというのは天才的な発想だったと思います。いずれにしても音と1対1の対応はあっても対応の仕方には多様性があるのは当然だと思います。ソシュールという人の言った恣意性ということなのではないかと想像します。漢字はアルファベットとは全く異なる特徴があるらしいです。アルファベットのAはもともと牛をあらわす象形文字だったと聞きました。牛という言葉の発音が「あ」に似ていたのではないでしょうか。またすこしずれるかもしれませんが、漢字の大部分は形声と呼ばれるものであることもヒントになるかもしれないと思います。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
遅れてしまってすみません。
ヒント、参考にさせてもらいます。ありがとうございます。

お礼日時:2008/08/23 19:32

日本国において あ を何故 あ と発音するのかといふ疑念に答ゆる。

(かくのごとき表記が国語・国字とおぼゆます。)
まず、とりあえず万葉仮名のあを何故あと読むのか。答えは万葉仮名であをあと読むようになったっからです。ただし、あをあと書いたとしても必ずしも現在の発声上のあとは限らむ。
日本の奈良時代以前、つまり中国の紀元前から西暦700年位までに日本に伝わった文字(簡単には中国・漢の文字、つまり漢字)から安・亜・阿・、、などの草書体のあをあと発音するようになった。それは、中国での其の本となる漢字の聞き取れる『感じ』の発音があに近いものだったからです。思えば夏目漱石や森鴎外はロンドンを倫敦と表記していますね。元々中国語でこの様な表記だったのでしょうか。
 では、ひえだのあれといいますが、あれは確か阿礼だったと思いますが、あれという発音上の名前と、阿礼という表記はどちらが先と考えますか。現在の命名と同じで同時でしょう。発音を如何に表記するか、表記文字を如何に発音するかとなります。ここで、約束事という問題がでてきます。
 現在では50音文字という言い方で戦後占領軍教育の結果の平仮名片仮名で表記されています。

 小生、学生の頃、古文の時間に表記文字と音読の違いを、今時のたとへに「てふてふ」を蝶々・ちょうちょと発音するが如しです。
また、ご存知のようにイロハニホヘト、、、、という有名なミソヒト文字がありますが、色は匂へと散りぬるを我が世たれそ、、、と表記しても何人の方が正しく発音できるのか疑問です。

 ということで、中国文字を基本として古代日本人が思った意味合いに当った漢字として感じを漢字として表す場合と、漢字の個々の発音から思った発音を表記するという両方の目的から現在に至っていると考えます。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
遅れてしまってすみません。参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2008/08/23 19:31

(前提)文字は、時代や場所によって発音が異なる。


同じ文字でも時代によって発音が異なることがあります。例えば、現在、母は「はは」と発音します。しかし昔は、「pfapfa」(ぱぱとふぁふぁの中間的発音)と発音されていたと言われています。また例えば、倭。今は「わ」と発音しますが、昔は「うぇい」だったそうです。
地方によって発音が違う場合もあります。極端に言えば、同じ漢字でも、日本と中国と韓国とで発音が違います。
しかし、
「あ」という文字を「あ」と発音することについて
(結論)文字にははじめから音が与えられている。
ANo.1さんのコメントを参考にしてください。
甲骨文字の発生をイメージしながら。例えば、ぐにゃぐにゃした線を三本並べて「川」の字ができたとか、ご存知のものが多々あるでしょう。当時の中国の川の意味する音をこの字に与えたのであって、当然、「やま」と呼ぶことはないでしょう。
平仮名は、漢字から日本で発達したもので、どんどん略字化された結果です。したがって、漢字に限らず仮名も、もともと音が与えられており、「あ」と書いて「い」と発音することはありません。

この回答への補足

お返事ありがとうございます
>(結論)文字にははじめから音が与えられている。

では、この「はじめ」とはどこなのでしょうか?自然発生的なものという意味でしょうか?
この手の事の事象については「誰かが何かをどうにかしてその結果として何が残った(発生した)」と云う考えが頭にこびりついているので中々理解が進みません…

>ぐにゃぐにゃした線を三本並べて「川」の字ができたとか、ご存知のものが多々あるでしょう。当時の中国の川の意味する音をこの字に与えたのであって、当然、「やま」と呼ぶことはないでしょう。

確かに聞いたことはありますが…では、当時の中国の川の意味する音をこの字に与えたとするならば、川という文字が与えられた、中国の川の意味する音はどこから来たのでしょうか?
元をたどって、また元の元をたどって、また元の元の元をたどって、それを延々と続けたらどこに行きつくのでしょうか…

補足日時:2008/08/12 00:07
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素人の雑な考えですが、漢字のことをよく知っている人(中国か朝鮮半島からの渡来人だった?)か漢字の発音を習った日本人が日本語の「あ」という音に似た発音をする漢字(草書)を用いて日本語を書くことを始めたのではないでしょうか。

あという発音に似た漢字はほかにもたくさんあります。明治になって一つの発音を一つの字に限るという原則ができ、ほかの字は変体仮名と呼ばれるようになったようです。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
>日本語の「あ」という音に似た発音をする漢字(草書)を用いて日本語を書くことを始めたのではないでしょうか。
自分たちの言語(文字)を似ている物で構成するって些か単純すぎのような…

>一つの発音を一つの字に限るという原則ができ
初めて聞きました。そんな原則もできていたんですね

お礼日時:2008/08/11 23:30

>ひらがなの【あ】という文字を書き、なぜ『あ』と発音すようになったのか


この表現はどうも逆ではないかな、という気がします。
【あ】という「文字」が先にあったのではなく、『あ』という「発音」が先にあり、それを表すために「安」という文字の草書体から発明されたのが【あ】という文字なのですから(「安」の音「あん」から来たのではないか)、【あ】という文字の発音は最初から『あ』であったのであり(というより、『あ』という発音は【あ】と書くと定義されているのであって、その定義をなくしてしまうと【あ】という文字そのものが成立しない)、それはずっと変わらないのではないでしょうか(もちろん、『あ』の発音自体が平安時代と現代で異なる可能性はあります)。

そして、ひらがなの考案者については、特定の人物を挙げることはできないと思います。おそらく、長い年月と多くの人の手によって少しずつ体系化されていったのでしょう。もちろん、今現在使われている形の他にもそういったものは作られたでしょうし、それは今でも変体仮名として残っています。
ただ、いずれにしても当時(平安時代)においてその様なものを生み出す環境にあった(中国の書物や漢字に触れていた、何らかの記録を文字を用いて残す必要性があった)人々というのは宮中に住む貴族たちか、僧侶たちがほとんどです。当時において教育を受け、文字を覚えることが出来たのもまた同じような人々ですから、当然それらの文字はその狭いグループの中で統一されて用いられることになります。
そしてその様に作られたひらがなは、役所や寺などに伝えられ、日本中に広まることになり、やがては有力農民や武士などに伝わり、庶民にも伝わることになります。文字を学ぼうとする人々は既に書かれている記録から学ぶわけですが、それはかつて狭いグループの中で体系化された文字を用いて記されたものになります。その結果、日本全国で一つの文字体系が用いられることになったのではないでしょうか。
最終的には、明治政府によって近代国家が作られた際、それらの文字を用いた学校教育が全国一律で始められるの当たって、細かな用い方の違いなどが統一されていき、現在我々が使うような「日本語」の文字体系が完成したのです。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
>この表現はどうも逆ではないかな、という気がします

…その発想はありませんでした。何か文字が出来て共通の表し方(書く以外)として読みが出来たものとばかり思ってました。

>狭いグループの中で統一されて用いられることになります。

なるほど、階級的グループの上層から下層に向けて狭い範囲で徐々に浸透していったのですね

お礼日時:2008/08/11 23:12

面白い質問ですね。

^^

学問的に厳密にとは行かないのですが、ざっくり言うと「文字」と「発音」との関係を質問されているのだと思います。

で、言語学では「文字」と「発音」とは必然的な関係(絶対こうでなければならない関係)というのはない、という考え方があります。「あ」という文字は「安」に由来しますが、ではもとの古い中国語で「安」が日本語の「あ」の音に近い音であった必然性があったかというと疑問です。

また私は中国語を解さないのですが、仮に「一」が日本語と現代の中国語で同じ意味を持つとしても、読みはまったく違うはずです。こうどんどんもとをたどっていけば、擬音語などにたどり着くのでしょうか。


今回の質問でもうひとつポイントなのは、現代日本で教えている「標準語」や「五十音図」と言ったものの成立かと思われます。これは日本語の歴史や教育史関連の話題になります。


またもっと根本的に言えば、私が発音する「イヌ」という音とam-etcさんが発音する「イヌ」というのは、録音してみるとまったく違う音であるはずなのに、いったいどうして同じこと(もの)を意味できるのか、という問いも立てられるように思います。こちらは言語哲学でしょうか。


ちょっとバラバラになってしまいましたがご参考までの回答です。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
自分で質問しておきながらジャンル的にここまで分岐するとは…
文字と発音には必然的関係はないのですね。^^
>>>こうどんどんもとをたどっていけば、擬音語などにたどり着くのでしょうか。
最終的に擬音語にたどりつくとするなら比較できるものがあったということなのでしょうか?こう言っては大げさかもしれませんが日本全国に浸透している以上、擬音という偶然を必然に近いものにまで昇華させた人物がいたのでしょうか?
質問時に思ってなかった事に気付いた分、なぞは増えたように感じましたが興味関心は増えました^^

お礼日時:2008/08/10 23:48

とりあえず参考に



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%82%89% …

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます
サイト、参考にさせてもらいます。
残念ながらことの発端?というか根源というかそういった部分は読み取れませんでした。もっと調べてみようかと思います

お礼日時:2008/08/10 23:24

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