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シナリオを書いてます。取材をさせてください。

酪農を廃業するとき、残された家畜たちはどうなるんでしょうか?
家畜市場の競りに出されるのでしょうか?
その場合、歳をとった家畜も出品することは可能なのでしょうか?

A 回答 (1件)

飼われていたのは、7割が経産牛、2割から3割が育成牛、酪農家によっては受精卵移植による和牛育成牛と生まれて1週以内のオス牛が数頭。


廃業した場合、牛は通常家畜市場に出ることなく「家畜商」がすべて斡旋や引き取りをします。「バクロウ」と呼ばれていた専門職で酪農家とは密接な関係にあります。経産牛のうち幸運な若い牛(初産から3産程度で搾乳中や妊娠中など見込みのある牛)は他の酪農家に引き取られます。育成牛(メス)は希望する酪農家に、和牛育成牛、生まれたばかりのオス子牛は子牛市場を通して肥育農家に売られます。引き取り希望者がいない大半の経産牛は妊娠、空胎(妊娠していない)に関係なく、家畜商により食肉センターに搬送され、ミンチ肉として販売されます。
北海道、岩手など酪農が盛んな地域でも、家畜市場に出てくるのは未経産牛(若い妊娠牛で2歳前後)です。このように家畜商の働きで、不揃いで少頭数の牛も無事処分できます。疑問を持たれた、「年をとった家畜」は食肉センター行きです。昔は、飼い直しと称し、肥やして出荷されることもありました。なお、食肉代金は処理費等とトントンならば良いとされております。
{追記}ここ数年、バイオ燃料を振興した米国から輸入されるメイズ(とうもろこし)の価格が2倍以上になり、半面、生乳価格(メーカーの買い取り価格)が小幅しか上がらなかった結果、飼料代高騰による経営不振で廃業する酪農家が増加しました。大規模な農業をする酪農家では、廃業すれば再建は極めて困難です。このため、昨年来、バターの不足と値上げが起きました。過剰生産では生乳廃棄、生乳不足では振興策と迷走した結果、酪農家戸数は減り、孤立感と後継者問題から酪農業は弱体化しております。牛乳や乳製品を味わうとき、少しでもこの問題を考えてください。では、立派なシナリオを!

参考URL:http://www.hose1.jp/mitearuki/2004/mite000182.html
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この回答へのお礼

ホントにありがとうございました!ものすごく勉強になったし、興味深いお話でした!

お礼日時:2009/02/12 19:27

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