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仲道郁代さんのリサイタルを聴きに行きました。
最前列で手の動きを見ていて気づいたのですが・・・
右手でゆっくりとメロディーを歌う部分(ショパン・幻想即興曲の中間部分など)で、右手親指を鍵盤の手前下の黒い部分に置いて固定したまま2、3、4、5の指で弾いている場面が何度もありました。
この弾き方は何か特別な効果を得るための弾き方のなのでしょうか?
それとも、そんなはずはないと思うのですが、単なるくせなのでしょうか?

直接仲道さんにお尋ねできればよいのでしょうがそれも難しいので・・・おわかりの方、ご教授下さい。

A 回答 (4件)

♯2です。



たびたびすみません(^^;
最初にこのご質問を拝見した時 正直『???』だったのですが 色々考えてみると非常に興味深い事なので またまた登場してしまいました。

確かに♯3さまのおっしゃる通り 一般の(というより仲道さん以外の方)人にとって この奏法は逆に弾きにくいとか脱力しにくいとか 珍しい奏法であるのは間違いのないところだと思いますが。う~ん。果たして仲道さんが脱力できない奏法をわざわざなさるのかな…とか ただ単に趣味でこんな奏法をなさるのかな…とか 色々考えてみました。
ピアニストに限らず 人の手や指の形.長さ.関節.筋力.腱の結合の度合いなど 100人いたら100人とも違う訳で 基本的なメソッドで弾く事を前提としても 人それぞれ『最も欲しい音の出し方』って 時と場合によって違ってくると思います。ピアニストとしてご活躍されている方って いかにご自分の演奏を極められるかを想像以上に研究されていると私は思うので 多分この奏法は仲道さんが欲しい音を出すのに今のところ一番良い奏法だと 確信して弾いていらっしゃるのではないかなぁ…と推測しますね。

もう一つ考えたのが(これも推測に過ぎないですが)親指をそこに固定する事によって 腕の重みが指にかかり過ぎるのを防ぐため…かなとも。本当に推測なんですけどね(笑)

あるピアニストが低音を極限に柔らかく小さな音で表現する時に 軽いグーのような手を左に傾けて小指の側面で弾くのを見た事があり 真似したら本当に驚くほど楽に柔らかく良い音がしました。

私の持論なんですが 奏法に『絶対正しい.間違い』というのはない気がするんですね。もちろん基本はありますが。そこから先は奏者の感性や研究の結果から 色々な弾き方があっても良いんじゃないかな…なんて思います。演奏者限定でって事ですが。

余談ですが 私がよく感じるのは男性と女性では 何か決定的に違う気がします。上手く表現できないですが 持って生まれた男女の違いというか。(男の先生と女の先生の指導法も なんとなく違うんですよね。)
結局 どういう奏法であれ 出てきた『音』が全てであり 結果だと思います。
質問者さまが仲道さんの問題の?奏法で弾いた音が素晴らしいと感じれば それは正しい奏法と言えるのかもしれませんね。
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この回答へのお礼

たびたび・・などと、とんでもないです。


>多分この奏法は仲道さんが欲しい音を出すのに今のところ一番良い奏法だと 確信して弾いていらっしゃるのではないかなぁ…と推測しますね。

なるほど、と理解できました。何度も回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/03/25 19:57

単に演奏者の趣味と言えると思います。

そんな弾き方したら脱力なんかできないし、そんな弾き方しなくてもレガーティッシモは可能です。要するに指の接着面を広くとってネットリとかベッタリとかいう感じの音が欲しいし、観客の目にも自分の気持にも合うと思っているからでしょうね。親指が鍵盤上にあると指を寝かせることができないもんね。

こういう弾き方を真似るのはオススメできません。必要なタッチを取得した上で、その場にどういうタッチがふさわしいかを考えに考えて、それから、こんなのもいいかな、って使うくらいです。この弾き方は本来のピアノ奏法からいえばあり得ないものなのですから。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
考えなしに単なるくせでやっているわけではもちろんないと思いましたが、こういう音を出したいと研究を重ねた上での、彼女の趣味の奏法ということでしょうかね。
観客の目にも合う、ということの意味は、観客が目で見て、歌ってるな~とわかるということでしょうか。

お礼日時:2009/03/18 21:26

♯1です。


再びこんにちは。

45小節目.48小節目。
ここぐらいしか親指置けないですよね(笑)


脱力のため以外に思いついたのが 私がこういう部分を(非常にレガートに しかもPで繊細な音が出したい。なおかつクレッシェンドではなくて デクレッシェンドしたいようなゆったりしたメロディ)演奏する時に 手のひら(の付け根?手首の付近かな)を仲道さんが親指置いた場所に ほとんどくっ付けるように弾く事があります。

ちょっと言葉で表現するのは難しいのですが 手の形をアーチ状(いわゆる卵を握るような形)にする時は モーツァルトのスケール的なメロディをレッジェーロで弾きたい時とか ショパンの例のメロディとは全く性質の違う時で、鍵盤と指、手のひらの密着度を極端に少なくしたい場合。

それと逆(というのかなぁ)に めちゃくちゃレガートに弾きたい時に(例えばショパンのノクターンなどのメロディを弾く場合も多いですかね) 手のひらを鍵盤に寄りかからせるようにして密着度を高める事が多いので 私が手のひら(手首?)をほとんどくっ付けて弾くのと似た感覚なのかな…と。指のポジションをできるだけ低い位置で弾く感覚?…う~ん。言葉にするのは難しいですけど(汗)

親指は全ての指に影響力が大きいので 親指を置く事によって 脱力と指の安定.指と鍵盤の密着度を考慮して…という事は推測できます。

つまり 欲しい音を出したいための 仲道さん独特の奏法と言えるのかもしれません。

あくまでも私の感覚からの推測なので 確証はないのですが…ご参考まで。
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この回答へのお礼

再びの回答ありがとうございます。
私は単に趣味でピアノを弾くだけなのでタッチのことなどよく分かりませんが、説明していただいた事はなんとなく理解できます。
指をねかせて鍵盤と密着させる感じですね、それを仲道さん流にアレンジ?しているということでしょうか。
素人には想像がつかないほどふかーく考えられた奏法、なのかもしれません。

お礼日時:2009/03/18 21:20

こんにちは。



鍵盤手前下の黒い所って 鍵盤じゃない所って事ですよね。
う~ん。私の勉強不足かもしれませんが そういう奏法があるとは聞いた事がないので断定はできませんが、仲道さん独特のお考えでなさっているのではないかと推測します。

考えられるとしたら 親指をそこに置いて より脱力しやすい状態にし ご自分の出したい音色を出しやすくしていらっしゃるのか…。もしかしたら単なる癖か…。ちょっと判断し難い所ではありますが。 ピアニストの方は意外といろいろな癖をお持ちの方もいらっしゃいますよね。

例えば長いトリルを弾く場合 比較的よく見るのが手首を上下させる事とか(これも手首の柔軟さを保つためだと思います)

ただ 幻想即興曲の中間部は変ニ長調で 黒鍵を弾く事の方が白鍵を弾くより、はるかに多いので 黒鍵部分を弾きながらわざわざ 黒鍵から遠い所に親指を置く…というが ちょっと理解に苦しむかなぁと思いますけど…

ご質問を拝見して実際に弾いてみたのですが 事実上鍵盤手前下の部分に親指を置ける箇所は 私の場合あまりなかったです。

まとめると 脱力の目的か癖か…のどちらかだと私は考えます。

以前見たピアニストは ちょっと弾かない箇所があると手首をクルッと回す癖があったのですが 仲道さんの親指を置く事にしても 手首を回す事にしても 脱力・筋肉の弛緩のためかなぁ…という印象です。
もし違っていたらごめんなさい!

この回答への補足

回答ありがとうございます。
そうです、鍵盤じゃないところに親指固定、です。
例えば、幻想即興曲で言うと、45小節目とか48小節目(と同じメロディーの部分も)の右手の音をそう弾いていらっしゃいました。
(私も真似してみましたがとても弾きにくかったです・・・当たり前ですね)

考察、ありがとうございます。
くせでなければ、脱力のため・・・でしょうかね。
引き続き何かお考えがありましたらお願いいたします。

補足日時:2009/03/17 08:21
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