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地震発生時にすぐ震源地の場所と深さが発表されますが、あれはどうやって調べているのですか?そんなに早く分かるものなのでしょうか?

A 回答 (7件)

気象庁では全国の約200箇所の地震計を東京及び大阪にリアルタイムで集約しています。

大地震発生時には、そのうち5~10の地震計の記録をもとに震源を計算します。地震が発生した場所にもよりますが、内陸の浅い地震ならば、発生から数十秒で震源が求まります。テレビでは5分くらいたたないとテロップが出ませんが、それは震度情報の確認などを行っているためです。
さらに気象庁では他の機関が設置した地震計を含む千数百個もの地震計のデータをリアルタイムで収集し、すぐに精密な震源計算をすることが可能です。

緊急地震速報は、わずか1~3点の地震計のデータをもとに震源を求めるアルゴリズムを搭載し、地震動の検知から数秒で震源を自動で求めます(ただし精度は若干劣ります)。8月11日の駿河湾の地震では、最初の地震波検知から3.8秒で震源が求められ情報発信されています。

かつてはあちこちにある地震計で地震波形を紙に描かせていたため、それらを回収するだけでも一苦労でした。またそれを解析し震源を求めるのにまたひと手間かかりました。1970年代頃からテレメータによる一元処理が整備され始め、それによって震源決定に要する時間が飛躍的に短縮されたのです。
アメリカを中心に世界中の機関が参加する地震計ネットワークを用いれば、海外の地震でも発生から数分で震源が求まります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。数箇所に届く地震の波形から位置を割り出しているんですね。1点でも精度は落ちつつも求める事ができるということでこれはちょっとアルゴリズムがわからないですが(1点が解析する情報で位置が割り出せるのでしょうか?)フィリピンかタイなどにある地震計も日本に繋がっているみたいで凄いネットワークですね。それくらい地震は全人類の脅威だということですね。

お礼日時:2009/08/12 00:53

No.3です。


No.6の方も専門家(古生物研究者の方のようですね)のようなので補足するのは気が引けますが…。

高校地学くらいの教科書にはNo.6の方の方法が載っていますが、気象庁などが用いる実際の震源計算方法はちょっと違います。
我々が知りたいのは、震源の緯度・経度・深さと発生時刻、つまり4つの数字です。この4つの数字を求めるために、4つの式から成る連立方程式を立てればよいのです。
P波・S波あわせて4つ読み取ることが出来れば、式を4つ作ることが出来るので、震源を計算できます(ただし3つ以上の観測点から読み取る必要があります。2つの観測点では求められません)。
ちなみに、地震波が地中をどのくらいの速さで伝播するか、および地震計の設置場所はすでに分かっていることが前提です。

ただし計算精度を保障するために、気象庁をはじめ多くの機関では、どんな地震でも最低5つの波を読み取って震源を決めることにしています。

説明がややこしくなりましたが、言いたいこととしては、
・S波が読めなくても震源は決められる
・3箇所のP波と2箇所のS波でも震源は決められる
ということです。
この方法ですと、No.6さんご提示の方法よりも早く震源決定できます。また、S波をうまく読めない地震でも震源が決められます。
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この回答へのお礼

参考になりました。とりあえず多くの観測点であればあるほど早く、より正確に震源が求められ、少ない観測点でもおおよその場所は求める事が可能だということですね。より正確な発表を出すために少なくとも5つの情報を読み取って気象庁は発表しているということですね。有難うございました。

お礼日時:2009/08/16 03:42

こんばんは.



>なぜ震源地がすぐわかるのですか?
>地震発生時にすぐ震源地の場所と深さが発表されますが、
>あれはどうやって調べているのですか?

震源地を求めるには,下記の公式があります.
この公式を『大森公式』と言います.
【 D=K×T 】
D:震源までの距離.
K:値は6~8程度.
T:初期微動継続時間.

地震にはP波(縦揺れ)とS波(横揺れ)がありますが,
震源から離れた場所で地震を感じると,
先に縦に揺れるP波が到達します.
その後にS波の横波が遅れて到達します.

このP波が到達して,S波が到達するまでの時間を,
『初期微動継続時間』と言います.

P波とS波の進行速度には,
『時間』と『距離』には『凡そ正比例の関係』にあるため,
『大森公式』が成り立つのです.

つまり!縦揺れの地震を感じたら,
次の横揺れが到達するまでの『秒数』を数えれば,
簡単に震源までの距離が求められるのです.

例えばP波を感じ,S波の到着まで6秒の時間があった場合,
6(秒)×6(K値)=36km
6(秒)×8(K値)=48km
すなわち,震源は36~48km離れた場所にある事になります.

3箇所以上の観測地点でこの公式で距離を求めると,
震源が求められると言うわけです.

>そんなに早く分かるものなのでしょうか?

つまり,複数の地震計(観測地)と直結したコンピューターで,
P波とS波を観測すると同時に,
計算を行う体制が完成しているために速報が出されるのです.


この回答が,
ご質問者さまの疑問解消の一助になれば幸いです.
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この回答へのお礼

大森公式参考になりました。このような公式に基づいて瞬時に震源を弾き出すシステムが構築されているのですね。有難うございました。

お礼日時:2009/08/16 03:36

No.3です。


1、2点で観測された地震波から震源を求める方法として、2つほどご紹介します。
・地震波を用いる方法
ふつう、震源を決めるときには地震波(P波とS波)がいつ届いたかという情報を用います。しかし地震波の振幅(揺れの大きさ)を調べれば、揺れが来た方向が分かります。たとえば、最初に南ななめ上方に揺れたとすれば、地震波は北ななめ下から伝わってきたと考えられるわけです。また、震源から近いほど、揺れが急激に大きくなる傾向にあります。方角と距離が分かれば、震源が求められます(単独観測点法、B-Δ法)。
・「地震波がまだ到達していない」という情報も使う方法
ある場所Aには地震波が到達しているのに、別のある場所Bには地震波が到達していない場合、震源はBよりもAの近くにあることが分かります。他の場所C,D,Eにも到達しておらず、最初にAにだけ到達していた場合、だいたいこの範囲に震源があるだろうということが分かるわけです(テリトリー法)。Aに到達したあと、2番目にBに到達したが、C,D,Eにはまだ到達していないという状況になると、さらにずっと範囲を絞ることができます(着未着法)。

気象庁の資料を挙げておきますので、詳しくはそちらを参照してください。

ついでに津波についても触れておきます。No.4の方も書かれていますが、津波は最初に押し波が来ることも引き波が来ることもあります。押し波が危険なのは誰でも分かりますが、引き波も巻き込まれると沖合いにまで流され大変危険です。また、津波は数時間続くこともあり、数時間後に最大波が観測されることもあります。津波警報・注意報が発表されたり、大きな地震が起こった後しばらくは海岸に近づかないほうがよいでしょう。
また、普通の波浪とは違い、津波は水の塊が海底の砂などを巻き上げつつ陸に向かってぶつかってくるようなイメージです。わずか10cmくらいの津波でも足を取られることもありますので、低いからと言って油断は禁物です。

参考URL:http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/techmeeti …
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この回答へのお礼

とても参考になりました。さまざまな方法を用いれば1,2点でも求められるんですね。資料も参考になりました。有難うございました。

お礼日時:2009/08/16 03:21

No1です


引き波の事が出ましたので、参考までに
津波には2種類有って、いきなり高い波が来るのと、一度引いてから津波が来るのが有って一度引き波をした方が、海水の量が多くなる為に引き波が起きた方が波は大きくなります
スマトラ沖で発生したインド洋津波は引き波タイプです
海岸に居て、急に海水が引いて行ったら、まず99%津波です
ただ小さい引き波では分かりにくいのですが、普通の波の引き波と津波の引き波は見て冷静に判断すれば誰でもわかるぐらい急激に引きます引き波が強いほど大きい津波が来ます、頭の片隅にでも入れておいてください
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この回答へのお礼

有難うございます。その分の溜めみたいなものですね。引きが大きければ大きいほど来る津波は大きくなるということですね。参考になりました。

お礼日時:2009/08/13 01:40
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この回答へのお礼

ありがとうございます。数箇所からの波形を分析し瞬時に割り出すんですね。

お礼日時:2009/08/12 00:48

震源は三角測量の方法で簡単に分かります


もっと正確にするには何か所もの情報を使えばより正確に分かります
地震のデーターは専用回線で気象庁に送られてコンピューターで計算しますので早いですよ(^-^)
ただ今回は緊急地震速報は間に合いませんでいたが
津波注意報は間に合いましたが、低かったですね(^-^)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。数箇所の地震計から震源地を割り出すんですね。津波注意報はNHKでは既に到着(50cm)と出てフジTVでは7時20分頃到着というわけの分からないことになってました^^:もっと大きい津波がくると思っていたのですが低くてよかったですね。あと引き60cmという新たな言葉も知りました。

お礼日時:2009/08/12 00:47

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