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芥川龍之介について、人名辞典や歴史事典によって、竜之介としているものがある一方で龍之介としているものもあります。どちらが正しいのでしょうか。

A 回答 (4件)

これは本来「龍之介」が正しいと云うべきでしょう。

少なくとも本人はそう書き記している訳ですから。
では、「竜之介」は誤りかと云うとそうとも云えません。戦後漢字制限の中で、義務教育の教科書では、当用漢字体のあるものはそれによる事になったからです。現在では常用漢字です。市販の学習辞典などは教科書に従って「竜」としています。
現在でも「公用文作成の要領」の「人名の書き表わし方について」では、「人名もさしつかえのない限り,常用漢字表の通用字体を用いる」としています。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/frame.asp?tm=20091 …
従って、お答えはどちらも正しいが、本人は「龍」の字を使っていたと云うところでしょうか。
記者はこの様の状態を苦々しく思っている者で、学校でずっと「竜」で通されると「龍」を逆に誤りと思っている人が出て来るのではとすら思います。

蛇足。「大佛次郎」氏は、「大仏次郎」と書かれる事を酷く嫌がったと云う事です。
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この回答へのお礼

詳細な御教示ありがとうございます。漢字使用の状況がよく理解できました。確かに、歴史の教育という意味では、人名としてどちらも正解というのはありえないわけで、好ましい現状ではありませんね。特に人名というのは、卒業証書でも、正確に漢字表記することに注意するわけですから、仮に芥川龍之介の卒業証書に芥川竜之介と書かれていたら、本人はクレームをつけるでしょうね。

お礼日時:2009/12/04 17:53

>人名辞典や歴史事典によって、竜之介としているものがある一方で龍之介としているものもあります


校正を経験したものからいいますと、それは出版社で表記を統一したための措置で、「竜之介」を誤りとは一概にはいえません。

歴史辞典で高い権威を持つ吉川弘文館の『国史大辞典』でも「芥川竜之介」です。

 つまり、政府による国語表記基準に従ったまでです。それを行わないと、Aの人物を竜と表記にして、Bの人物を龍と表記にする基準、根拠が分からないからです(つまり芥川龍之介が正しいと思っていても、自筆で「竜之介」という表記があった場合はどうするのか)

 つまり辞典として、全体の項目の統一性を図ったまでで、それをもって「まともな出版社ではない」とはいえません。
 逆に全体の項目に配慮した丁寧な校正を行っているともいえます。

ですからその場合は辞典の奥書を見て、漢字表記は何をもって統一を行っているかを確認するとよろしいでしょう
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この回答へのお礼

ご教示ありがとうございます。校正上の問題ということで了解しました。全体の項目の統一性ということなのですね。

お礼日時:2009/12/03 12:26

> 人名辞典や歴史事典によって、竜之介としているものがある



それ、本当ですか? まともな出版社じゃないですね。
ついでにその出版社名と事典名を列記して欲しかったなぁ。

それで思い出したのですが、坂本龍馬を「坂本竜馬」としている馬鹿もいます。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』は、あくまで創作したものだということで「竜馬」の字を用いていますが、歴史上の人物としての坂本龍馬は「龍馬」です。
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この回答へのお礼

御教示ありがとうございます。『角川日本史辞典』では竜之介になっています。その辞書では坂本龍馬についても竜馬となっています。人名について略字はやはり間違いだと思います。こうした基準が、出版社によって違うというもの困りものですね。ありがとうございました。

お礼日時:2009/12/02 19:25

>芥川龍之介か芥川竜之介かどちらが正しいか




              ↓
芥川龍之介が本名

そのこれイイ~話に、こんな投稿URLがありましたので→参考に貼付。
<ご質問に適切な回答だったので、無断転載をお許し下さい>

http://q.hatena.ne.jp/1243161163
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この回答へのお礼

御教示ありがとうございました。やはり本名で表記するのが正解だと思いますが、本によっては安易に略字を使っているようです。

お礼日時:2009/12/02 19:29

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