プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

多店舗展開の小売業に勤めています。店舗展開の基本は、オーナーの建物の一角を借りて家賃を支払いますが、当月分を前月末に払う契約が殆どです。

今回新たな店舗を出すにあたり、売上が発生していないのに家賃が計上されることに疑問を抱きました。

前提条件は、
●開店日は11月20日
●家賃月額は300万円、ただし11月分は開店日からの日割り11日分の110万円(3,000,000×11÷30)
●支払期限は前月末日
●決算月は3月

上記に基づき10月末日に110万円を支払ったため10月度に
支払家賃 1,100,000/普通預金 1,100,000
という仕訳を起しました。

しかしながら売上は発生しておらず、費用収益対応の原則に照らしても
家賃計上は11月度からにすべきではないかと思います。

よって10月度は、
前払い費用 1,100,000(10月分)/普通預金 1,100,000
という仕訳を行い、11月度に
支払家賃 1,100,000(10月分)/前払い費用 1,100,000(10月分)
とすべきではないかと思います。

ただ毎月これでいくと
<10月>
前払い費用 1,100,000(11月分)/普通預金 1,100,000
<11月>
支払家賃 1,100,000(11月分)/前払い費用 1,100,000(11月分)
前払い費用 3,000,000(12月分)/普通預金 3,000,000
<12月>
支払家賃 3,000,000(12月分)/前払い費用 3,000,000(12月分)
前払い費用 3,000,000(1月分)/普通預金 3,000,000

と..毎月振替仕訳をしていかなければなりません。

経理を担当して間もないものですから、上手く表現できませんが、一般的にどのような処理をすべきか、教えていただきたいと存じます。

A 回答 (3件)

「費用収益対応の原則」に照らすと・・から訂正されたらいかがでしょうか。



支払家賃は費用勘定ですが、費用収益対応の原則が適用される勘定科目ではないようです。

「費用収益対応の原則とは、ある会計期間に発生した費用のうち、その会計期間の収益獲得に貢献した部分だけをその期の期間費用として認識・測定するという期間費用を決定する役割を担っています。」(下記URL記事より切り取り)

期首商品に仕入れ商品を加え期末商品を引いて出る商品数が「今期売上げにかかる商品原価である」という考えが、費用収益対応の原則のいちばん単純な例ですよね。

さて、確かに家賃を払っていないと売上げは発生しませんが、家賃支払いは「売上げだけに貢献してる」わけではないと考え、すべての売上げに対しての基本たる場の提供をするための費用だと考えるといいのかもしれません。

違った見方をしてみます。
売り上げに対応する費用として、お客様に配布したパンフレット代一枚印刷代30円を計上するということはせずに「宣伝広告費」で一括して計上すると思います。

これを厳密な「費用収益対応の原則」を当てはめて計算すると大変な事ですし、収益に対応しなかったパンフレット(読まれずに捨てられたもの)は経費計上するのはおかしいという理論も発生してきます。

つまり、費用収益対応の原則というのを考えていくと突き詰めるとわけがわからなくなってくる状態になりかねない、ということです。

私も、回答前に勉強したら「どう説明したらいいのだろうか?」というジレンマに陥ってしまいました。

結論として

「支払い家賃は、費用収益対応原則の外にある。売上げがあってもなくても計上される」としたらいかがでしょうか。

「えぇ?本当にそれでいいの?」と思われるかもしれません。私も同じ変な感覚になりつつあります。

でも、そうしてしまえば毎月振り替え仕訳をしなくていいですし、同額なので、一番初めの月は売上げが無くて、家賃分丸々赤字だったという「事実の確認」で終了していいと思います。

参考URL:http://financial.mook.to/accounting/01/structure …
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この回答へのお礼

とても丁寧なご説明ありがとうございました。
仕訳作業自体は簡単に済ませられるということですね。
ただ、家賃に限らず殆どの経費が現金主義的な扱いで良いとなってしまうと、逆に管理会計という面では予算管理が難しい(=予算計上月とその予算に対応した実績計上がずれてしまう)ということになってしまいますよね..
トップからはいつも管理会計の意義を考えろと言われるものですから、もっと研究してみます。ありがとうございました。

お礼日時:2008/12/14 23:29

支払ったときに


支払家賃 / 普通預金
で仕訳を起こして
決算の時にだけ
前払費用 / 支払家賃
で計上すれば大丈夫です。
また所得税及び法人税法上の取扱いについては1月分だけですので前払費用に振替をしても振替をしなくても問題ありません。
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この回答へのお礼

仕訳作業自体は簡単に済ませられるということですね。
丁寧なご説明ありがとうございました
ただ、逆に管理会計という面では予算管理が難しい(=予算計上月とその予算に対応した実績計上がずれてしまう)ということになってしまいますよね..トップからはいつも管理会計の意義を考えろと言われるものですから、もっと研究してみます。

お礼日時:2008/12/14 23:32

毎月の振り替え仕分けが原則です。

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