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自分が小学生だった頃NHKで放映されていたジェレミー・ブレット主演・グラナダTV製作の
シリーズを、最近DVDで楽しんでいます。

各話で事件の解決報酬や遺産の相続額として「○○ポンド」という金額が登場しますが、
当時の貨幣価値が全く分からないためにその金額の多寡に皆目見当がつきません。

たとえば、「バスカビル家の犬」ではバスカビル家の資産額が100万ポンドと表現されていますが、
現代日本の金額にしてみるといくらになるのでしょうか?

シャーロキアンの方・当時のイギリス貨幣価値に詳しい方がいらっしゃいましたら
ご教授願います。

A 回答 (2件)

ヴィクトリア女王時代の話ですが、まずヴィクトリア時代が64年もつづいたので、ホームズのころ、シャーロキアンが「時が永遠である1895年」という末期に限ると、1ポンド大体2万5千円弱と言っていいそうです。

が、物の価値が今と違い、工業品は高い、食べ物は安い、植民地の産物は安い、鉄道、汽船の料金は高い(または露骨に一等、二等、三等と差別あり)、となっていて、5万円だと言う人もいます(いまは120円ほどですが)。ワトスン氏はアフガニスタンで従軍、負傷し(最近も耳にすることですね)、政府から1日に11シリング6ペンスを支給されている間に、ホームズとあいます(緋色の研究)。これは年換算で200ポンドのお金なので、ルームシェア相手探す必要があったのかどうか、微妙ですよね。また、赤毛組合のウィルソンさんは、百科事典を書き写すだけで週2ポンドです。これは美味しいアルバイトですよね。

イギリスの貨幣単位は複雑で、1ポンド=20シリング、1シリング=12ペニー(複数形はペンス)、1ペニー=4ファージングが基本なのですが、この他に、1ギニー(金貨)=21シリング、 1ソヴリン(金貨)=20シリング、 1クラウン=5シリング、 1フローリン=2シリング、 1グロート=4ペニーなどの呼び方もありました。 そして、多種類の金貨・銀貨・銅貨が使われていました。
【金貨】 5、2ポンド  1、1/2ソヴリン
【銀貨】 1、1/2クラウン  2、1フローリン  1シリング  6、4、3、2、1.5、1ペニー
【銅貨】 1、1/2ペニー  1、1/2、1/3、1/4ファージング(1/3ファージングはマルタ用、1/4ファージングはセイロン用)
と、まあ。

マンガ「エマ」のなかで、若いころのぼっちゃまの家庭教師さんが、万国博覧会の入場券買うためにオカネを夫婦してためる話がありましたが、ダンナは残業して手弁当、奥さまは「夕食を節約しました」「食べていないのか?」「ジャガイモは食べましたッ!」とやってますが、これが1851年のことです。万国博のような特別イベントの入場料は、庶民にはかなり高かったようです。

また、金貨などは長持ちするので、1813年でつくり終えているギニーが作中にはあたりまえのようにでてきます(ドリトル先生もそう)。

ですので、まああまり気にしないで読まれるのがいいと思いますw

参考URL:http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu844/home2/Ronso …
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この回答へのお礼

む~~~、当時の貨幣価値を邦貨に換算するのは
非常に難しいことなんですねぇ!
イギリスの貨幣単位ですら難しい・・・

参考文献も大変面白く、役に立ちました!
詳細なご回答を頂きありがとうございました。

お礼日時:2009/04/20 22:05

すみません(;^_^A ヴァスカヴィル家のことですが、土地・屋敷の価値とか、家督の価値がはいっていない額ではないかと思います。

家督は大変な価値があります。また、美術品、武具、蔵書(古書が高いでしょう)、宝石等々、そして沼だらけだけれども領地、そこにある工場、農家の収入もあるでしょうから、「とりあえず銀行で即引き出せるお金」のことではないでしょうか。
また、ねらわれたヘンリ・ヴァスカヴィル卿は、アメリカで教育を受けた人なので、目新しい産業への投資や、財テクなどにも手を出していると思います。ちなみに1889年のことです。
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