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児童文学とはどのような文学なのでしょうか?
できれば詳しくお願いします。
知っている方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。

A 回答 (2件)

児童文学は大人の文学にくらべ、ずいぶん小さなマーケットですが、


大人の文学の「亜流でもなければ家来でもない」「一個の独立したジャンル」(斎藤美奈子)です。

近代文学もあれば現代文学もあり、
純文学系もあればエンターテインメント系もあり、
リアリズム、ファンタジー、歴史もの、ミステリー、エッセー、
文学史も文学研究も文学賞も批評もあると歯切れのいい斎藤氏は言っています。

ただ、「教育的かつ道徳的」な内容であること、という不文律が存在していて、
これは大人(両親や教育者)が図書を選ぶ立場である、ということからきているのでしょうか。
それはあるいは大人の価値判断、思惑・幻想かもしれないといえなくはないですが、
その是々非々は私の手に余るので措くとして、もっと肝心なことは、

「あくまで子どもの立場に立って書かれたもの」(斎藤美奈子)であるということ。
あるいは「子どもに幸福を約束するのが子どもの本」(フレッド・イングス)ということになるかと思います。


よく言われることは、大人は簡単にだませても、子どもはだませない。
一度は妥協してくれたとしても、にせもの、つまらないものには二度とふり向いてはくれない。
子どもはこういう意味で狷介な読み手、最も手ごわい読者なのです。

子どもの本は大人にとってしばしばあっという間に読めて薄いものですが、
これは内容の薄さ、レベルの低さをあらわしていません。
むしろ事情は逆で、大人の本で水増しされている余計なものがいっさい省かれている。
誰にでもわかるやさしい言葉で必要不可欠な内容が、ぎゅーっと凝集された結果です。

なにげなく手にした一冊の絵本や児童本のなかに人間の知恵や英知、
生きることの真の問題や、心が思わず溶けてしまいそうなものを発見して恐懼愕然とすることになります。

大人こそ子どもの本を読むべきなのかもしれません。
臨床心理学の河合隼雄はある対談で、子どもの本しか読む気がしないと言っていました。

また、吉田健一は
「アンデルセン童話に興味を失ってしまった者は文学について語る資格がない」
という意味のことを書いていたそうです。(大岡玲のエッセーから)
たぶん、アンデルセンは一例で、子どもの夢中になる本に共鳴できないようでは、
もはや文学の心は喪われているということなのでしょう。

そうして物語の楽しさというだけでなく、
「言葉の力を引き出すための仕掛け」(長田弘)として機能するもの。
「子どもの本を読むことで、人は想像力のリテラシーを手に入れる」(同上)

こうした特色を児童文学は持っていると思われます。


以上、引用だらけで恐縮です。
参考にしていただければ幸いです。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%AB%A5% …

童話よりももっと広義な意味での、子供をテーマ、主人公とした文学
ってところでしょうか。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%AB%A5% …
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この回答へのお礼

すばやい回答ありがとうございます!
URLもありがとうございます。
参考にします。

お礼日時:2008/09/30 22:04

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