No.4ベストアンサー
- 回答日時:
「分子間力」は文字通り、分子の間に働く力です。
引力の場合も反発力の場合もあります。少し離れていると引力であるがある距離まで近づくと反発力が働くというのは分子間力の特徴です。
その引力部分についてはいくつかの原因のものがあります。
その中のひとつがファンデルワールス力です。これは#1、#2に書かれているものです。
ファンデルワールス力が分子間力と同じ意味で使われている場合もあるので混乱しています。(正しくない使い方ですがよく見ます。)
理想気体の状態方程式はPV=nRTです。実在気体については当てはまりませんので修正が必要です。その1つがファンデsルワールスの状態方程式です。(P+a/V^2)(V-b)=nRT となります。
この式では状態変化を表すことが出来ます。この修正は分子が大きさを持っていることと分子間力が働いていることを考慮に入れています。状態変化は分子間力によって起こるのです。ファンデルワールスの状態方程式で考慮された分子間力ということで短絡的にこの分子間力をファンデルワールス力と言ってしまっているのではないでしょうか。
ファンデルワールスの状態方程式に関係しての名前だということは確かだろうと思いますが分子間力一般ではありません。
水素や窒素、ヘリウムやアルゴンも温度を下げれば液体になります。その原因となっている分子間力はどういうものでしょうか。普通に考えられる静電的な引力による分子間力が存在しない物質でも状態変化が起こるのですから対応する分子間力が存在するはずです。それがファンデルワールス力です。ファンデルワールス力というのは分子間力一般ではなくて特別な分子間力です。
No.3
- 回答日時:
分子間力:分子同士に働く力で、イオン間相互作用、イオン-双極子相互作用、双極子相互作用などの静電相互作用と量子力学的に発生する電荷の揺らぎ(つまり、一瞬の間に見れば分子内で電荷は偏っていること)により発生するロンドン分散力を含めた電磁気学的な力
また、ファンデルワールス力と違い斥力も含まれる
ファンデルワールス力:実は定義は曖昧だったりしますが、「電荷を持たない中性の原子、分子間などで働く凝集力の総称」と言ったところでしょうか、つまり普通分子間力と違い斥力は含まれません。また、普通は無極性分子に用いますが、広義には電荷を持たない極性分子の双極子相互作用も含めるらしいです。
No.2
- 回答日時:
以前に同じ質問がありました。
その際に挙げた過去質問の回答を御覧になってみて下さい。・http://oshiete.eibi.co.jp/qa1716092.html
質問番号:1716092 分子間力について
参考URL:http://oshiete.eibi.co.jp/qa1716092.html
No.1
- 回答日時:
通常最も普遍的にある分子間力がファンデルワールス力(ロンドン分散力)です。
一切の極性が無い状態でも存在します。例えば希ガスの凝集力です。
ロンドン分散力には明示的な電気成分はありません。
それ以外になると、
双極子相互作用、イオン結合(イオン結晶場)、水素結合、(四重極の力はあったかな???)全て電気的な成分が「明示的」に現われます。
この辺に関してはイスラエルアチヴィリの名著「分子間力と表面力」を読まれることを薦めます。(今は中古でしか手に入らない)
文章も式も論理も難しくはありませんが、素晴らしい「難著」です。
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