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刑事事件で起訴された人を,刑事訴訟法等の法律においては,「被告人」と呼びます。
しかし,マスコミはなぜか「被告人」と言わずに「被告」と言います。
このことが,民事訴訟で訴えられた人である「被告」のイメージまで悪くしていると思うのです。

マスコミはなぜ,「被告人」と言わずに「被告」というのですか?
教えてください。

A 回答 (2件)

かつては被告人や被疑者の名前に「被告」や「容疑者」といった呼称をつけずに報道していました。


用例)
現:傷害容疑で逮捕された甲野乙太郎容疑者は・・・
旧:傷害罪で逮捕された甲野乙太郎は・・・

具体的に何時ごろから現在のような表記になったのかまでは知りませんが、戦後間もなくの頃の新聞記事をみると呼捨てで氏名を表記しているだけだったと記憶しています。大正期の新聞記事をみると『被告人甲野乙太郎』といった感じで書かれているものもあります。

一方、民事事件の記事では古くから「原告」「被告」という裁判実務通りの表現が用いられてきました。例えば『丙裁判所は甲野乙太郎被告に金五百円の支払を命じた』といった感じの現在とあまり変わらない氏名の後に被告という呼称がついた書き方になっていることが多いです(中には被告甲野乙太郎となっているものもあり)。これは私の推測ですが、被告人の氏名の後に被告や容疑者といった表記をするようになった時、なじみのある民事訴訟用語の「被告」をそのまま使うようになったのではないかと思います。その他、被告人は語呂が悪いから被告と表記されるようになったとか、紙面構成の関係で文章を短くする時に都合がいいから等々色々な俗説があるようです。従って、「被告」という表現を用いる確たる根拠があるわけではありません。

質問の内容からはずれますが、被告人や被疑者の氏名の後に何らかの表現をつけるようになった理由は推定無罪の原則のもと有罪と確定したわけではない者に敬称をつけずに記事にするとあたかも有罪が確定した罪人であるかのごとく扱っているからだと聞いたことがあります。もっとも現在の新聞やテレビの報道の仕方では逮捕された時点で実質的に有罪が確定したかの如く扱っているので白々しく聞こえますけどね。被疑者ではなく容疑者と表現するのも同様の理由からです(一説には被害者と被疑者が似ている為被害者が被疑者であるとの誤認を与えるからとも)。

新聞やテレビでは「(検察官)送致」を「送検」さらには「身柄送検」「書類送検」と表現しますが、これは事実関係を端的に表すことが出来るためこのような表現が用いられています。被告という表現についても同じことがいえ、事実関係を端的に表すことが出来れば必ずしも正しい法律用語を用いる必要はないという考えが背後にあります。
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この回答へのお礼

 丁寧なご回答ありがとうございます。

 おっしゃるとおり,「被告人」と表現すると語呂が悪い+「事実関係を端的に表すことが出来れば必ずしも正しい法律用語を用いる必要はない」+「被告」以外に適当な言い方はない,ということで「被告」というようになったのでしょうね。

 ちなみに,呼び捨てから「容疑者」とか「被告」とかを付けるようになったのは,1975年に発覚したロッキード事件がきっかけと聞いております。

 つまり,田中角栄前首相が逮捕されて,NHKでも「田中角栄」と呼び捨てにする羽目になった。同様に,佐藤孝行前運輸大臣も呼び捨てにされた。丸紅幹部,全日空社長もまたしかり。
 そこで,永田町からの圧力があったのです。

 結果からすれば妥当な改正でしょうが,こういうことがないと変えられないマスコミもだらしないですね。

お礼日時:2008/09/04 03:55

マスコミ用語では「被告」と呼ばれるが、これは元来、民事裁判におい


てのみ用いられる用語である。マスコミが敢えて法令上の用語に反する用語を用いる理由は不明である。

字数の節約ともテレビ・ラジオ等の音声メディアにおいて「非国民」と聴こえてしまうため、とも言われる。
マスコミが刑事裁判の被告人と民事裁判の被告を同じ「被告」で表記する結果、民事裁判で訴えられた者が「被告」と呼ばれ、「犯罪者と一緒
にするな」と激怒するという悪しき副作用が生じている。

wikipediaより抜粋
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/09/03 20:16

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